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naki's blog

【テクニック思想編】大切な波を見つけるために_(1304文字)

隠れウナクネのMK氏より画像が届いた。

それは総帥がメキシコのビーチブレイクで、

ウナクネボトムターンをかましているものだった。

こちらも台風ノルでビーチブレイク三昧だったので、

サイズこそ違うが、

妙に親和感と既視感(きしかん)を感じた一枚となった。

Alex Knost @surfline

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この画像を見て、

やはりスタイルが大切だと再確認させられると共に、

この大壁を滑ることを想像すると、

なぜだか左肋骨がズキリと痛くなった。

昨夜友人から

「一宮ジェフリーズ」って本当にあるのですか?

そう聞かれたので、

「あります。けれど造語ですよ」

そう答えた。

ここで私たちが留意することは、ブレイクの拡張ということ。

だが、それを妨げようとする人がいた。

つまりは、新しい場所を紹介するべからずということらしい。

ここはサイズがあれば無人だけど、

その無人のままでいて欲しいと思うのは、

ちょっぴりわかるけど、サーファーとして考えてみると、

何のエゴだろうか?

そんな不毛の壁に突き当たる。

私は万年というか恒久的に続く混雑を目の当たりにしている。

その緩和のためには、

「逆もまた真なり」という逆真流だったり、

サイズや風向きを追いかけないで、と、

十数年も伝え続けてきた。

今までサーフされていなかった場所を紹介していくということは重要であります。

この場所を知っていたからといっても、

ご存じのように相手は波であります。

波は、

それぞれのブレイクに届くうねりの向きや大きさだったり、

大潮小潮に代表される潮位、そして風向きによって、

刻、一刻と姿形(すがたかたち)を変えるもの。

だが、しかしそんなものに私たちは魅せられているのであります。

みんなで良い波に乗りましょう!

だって、せっかく波乗りをしているのなら、

たくさんの良い波に乗って、

その記憶を老後やどこかに持っていきたいと感じてしまう。

ただそのためには波に乗る順番とか、

その波に乗れる能力と、

そのブレイク特有のセンチメンタリズムによるヒエラルキーが存在していて、

さらにはライン上にいない等々のマナーと、

温かくお互いの波乗りを称え合う心。

そしてそれら全てを共有する心があれば、

世界中のどのブレイクでも多くのサーファーが楽しくできます。

UNK-S II 7′

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ニール・ヤングの歌詞に

Keep me searching for a heart of gold

You keep me searching for a heart of gold

And I’m growing old

I’ve been a miner for a heart of gold

大切な心を探し続ける

あなたは私に大切な心を探し続けさせる

そして歳を重ねていく

大切な心を見つけるために

©Heart of Gold / Neil Young

とあるが、

この『大切な心』を『大切な波』と変えてみると、

大切な波を探し続ける

あなたは私に大切な波を探し続けさせる

そして歳を重ねていく

大切な波を見つけるために

いつまでもハッピーサーフィンでありますように!

Heart of Gold!!