naki's blog

2010年03月06日(土)

弊社コピーライト部ブチョー(来年パイナップルに昇格予定)の仲春初日_(3355文字、中短編です)

.

『春海に浮かぼう』

.

というキャッチコピーが浮かんできた。

これは春の海で、波に乗って遊んでもらうことを言葉にしてみた。

これだけだと弱いので、

手前に満開桜を前ボケさせて、

夕陽の海に波待ちしているカップルを写真に撮って、

とここは写真家ならではの視点で、

広告写真のイメージラフを考える。

2010_NH_T7629

現在締め切りに追われている。

その締め切りとは、

サーフィンライフのカタログ号、

そしてサーフスタイルのカタログ号に

弊社からそれぞれ出稿掲載する運びとなり、

サーフィンライフのカタログ号には、

AVISO

COLE

SURF PRESCRIPTIONS(Doc=ドッキー)

CANVAS(1/3ページ)

として3.33ページの出稿。

サーフスタイルには、

『NAKISURF』として、

扱いボードを見開き2Pで掲載。

ここはユーザー(読者)が見て、

読んでサーフボード購入を検討するページであるらしいので、

重要となるのは、

各新作サーフボード写真と、

それぞれの説明文ということになる。

じつはNAKISURF扱いの各メーカーは新作だらけなので、

ここには16ページあっても足りぬが、

じつは掲載料というのがあって、

世の中思ったようにはいかないようにできているようだ。

しかし、年度初めであったので、

予算から掲載料をなんとか捻出して、

「いざいざ〜」

と出稿の運びとなりました。

それら説明文を書くにあたって、

弊社ではコピーライト部という部署がある。

この部署は俺が勝手に作ったもので、

さらには俺はその『ブチョー』なる役職に自薦して就いている。

これは部長ではなく、ブチョーというのがポイントで、

要はそこも「コピーライト」というところにこだわっている。

キャッチコピー界のことはあまりわからないけど、

コピーライターは、

天才、糸井重里さんを筆頭に野球選手のようにぞろぞろいる。

雑誌広告やインターネットですばらしいコピーを読むと、

蝶が飛ぶような一日となるほど言葉が好きなのです。

ブチョーとして最初の業務は名刺作りだったので、

ここにも言葉遊びを取り入れて、

柳瀬(ゼネラルマネジャー)のところに

「柳瀬(パイナップル)」としたらどうだろうか?

と役職を変更しようという提案をしたのだが、

「名刺というのは、

相手に名前と所属、連絡先を示すためのものですから、

“パイナップル”ではとっても疑問だらけな会社となってしまいますよ」

と諭され、一瞬で却下されてしまった。

それにもめげず、コピー業務は勝手に継続していった。

糸井さんの日産自動車での名作「くうねるあそぶ」

というコピーを

「のるおよぐあそぶ」と盗作して、

サーファーにアピールしようとしたり、

「海、営業中」

とか、

「スリル波」

と名作を数々生みだした。

「名作」と書いてあるのは自分が書いたからに他ならず、

これを人前で伝えるときは、

「いやいや〜つまらないコピーですいません」

と蛭子さんのように照れ笑いするようにしている。

へりくだるのは日本的で、

「ドーダ!」と威張るのがアメリカ的。

俺は日本人なので、

先方に対して謝りながらのプレゼンが性に合っているようだ。

とにもかくにも、

こうして言葉を色々なところから見つけてきて、

つなぎ、紡いで、それを歓びにして業務は進んでいく。

「世界最速の魔法」

「緻密な操作性」

「波を滑る電流」

「滑走の真髄」

「夢の乗り味」

「甘美なるボードエクスタシー」

と去年のサーフィンライフ・カタログ号に書いた。

その各ボードの説明文はこんな感じでした。

「サーフボードのロマネコンティ『HPS』の新作。

バターが溶けるような乗り味と、

稲妻が落ちるような速度に酔うように乗るべし。

ポリ製のしなりと、

エポキシ樹脂の高強度を獲得した伊東一刀斎のような剣豪ボード。

美板送生涯(美板をもって生涯を送るべし)」

とHPSでやって、

「今も語り継がれるネオクアッドの元祖総本山

『ファイヤーフライ』の新作。

濃厚でありながらシャキッとした乗り味は、

艶と華があって颯爽としている。

まるで小粋なボードが美しい波を口説いているのではないか、

と思えるほどに春風味が体を吹き抜けていくよう」

と、これはグラスホッパー初登場時の説明文。

AVISO BD3のもありました。

「膝波から8フィートオーバーまで。

短身に豪勢なる性能を持ったサーフボード業界の異端児。

この超性能は負け知らずの連勝中で、

ビーディー3ではなく、

『雷電3』と別名を付けそうになったほど。

タクシーに、家族旅行の車内にというコンパクトさ。

正統なる極上滑走の興奮をあなたに」

そんなことを去年に書いていたのか、

と思いながら今年版を書いています。

来月の頭には書店に並ぶそうなので、

ドーゾドーゾ見つけて読んでみてください。

.

2010_inaris_V3977

コピーライターは思ったより楽しいので、

大好きな『カルディ・コーヒーファーム』社に仕事はないものか?

とコネをたぐり、

なんとかカルディ社の人事部の人とお会いする運びとなった。

その人事部の人は、コーヒー色のランボルギーニで現れ、

俺はそれを見て、

「さすが世界のスーパーストア・カルディは違う」

とうなってしまった。

聞くと、

ガソリンでなく、コーヒーを燃料として走るのだそうで、

「”偉大”の上位語はなんだろう?」

と、感嘆符を忘れて、最上級の賞賛の言葉を考えてしまったほど。

“コーヒー豆で作成”というコーヒー名刺を受け取ると、

「コピーライターとして雇ってください」

と即座にお願いした。

ランボルギーニの人は俺の目をちらりと見て、

テーブルの端に視線を落とし、ややあってから

「それではこのコーヒーを飲んで、コピーをお願いします」

と熱い紙コップを渡されながら言われたので、

俺も同じように外に止まっているランボルギーニの尾翼を見て、

それからもったいぶるように

「ジャングルの息吹がそよ風となり、舌に吹き抜けていくようだ」

と書くと、

「船木さん、すごいです!

この豆はエチオピアのジャングル産なんですよ!

どうしてわかりましたか?」

「味覚をイチローさんのように、

つまり彼がバッターボックスに入るように研ぎ澄まして集中してみました」

と言うと、

「それではイチローさんの言葉で、一番好きなものを教えてください」

「満足は求めることのなかにある」

としっかりと答えながらこの試験は満点だろうな、

と自信たっぷりに次の質問を待っていると、

ランボルギーニが見える窓から拍手がわき起こり、

「なんだなんだ?」

とやっていたら目が覚めてしまった。

求職劇の全ては夢だったようで、

強い雨が屋根を叩いていた音が拍手だった。

でもまだ夢をひきずっていて、

その余韻なのか

『春のパンケーキ』

という字面が頭に残っていた。

そのイメージもしっかりとあって、

「とちおとめイチゴをたっぷりと生地に練り込んだ、

ピンク色のふっくらパンケーキ生地に真っ赤なイチゴが3個のっていて、

そこに桜の花びらをあしらった豆乳クリームがふわりと咲いている。」

というものだった。

これは何かの予告編なのか、

それともただの春の夢なのか?

と思ってオフィスに来て暦を見ると、

今日は『啓蟄』だった。

『仲春』というのがあって、

それは

「春という季節を3つに分けた真ん中をそう呼ぶ。

その期間は啓蟄から清明前日まで」

ということで、

今日からつまり春の中の春となったようですよ。

その夢だったのかなあ、

と思った日です。

そうだ、コピーライト部は昨年まで

「ブチョーのひとり業務。たまに亮が補佐」

だったのですが、

晴れてJUNという子分ができて、

ふんぞりかえる胸と、

ブチョー用の背広はどこにもないけれども、

彼が日替わりトップページ、

http://www.nakisurf.com/index.html

そしてツイッター、

ミクシー、

マイスペース、

フェイスブックと、

「縦横無尽の表現」をしてくれているのです。

なので、来年には彼をブチョーとして、

俺はパイナップルに昇格しようかと思っている。

パイナップルの上は何にしようか?

と考えていると、

また単語が止まらなくなってしまった。

結局パイナップルの上の役職を

『永谷園の松茸の味のお吸いもの』

としようと思ったが、

「合成味覚は良くない」

と感じ、現在難航中です。

決定したらここでお知らせしますね。

すばらしい春の中の春の日、初日をお幸せにお過ごし下さい!

土曜日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

2010_San clemente_V8056

2010年03月05日(金)

なぜか波があったソフトサンドリーフでファイヤーブレード、BD5、BD3の”コール祭り”_ハワイアンランチ_(お知らせ)アップルストア銀座でNAKIPHOTO2010イベント開催決定!_NAKISURFパーティもやりますよ〜_(2800文字、短編です)

こんにちは、

『日本列島は春の陽気』

ということをニュースで知りました。

低気圧も通過しまくっているので、

波もずっとあるようですね。

どうぞどうぞすばらしい春にしてください。

20100302_NH_T7713

こちらは雨が降ったり、晴れたりで、

去年のブログを見ると全く同じようだった。

ということで、こちらも春になってきたようです。

ただ、来週はほとんどが雨という予報なので、

今の内に太陽を楽しんでおこうと思っています。

R0018670

雨と晴れとなると、

出てくるのが『虹』でして、

今朝はあらゆるところで虹を見た。

自然のプリズムの美しさ、

各色の意味などを考えながら北西外れにある

ソフトサンドリーフに行ってきました。

1番ブイが下がり、

今朝には風向き風波の上下サイズしか表示していなかったので、

「小さいだろう、腰胸くらいかも」

と予想して行ったら、

セットで頭半近くあって全員でびっくりする。

20100304_Softsand reef_V4632

なんで波があるのだ?

と予定外の驚きとうれしさだった。

海はいつも不思議だ。

ファイヤーブレードに乗りたくて、

俺たちと一緒にやってきたスパーキー

(ひさしぶりですね)も大喜びしていた。

これは彼が初めてファイヤーブレードに遭遇し、驚嘆する図↓

R0018676

クアトロディープチャンネルに

「さすがAVISOだよな、これをポリエスターでやるとなると一大事だ」

とさすが元USメンズチャンピオンというわかっているコメントを発していた。

R0018687

フレちゃんがいつものBD3。

俺がBD5というスターティング・ラインナップ。

R0018697

そういえばメールにて、

「BDシリーズは短くて乗れない」

ということをTさんより聞いたが、

「ノーズ寄りにパドリングするだけで魔法の乗り味ですよ」

とお伝えしました。

それと、

これは「闘牛岬で好青年山田さんがBD5に乗った時」

に判明したことで、

「山田くん、もっと前でパドリングしたほうがいいよ」

「このくらいですか?」

「いやいや、もっともっと前だよ」

「こんなにですか!」

「そのくらいだね」

という会話を思いだした。

前にも「うまく乗れないのです」

と言っている人と海に入ったら同様の症状で、

パドリング時にノーズが浮いちゃうほど後に乗っていた。

山田さんと同じように修正して5分もすると、

「びっくりしました!調子が本当に良くなりました!!!」

と感謝されたので、

「ショートボードと同じようなノーズの浮かし方」

でパドリングしているのかもしれませんね。

BDシリーズをお持ちの方はお試しください。

サーフボードは乗り物ですからそれぞれの適正位置があるのです。

さて、ソフトサンドリーフに戻り、

ファイヤーブレードには例によってツインスタビを付け、

「いざいざ」と無人のソフトサンドリーフにみんなで向かった。

R0018705

入水すると、流れが半端ではなく、

いくら深く、強く漕いでも左に流されてしまう。

沖の深いところにきて、

ようやく右側に進むようになったが、

深いところは鮫が恐いのです。(涙)

水もきれいなので海底がよく見える。

一度大きな影が俺の真下に来て、ドキリとした。

よくその影を見たら大きなウミガメだった。

あまりにも大きいので、

水の中に顔を入れて見てみたら底にへばりついていた。

水深は軽く3mはあって、

「こんなに大きなウミガメっているんだなあ」

とびっくりしながらパドリングに戻っていった。

海にはいつも驚かされる。

さて、ファイヤーブレードに乗ったスパーキーは、

「速いよ、速いこれ〜!」

と向こうから大声でのインプレッション。

次にお互いが近づいたときに

「ルースだけど、なぜかスライドしないよな、

クアトロチャンネルのせいかな」

「たぶんそうだよ。アライヤみたいでしょ?」

といい加減なことを言うと、

「アライヤってこんなチャンネルなのか?」

と驚いていたので、

嘘だということを伝えると、

「サイエンスフィクションみたいな角度で波壁に張り付けるのがすごい」

と上級者ならではの感想をいただき、

そうだろそうだろ、となぜか俺が胸を張ってしまった。

20100303_NH_V4660

上がってくると、

昨日の「ひな祭り」でいただいたひし餅をみんなでいただく。

ハワイではこうして日本の文化がしっかりと残っているのです。

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小雨模様のダートを抜けて、

ワイメアのイシハラマートに行き、

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タロイモ・ドーナッツ、

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パッションフルーツ・パン、

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コーンスシ(稲荷寿司)、

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そしてポイ(タロイモのペースト)という本日の選択からめでたく選ばれたのが、

いつものフィッシュサンドイッチ。

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今日の魚は近海コシビ(マグロ)でした。

「おいしいなあ」

とフレちゃんとスパーキーでうっとりと食べました。

雨はまだ降っています。

2010_nakiphoto event_Apple_V4085

(お知らせです)

来たる4月5日(月)

アップルストア銀座店で恒例のNAKIPHOTOイベントを開催します。

この日は18時半から、

この冬のノースハワイ写真を75分のスライド&トークショーで公開します。

波も花も景色も虹も。

とっておきのをお見せしますね。

4月最初の月曜日は銀座にぜひぜひお越しください。

NAKISURFからは、会場にHawaiiの波で使用した

BWT

BWG

BD3-b

Loose Cannon

Sling Shot

Mini Noserider

等を展示しますので、

どうぞ触れに、

そしてボードの質問をしにもお越しくださいませ。

ボード展示は午後6時頃より、

3Fシアターでスタートいたします。

それと、いつものようにブログ読者には、

NAKISURFからプレゼントを用意しましたので、

イベント終了後「ブログ読んでいます」

と私か亮(とおる)に声をかけてくださいね。

(詳細)

NAKIPHOTO@Apple Store Ginza

『nakiphoto 2010 Surfing Hawaii』

(入場無料です)

【開催日時】 4月5日(月)18:00~19:30

【開催場所】「アップルストア 銀座店」3Fシアター

(東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館)

【入場料】無料

共催 NAKISURFコム アップルストア銀座店

まとめますと、

当日は18時30分より、

最新、未発表の写真をシアタースクリーンにて、

iphotoスライドショウで流しながらお話しします。

みなさんお誘い合わせの上、どうぞどうぞお越しくださいませ。

よろしくお願いします。

.

このイベント終了後(9時過ぎより)、

アップルストア近く(徒歩5分程度)

の大好きなカフェ、ラ・ボエムで、

『NAKISURFパーティ2010!』

を開催します。

こちらも参加はご自由なので、

どうぞみなさんでお越しくださいね。

当日はスペシャルゲストもやってきますよ。

【カフェ・ ラ・ボエム G-Zone 銀座】

La Boheme_G-ginza_map

104-0061 東京都中央区銀座1-2-3

03-3572-5005

4月5日 21:00〜

一人2,980円(飲み放題/料理付)

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

それでは、すばらしい週末をお迎えくださいね!

4月に銀座でお会いできるといいですね。

ALOHA!

2010年03月04日(木)

イナリーズっぽいイナリーズはタイムレス_(2388文字、短編です)

2010_NH_T7425

おはようございます。

ブイは10フィート@14秒/N-010°まで下がったので、

なんとか風の良い時間に行こうと夜明け前にイナリーズに向かった。

最近は風が強く、

「今年の冬は40年ぶりに風が弱かった」

のだそうで、

そんなコンディションに慣れきっていたので、

「島の強風とはこうだったのか」

と思いだした。

この季節は気温が低いので、

こちらに来られる方はスエットシャツなどが必要だと思いますよ。

さて、イナリーズの波だが、

「波は波らしく、リップはリップらしく」

という本格派の波だった。

よく野球で、

「やはりプロの球はすごい」

というコメントがあるが、

今日はまさにそんな波で、

「やはりイナリーズの波はすごい」

と再確認した。

2010_inaris_V4106

そうだ、昨日届いたファイヤーブレードを持っていき、

念願だったツインスタビライザーでサーフしたら、

このフィンセッティングが一番しっくりときた。

なぜかはわからないが、

こういう幅広系のボードはツイン系が合うようです。

オーバーフロートだからツイン系が合うのかも、

と考えてみると、いきなり理解できた。

忍者フィンの「蔵」でも試してみたいなあ。

午後になったらブイはさらに9フィート@9秒まで下がり、

明日はもしかしたらソフトサンドリーフができるかも。

そんないつもの春日です。

2010_CA_V2216

上の写真はアライヤとビーターを持つクリスちゃん。

「どっちがいいの?」と聞くと、

「愚問デス。それは愚問以外のなにものではない」と、

『ヘンリー六世(シェイクスピア)』の台詞のように諭されてしまった。

愚問なのは自分でもわかるけど、

聞いてみたいことってありますよね。

でも俺的には両者の乗った感覚は似ていて、

テイクオフは完全にビーター有利で、

持って歩いているところはアライヤがかっこよく、

しかし、裏読みしてみると、

逆にビーターを持っていた方が玄人ぽく見えるかなあ。

なんてことを考えていた。

どちらでもいいんですけどね。

「ビーター(=やっつける、打つ、壊す)」

というものなので、

ぼろぼろになるように乗ってもらいたいです。

そうだ、ルースキャノンがショールームに戻ってきたのですよ。

愛知のWさんと、静岡のKさんはぜひ原宿にお越しください。

お待ちしております。

昨日もカリフォルニアのファイルを探していたが、

このルースキャノンの初乗りの際の未公開写真というか、

未閲覧ファイルが何枚かありました。

2010_CA_V0293

上のはスタジオ風ショットで、

波を背景に撮るのがサーフボード写真の王道だと思う。(嘘です)

というわけではなく、これはワイプアウトでしょうね。

2010_CA_V0163

これは初乗り一本目のボトムターンで、

加速しながら伸びていくターンに驚かされた。

2010_CA_loose cannon

こうして拡大してみると、

サーフボードのどこにもひっかかりがないことがわかる。

シェイパーたちはこのスプレイでボードの確認もしたりするんですよ。

それにしても美しいアウトラインで、

これがグラスホッパーのものとわかりながらも感激してしまう。

ボトムターンはこの角度で傾けるのが一番速いようです。

9J4V0281

逆光が強いので、

テイクオフのときはこうして暗い斜面に降りていくような感覚だ。

文学的に言うと、

「蒼暗の晦冥(そうあんのかいめい)」となるのだが、

これは昨日からキャッチコピーばかり考えていて、

その合間に文学書を読むからこうなるだろうか。

こうして話は脱線しながらも、

写真はボトムターンになった。

2010_CA_V0325

これは日陰のラインに沿わせてターンをしているようで、

「距離を求めるボトムターン」とわかる。

前足側に体重をかけると距離が出て、

テイル側に移行すると、ボードは上に上がる。

なぜかはわからないが、

今のところそうなっているのですよ。

2010_CA_V0291

これは泡に押されている図で、

大風を背中に受けているのか、

または滝前にいる気持ちなのか。

この時は何を考えていたのかと言いますと、

「波の音が拍手喝采に感じられる」

というほど、気持ちいい滑走だったのです。

この日、このロッキーショアは無人。

いつもは狭いテイクオフスポットにローカルサーファーが群がっているのだけど、

AVISO王子ニックと俺だけだった。

そのニックも2本乗ったところで沖には戻ってこなかった。

「クローズアウト」とか、

「ストーミー(嵐)」

そんなことで誰もいなかったのだと推察してみたけど、

きちんと選ぶと、ショルダーが切れた美しい波がきていたのです。

さらにこの日は南カリフォルニアでは珍しいほどの高さのあり、

段掘れする斜面で、それは悦楽なる滑走でした。

まあ「逆もまた真なり」

とは逆真会の会則であるが、

あまりみんながやりたがらない日にこそ、

すてきなことが隠されているようですよ。

逆真会については下記のリンクを参照してみてください。

入会は随時受け付け中ですよ。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/1835

2010_NH_T7573

一日は24時間と知っていたけど、

10日は240時間。

数字にするとこんなに簡単なことですが、

普段使わないとピンときませんよね。

そんな数字のことを考えていました。

240時間は14400分。

そして、864000秒。

時間ってどんどん減っていくけど、

実際には「得ている」気がします。

人生が100年と決まっているのなら減っているだろうけど、

こうして明日のことがわからない身だと定義して時間を見つめると、

やはりというか、

「時間は得ている」のだと思うのです。

米英語では、あまりにもすばらしい時間を過ごすと、

「タイムレス」(永久の; 超時間的な)

という表現をします。

こうして「得る」というすばらしい時間の使い方をしたいなあ、

と思いながら空に浮かぶ雲を見ていました。

あれはハートだ、魚?

鳥だ、あれは龍みたい、

と感じながら見る空はタイムレスですね。

明日はどんな雲、どんな風、

またはどんな波が来るのでしょうか。

どうぞ、暖かで幸せな日にしてくださいね。

今日もありがとうございました。

ALOHA!

2010年03月03日(水)

「友だち波」に新島を想い、ムルシエラゴ・レヴェントンなファイヤーブレードがノースハワイに到着し、「新世代の感極滑走で超重力」という海を想う_(1822文字、短編です)

2010_NH_T7582

おはようございます。

うねり角度は010°と北となり、

ブイも少し下がって、

イナリーズは平穏な「友だち波」となった。

20100302_NH_T7688

この美しい斜面も早朝限定で、

9時になると、風速10m程度の北風が吹いてきたので、

撤退、退散という単語を浮かばせながらイナリーズを離れた。

でも今朝の波は、

「新島のいいとき」みたいで、

そうしたらあの島の色々を思いだしていた。

東海汽船の2等船室横の自販機から、

島で借りたワンボックスカー、

羽伏浦の白荒砂、シャワー、

温泉、ボーリング場に卓球、

マルマン商店に吉デー、

ボンカレー、くさやに刺身、

カネモ商店、進学堂、

喫茶さかんや、夕浜亭、

ブッサンストア、

牛乳せんべいに杏奈ちゃん、

モヤイにカジヤベーカリーまで思いだした。

記憶というのは、やってくると止まらなくなるようで、

当時の本村の風景とか、

青い波の輝きなどが次々に浮かんできた。

R0018477

ノースハワイではこんな無人スタンドもあり、

ここの商品は「バナナとオレンジ」で、

料金は「心付け、寄付」と決まっていない。

自分の気持ちを箱に入れる善意システムだ。

なんだか暖かい話ではありますね。

そして、長老フレちゃんに連れられて、

この風の時にオフショアとなるシークレットに案内された。

R0018483

誰もやっていないのは鮫だらけだからだそうで、

でもフレちゃんがサーフしたときは一度も見たことがないから、

「状況によってだな」

と簡単そうで難しいことをおっしゃっていた。

鮫かー。

自宅に戻ると、

またまたサーフボードが自身のDVD

『Fire Water』と一緒に届いた。

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弊社の過剰梱包をほどくと、

現れたのはAVISO印のファイヤーブレードで、

R0018472

Zパッドのシングルグリッドに目を入れながら、

特徴的なランボルギーニなテイルにうっとり。

これはサーフボードのムルシエラゴか、

またはレヴェントンか。

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明日乗れるといいなあ、

「イナリーズでこのボードを走らせたい」

とカリフォルニアで撮ってもらったファイルを見ていると、

2010_CA_V0704

ファイヤーブレードでの波乗り未公開写真が出てきました。

2010_CA_V1586

メキシコ大ちゃんと

「オーレ、オーレ!」

と闘牛士になりきったトップターンもありました。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/10415

それにしても、クアトロディープチャンネルは斜面に噛みつくようで、

だからこんなに高い位置を走れるのだ、

と写真を見て再確認してしまった。

2010_CA_V1600

これはマイケル・ジャクソンの『スリラー・MV』を見たからこうなったわけではなく。

「コブラの左手でムーンウオーク」

と、わけのわからないコピーを思いついた。

それにしてもトラックが官能的で、

そんなこともこのボードが好きな理由なのかもしれない。

(トラック=ボードが通過した跡)

2010_CA_V1555

下の写真は、

フローターでも波に噛むから

こんな角度で泡に当てられるのが新鮮で、

だから「新世代の感極滑走で超重力」

というコピーをサーフィンライフの広告原稿に書いていた。

あっ、そのサーフィンライフは3月27日頃発売ですので、

どうぞお楽しみに。

これは毎年一回発売されるカタログ号でして、

弊社(NAKISURF)からAVISO、COLE、

そしてサーフ・プリスクリプションズと3ブランド掲載しました。

2010_CA_V1607

と書いていたらD大先生から電話があった。

「明日どこかでサーフしようぜ」

ということで、

それと、

「新曲のPVがデキマシタ〜!」

と教えてもらい、

それをYOUTUBEにアップしたのがこれです。

歌詞もメロディも楽しいので、ぜひ聴いてみてくださいね。

最近自己流行している

「スイッチスタンス・夕浜流」

も本国サンクレメンテで披露した。

2010_CA_V1595

この向こうに日本があり、

そしてこの夕陽が日本の水平線の向こう側。

2010_San clemente_V7963

海の面積は361059000km²ということで、

地球全面積に占める割合は約71%と知りました。

やはり海だらけなんですね。

そんな大きな海で波に乗り、

感じ、夢見て、明日を想う。

サーフィンはそんな遊びなのだと再確認しました。

NAKISURFにお越しくださって、ありがとうございます。

今日から柳瀬と、ダイチと、ショールーム&千葉アジトの大西、

そして前田夫妻がAVISOネバダ工場視察に行っているはずです。

今見ると、まだブログはアップされていないけど、

そのうち詳細がアップされるでしょう。

http://www.nakisurf.com/blog/staff/

こうしている間に春がじわじわと近づいてきているのだと思うと、

ドキドキしてしまいます。

春分の日まで後422時間ですよー。

そして今日は「ひな祭り」でしたね。

華美な日にしてくださいね。

2010年03月02日(火)

ゴジラ波での飛翔浮遊_the Greenroom Festival 2010!!_「Isn’t this where we came in ?(ここは俺たちが入って来た場所だろ?)」_(3788文字、中短編です)

おはようございます。

こちらノースハワイは北(355°)から猛烈なうねりが届いていまして、

それは17フィート@17秒という大王サイズ。

届く波は、このようにキングギドラ波で、

時折ゴジラ波も混ざって、海上は大変なことになっていた。

(波の呼称については下記ブログを参照ください)

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/9809

2010_inaris_V4197

セットが来ると、ボードを捨てて海の底深く潜るのだが、

深海魚がいるほど潜っても海上に炸裂した波に吸い上げられるほどで、

先日の津波ではないが、海の威力を存分に味わった。

というか、人間の無力さを思い知ったのかもしれない。

津波の話だが、

チリから日本までの1万7000キロという途方もないほどの距離。

(ほぼ地球を半周する距離)

その海を動かしてしまう『津波』という超エネルギーに改めて驚く。

そんなことを考えながらショアブレイクに立ち、

腰くらいの波を受けると、

その強力なパワーで倒されそうになり、

「波」の強さ、すごさ、驚異を感じた。

先日届いた俺のゴジラ波救済ボードBWG(ブッシュワッキング・ガン)に今日も助けられ、

スリル溢れる急斜面滑降をして、大きなバレルに包まれた。

BWGについては↓

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/10898

2010_inaris_V4213

だが、逆もまた真なりで、

巻かれた波から全く外れずに、

息切れしたまま波の中で両手で泳ぐようにあがいてしまった。

結局はさらに巻かれる結果となって、

最後には耳鳴りまで聞こえてしまい、ひさしぶりにかなりな目に遭ってしまった。

まあ今はこのブログを書いているくらいなので、

無事に浮かんできたが、恐怖で腹は痛くなり、

体は重くなって、もう少し巻かれていたらさらにひどい目に遭ったのだろう。

大波にはそろそろ慣れてきたはずの3月なのに、

さらなる精進が必要なようです。

ただ、その後のセットでブレイクする前にダックダイブして、

波内を持ち上げられるように吸い上げられていたら、

昨日書いた「虚空」の冒頭部分の

「真上にはためく虚空をひたすら垂直に眺めあげたい」

ということを体現してしまった。

http://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/10971

.

ダックダイブすると、

普段は中盤まではノーズを下方向、

または沖側に向けたままにしておくのだが、

今回のは波の根っこから芯に入り込み、

途中からノーズを真上方向に蹴り出してみた。

そうすると、波の中に吸い込まれるような感覚があり、

次の瞬間には、どこまでも持ち上げられている俺がいた。

「どこまで上がるのだろうか?」

と、UFOに持ち上げられしまったという

『ノウルズ一家事件(1988年)』を連想し、

一瞬怯んだが、そのままさらに上昇すると、

無事に波の裏側に出られた。

時間にすると1〜2秒の出来事だったのだろうが、

長時間も引き上げられたように感じられた体験であります。

「埴谷雄高の願った虚空」

は海の中にも存在しているということを知り、

そして1本の波の中には神秘が詰まっているのだ、

と実感した2010年3月1日。

フレちゃんに英語でこの体験を伝えようと辞書を引く。

「推進=propel」

「飛翔=fly high」

「浮遊=float; drift」

とあって、

“Propeled for freedom”

「自由への飛進」

としてみたらその字面に満足してしまった。

でもなんだかマニフェストみたいだなあ。(笑)

2006年から参加しているグリーンルームフェスティバル。

サーフィンをベースに、

音楽とアートを融合させた一大イベント。

2007年には「メインビジュアルを担当させていただく」

という大変光栄なこととなった。

自分の作品のポスターを会場で見かけて、

ドキドキしていたのを覚えている。

img_history_tgrf_2007さらには2008年には、この”Donavon Capture”で、

再びメインビジュアルを担当させていただき、

img_history_tgrf_2008

去年はあのYusuke Hanaiさんのロゴとのコラボで、

またまた’メインビジュアルを担当させていただきました。

http://www.hanaiyusuke.com/

D先輩に

「お前さー、これって癒着とかあるんじゃないのか?」

と疑われるほどでした。(笑)

そんなことはありません、

とっておきの『ハート波』の作品だったんですよ。

ハートに大感謝。

B5yokohama_vol2そしてそして、「4年連続メインビジュアルはない」

と自分に言い聞かせていたのだが、

なんと!

今年も光栄なことにメインビジュアルとさせていただきました。

作品名は、

“Special Memory of San Clemente”

Yusuke Hanaiさんのロゴも再び一緒で、

こんなにうれしいことはないなあ、

と缶ビールをパシュ!

グビー。

GRF2010_poster

5月22日、23日の土日、横浜は赤レンガ野外特設会場です。

NAKIブースも開設して、

いつものようにリリーちゃん、とおる、

そしてスタッフ全員でお迎えします。

みんなで酔っぱらいましょうね。

グビグビー!

お得な先行チケットは↓のリンクからどうぞ!

http://www.greenroom.jp/

ワクワク、どきどきしてきました!

イナリーズの帰り路、

ラジオでピンク・フロイドの”Hey You”がかかった。

このアルバム”The Wall”は俺が14才の時に生まれて始めて買ったLP盤で、

予約特典のイラストポスターに釣られて、

当時では大金の

「4000円を前払いした」というすごいアルバム。

the wall

発売日にその新星堂に行き、家に持ち帰り、

レコード針を落として神妙に聞くと、

この曲がかかったのを今でも覚えている。

Hey you,

out there in the cold Getting lonely,

getting old Can you feel me?

(ねえ、外は寒く、さみしくなってきたよ、

年老いていく俺がいるのを感じるかい?)

Hey you,

standing in the aisles With itchy feet and fading smiles Can you feel me?

Hey you,

dont help them to bury the light Don’t give in without a fight.

Hey you,

out there on your own Sitting naked by the phone Would you touch me?

Hey you,

with you ear against the wall Waiting for someone to call out Would you touch me?

Hey you,

would you help me to carry the stone?

Open your heart,

I’m coming home.

But it was only fantasy.

The wall was too high,

As you can see.

No matter how he tried,

He could not break free.

And the worms ate into his brain.

Hey you,

out there on the road always doing what you’re told,

Can you help me?

Hey you,

out there beyond the wall,

Breaking bottles in the hall,

Can you help me?

Hey you,

don’t tell me there’s no hope at all Together we stand, divided we fall.

(もう望みがないなんて言うな、一緒に行こう、離れたら終わっちゃうよ)

こうして歌詞を読むと、

ここまで的確にティーン(俺)の気持ちを歌った曲があったのだろうか?

と驚かされた。

当時は辞書を片手に自分なりに訳し、

くじけそうになったときに、

あきらめそうになったときにこの曲が俺を何度も救ってくれた。

Open your heart, I’m coming home.

(こころをひらけ、俺は戻るからな)

あれから30年後、

このパラグラフに震えるとはあの時は思いもしなかった。

加齢するというのは、すてきなことです。

“Hey You”はいまだに名曲だなあ。

今日は飛んでいくようなダックダイブと、

グリーンルームフェスティバルの興奮、

そして俺の内部に生み付けられていた曲を聴いていただきました。

14才のときの俺。

44才のときの俺。

30年間という年月が経ちましたが、

どちらも俺で、でも大きく違うのは、

今は海に、波に自身をぶつけられる自分がいることだろう。

海はあるときは楽しく、あるときはやさしく、

そしてあるときは懲らしめられ、

人生の縮図というのは大げさかもしれませんが、

一瞬でそんな気持ちにさせてくれるのが波乗りの醍醐味だと実感しました。

音楽も風景も、

記憶も感覚も全てつなげて、

これからも歩幅を合わせて進んで行こう、

と思った日。

春の日。

波の日。

記憶の日。

ハートの日。

今日もありがとう。

今日も良い日に。

明日も佳き日に。

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