こんばんは、ユースケです。
更新が遅くなってしまいましたが、本日は号外として別ネタを書かせて頂きやす。
(FISHFRYのレポートは明日に送らせて頂きます)
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友達繋がりで出逢うことが出来た友人プロボクサーの小林タカヤス。
彼と出逢ってから、10試合強のリングに皆勤賞で通ってきた。
福井出身の彼は10代の頃にプロボクサーを目指して大阪へと飛び出したが、
視力の悪さ、そして遊びたいさかりの若さ故に、プロボクサーの道を一度諦めた時があった。
そして20代へと入り、周りの友人がミュージシャンやアーティストとして
夢を叶えはじめたりする中で、プロボクサーとして食っていくことを
諦めてかけていた自分に疑問を持ち、自分の中で強烈な葛藤と戦っていたタカヤス。
そんなある日、友人が声をかけた。
「今からでも遅くないだろ。ボクシング頑張れよ」と。
周りの友人が頑張る姿、そして親友からの熱い声に刺激を受け、
佐川急便のドライバーで稼ぎを作る傍ら、ボクシングに復帰。
そして資金を作り、レーシックを受けて視力を回復。
そこから彼のプロボクサーへの道がまたスタートした。
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ボクシングを再開した時に、彼は自らの拳に”OATH”という言葉を刻んだ。
誓いという言葉。何事も中途半端だった自分の人生を繰り返さないように、
これから上を目指していくという、自らへの誓いの言葉だったという。
そんな彼に出逢ったのは今から何年前になるのだろう。
地元の友人が職場で彼と出会い、
彼を通じて”プロボクサー小林タカヤス”という人間を知り、
そして、彼の素晴らしい人間性に惹かれるように試合があるたび会場へと足を運び、
この3年程でかれこれ10数試合応援してきた。
出逢った当時はまだランキングなども持っておらず、
「これからどんどん上がっていくぜ!」という気概に満ち溢れていたコバ。
そんな彼は、試合を重ねるごとに着実と戦績と高い評価を得て、
時には新鋭賞というMVP的な賞を手に入れるなど、
気付けば日本ランキングに入るまでに実力を磨いていた。
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日本ランカー入りしてからしばらく経ったころ、
彼に話を聞いたことがあった。
もっと格上の選手と試合が出来ないのか?と。
というのも、彼がランカーとなって以来、
上位選手と試合するチャンスがなかったからだ。
次の試合ではランカーと試合? なんて期待しつつも、
それが叶わぬ日をしばらく送り続けていた。
しかし、機会は突然に訪れた。
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昨夜は相手方、花形ボクシングジム興行の試合となり、
彼はセミファイナルで、WBA・WBC世界フライ級8位、
升田貴久(三迫)選手と戦うことになった。
念願だった日本上位ランカーとの試合を飛び越え、
世界ランカーに挑戦する機会が訪れたのだった。
そして、目の前のビッグチャンスを逃すことなく、
10Rを全力で戦い尽くしたコバは、見事2-0の判定勝ちを収めたのだ。
日本フライ級9位のコバが世界ランキングを奪取。
必然的に日本ランキングも1位に上がる予定だという。
ずっと応援してきた友人が着実に上がっていく姿を見て、
それはそれは感動なくしては見られるものではなかった。
試合後の川島ボクシングジムの精鋭たち。
みんなサイコーの笑顔ですね。
最高の瞬間を見ることができて、とても刺激を受けました。
同じフライ級の内藤大助選手、亀田興毅選手と対戦する日も遠くないのかな?
コバ、本当に本当におめでとう!
2009.6.8 水道橋にて。
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