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naki's blog

【naki’sコラム】vol.44 必殺技から学ぶこと

ノースハワイは波が下がり、それでもまだ台風みたいな爆発を見せている。

ひとり沖に出ると、すぐにインパクトを喰らってしまった。

しっかりとレイルを持って、ダックダイブを深くしたのだが、そのまま一瞬で前回りし、そして横廻り、最後に前にもう一回りと「ひねり3回転」から始まった朝。

波が大きいときは、このインパクトゾーンには不用意に近づかないんだけど、俺がたっぷりとゆるんでいたことを波が教えてくれた。

終焉を迎えたはずの南うねりだが、まだまだ残滓というか、真意は残っていて、それはあなどることができないということを知った日。

こうして全てがつながっていく。

輪廻転生か。

ホワイトハウスに向かう途中の丘が売りに出ていた。

11.5エーカーというのは約14100坪。

これを1050000ドルというと約1億円だから坪7000円。

電気工事も水道、そして整地もしなくてはならないので、それが安いのか高いのかはわからぬが、不景気で売らなければならなくなった背景は別として、こういう大きな切り方で土地を売っているノースハワイに牧歌的なものを感じた。

『必殺技』のことを書いたら、友人の何人かが反応してきた。
ーーD先輩もそのひとりだがーー

その人たちに『疾風逆真流』とか、『ブースカ忍法波掘隠』と返信した。

波掘隠(なみほれかくれ)は、字面のままで、それはチューブライディングのこと。

そんなことをやっていたら『変位波先斬剣 』というのも思い浮かんだ。

これはサーフボードのこと。

文字遊びは大好きなので、どうにも止まらなくなってしまった。

『ひらめダックダイブ』はおわかりのように、ボードを投げ捨て、波底にヒラメのようになって波を過ごす技でして、イナリーズ季節になるとよくやっている。

少年時代には「あしたのジョー」が大好きで、いまだに「あしたのために(その一)」と弊社スタッフへのメールに書いてしまう『少年マガジン』世代、そしてKCマガジンで育ったような俺。

この作品から精神主義重視を学び、それは「空手バカ一代」へと続いていくのだが、そこからのオマージュは、「必殺!さそりリップ」としてみたが、「サソリはもう時代じゃないよなぁ」と思ってしまう。

そこで再び『あしたのジョー』に戻り、「ハリマオの空中回転パンチ」に対抗して「ライアンの空中回転エア」というのを作ったが、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/12338

これじゃ直球すぎて「総天然色」というキャッチコピーのような時代感覚だろうか。

気を取り直して「カミソリカットバック」「クロスカウンター ・ドロップ」「コークスクリュー・コースターグライド 」「トリプルクロスドロップ」とやっていたら調子が出てきた。

その当時は俺も子どもだった。

『仮面ライダー』が大好きで20円のスナックに付いてくるカードも546番まで集めまくった。

仮面ライダー風の波乗り技はこうなるだろう。

「ファイヤー ・サンライズ波チェック」「サイクロンアタック ・ロールイン」「スクリュー・ボトムターン」「デンジャー・ドドゲ・レイバック」「にせライダートリミング」「ダブルライダー・オフザリップ」「稲妻ストレッチング」「オーロラ・キックアウト」「月面フライング・エア」「車輪回転ワイプアウト」「卍背面フィン外しローリング」
なつかしいなあ。

突然、あの頃三菱uni鉛筆を買うともらえた「野菜えんぴつ」。

トンボの「MONO」を1ダース買うと「首チョンパ」がもらえる薄暗い文房具屋の店内がありありと浮かんできた。

『キャプテン』という野球マンガでは「がんばらなくっちゃ」と、「がんばる」一辺倒の思考を意識にプリントインされ、天才バカボンではパパに「これでいいのだ」と開き直ること、「連載を飛ばす」という責任感のなさに気持ちの持ち方を指導していただいた。

さらには、『アルプスの少女ハイジ』のパンとチーズをなぜか思いだした。

そして『キャプテン翼』に行こう。

俺はこのマンガ世代ではないが、弟がやたら好きだったなあ。

「カミソリスラッシュ」「ゴールデンホーク・フローター」「サブマリン・ダックダイブ」「カウンターアロー・テイクオフ」「トルネード・ワックス塗り」
フレちゃんと俺が『BD3ドッキング』して、「スカイラブハリケーン」を思いついた。

または風見のように「ザリガニ・バックパドリング」はどうだろうか?

これはイナリーズやホワイトハウスで、インパクトを喰らってしまいそうな時に後ろ向きにパドルして回避するという大技だ。

じつは2日前に実践したけど、実際にやってみるとめちゃくちゃ恐ろしかったことを付け加えておきます。

そういえば「天空の波」があるというアンタレスに行き、アリアハン大陸で「恒星限界点ゲッティングアウト」しているときに「キメラの翼」を使って飛んでいく夢を今朝見たことを思いだした。(本当)

まだ23時だったので自身に「ラリホー」をかけて再び眠った。
こうなってくると「モシャス」で、ドノヴァンに変身して、陽水さんの「少年時代」を歌いたくなってきた。

あのくらい歌が上手かったら「知床旅情」「喝采」「酒と泪と男と女」を歌えるんだけどなあ。

ドノヴァンの邦楽というのも聴いてみたい。

(2010.04.30)

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