こんにちは、
カリフォルニアには、
金曜日から大きな南西うねりが届いていて、
土曜日の朝が一番大きかった。
週末に波があると、
しかもこのうねりは5日も前から予想されていたので、
どこもものすごく混雑していた。
で、こういう日の私たちはサンオノフレ岬に行く。
いつもは岬の左側のライト(レギュラー)でサーフするのだけど、
その反対側のレフトが世界的な波となるのはあまり知られていない。
そのレフト。
岸から見た波壁。
レーシー(racy)で速い。
レーシーというのは、
波のセクションと自分との追いかけっこを想像するといい。
波壁の上に上に張り付くようにするとセクションをメイクできる。
速そうに見えるが、
抜けられるかそうでないかは、
テイクオフの位置、
その初期速度等が達成できたかそうでないかにかかっている。
そして最後はたいてい、
こんな爆発系のショアブレイクが待ち構えている。
Tyler Warren’s Bonzer 6’11”
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この日最大のセットに乗ることができた。
ミッドレングスに乗るようになってわかったのが、
テイクオフの速さ、そしてそのレーシーの速度、
さらには自身の滑走速度が倍増したこと。
波乗りはよりスリリングとなり、そしてテクニカルになった。
Brian Miller
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ミラーもミッドレングスに乗るマスターだろう。
ミッドレングスに乗り始めたころは、
これだけサイズがあるとゲッティングアウトすらできなかったが、
今では楽勝である。
ノーズ側を掴んで、
後ろ足をしっかりとテイルにのせてボードを沈めるやり方。
浮力がある分、波の中でもすごい速度で浮き上がってくるので、
浮上した後のファーストパドルがショートボードのおよそ倍速と知った。
自分の波乗りでは新章です。
Ventura Sage on Tyler Warren’s Bonzer
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ベンチュラからやってきたセイジもそのレーシーな壁に挑んだ週末。
こういう波ではイニシャルパドル、
つまり最初の一漕ぎがいかに大切か思い知らされた波群でした。
セイジもサバ手を愛するひとりで、
うれしくて38度角よりも70度近くなっているが、
良い波に乗ってのサバ手楽しきセッション。
日曜日から波が小さくなって、
ミラーがカメラを持って泳ぎ出て、
私のノーズライドを撮ってくれた。
結局波乗りしまくりの3連休でした。
今日はフィンレスでやったけど、
沖のセクションで吹き飛ばされたときは、
ひさしぶりに「墜落の恐怖」を味わった。
波のトップから後頭部を下に降下していくのは、
スリルを通り越して怖いほどでありました。(笑)
さて、
タイちゃんこと、
タイラー・ウォーレンのストックボードが仕上がったので、
彼のスタジオに行ってきました。
ボンザーに続いて、
フィッシュが欲しくなり、
タイちゃんといろいろ話して決定したのがBullet。
古風&新時代タイラー・ウォーレンのサーフボード世界(前編)_キャッチサーフ・オディシーの来季6フィートモデル_最速パドリング_(1872文字)
名作ドリームフィッシュと、
名作バーオブソープを融合させたミニフィッシュ。
『バレッ(ト)」と発音します。
『弾丸』という意味で、
「それは乗り味の速さに由来しています」とはタイちゃん。
短いタイプより、
カービングや教会岬のために揚力を確保しました。
黄、肌色っぽいハーフオペイク、
ハーフティントのオーダーカード。
タイラーは常に最上のサーフボード工場を探している。
今回はリードという人の工場で、
彼のパーソナルボードをサンプルとし、
ちょうど2本が仕上がってきた。
NAKISURFのストックボード。
Bar of Soap 5’3″ 21″ x 2-5/8″
タイちゃんが持っているのが、
Dream Fish 5’5″ x 21″ 2-1/2″
Volan 1″ Lap Wood Fins
Tracker 6’3″ x 20-1/8″ x 2-1/2″
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Function Hull (EGG) 6’8″ x 20-1/2″ x 2-1/2″
Olive Tint + Volan Cloth
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Dream Fish 5’5″ x 20-3/8″ x 2-1/2″
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Diamond Logo
Green Tint, Wood Fins
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Dream Fish 5’6″ x 19″ x 2-5/16″
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Wood Fins
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「バードは縁起がいいので、
フィッシュのノーズにNAKISURFのステッカーを貼りたいデス」
そんなことになって、
さらにはベンチュラセイジ作の、
日本品種の美味ブドウ『シナノスマイル』を進呈され、
その味に驚くタイちゃん。
スラッシュグラッシングの未来について語り、
彼が乗ってきたマリブ波の良さについて、
今回の南うねりやサーフボードのこと、
尽きない波乗り話でした。
でもついに疲労困憊となったのも事実。
お水をたくさん取って、
これから書き仕事を始めます。
Blue誌の巻頭コラムと、
8ホテルのグルメガイドの締め切りが迫っている。
何を書こうか、この疲れがうれしい。
Wishing you a great week!
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