どんなスポーツにおいても、
バランス感覚が良い人は上手くなると言います。
そのバランス感覚を決めるのが「体の軸」。
ボルト、イチロー、錦織圭、など、
優秀なアスリートに共通して見られるのが、
「体のバランス軸がブレない」ということ。
これはサーフィンでも同様のことが言えると思います。
というよりも、
バランス感覚がすべてのサーフィンには、
この「軸をブラさない」ということが、
他のスポーツよりも重要なファクターかも知れません。
スタイリッシュに見えるサーファーの多くは、
体とサーフボードの軸がしっかりしているので、
ライディング中にバランスを崩すことが少なく、
脱力(リラックス)して乗っているように見えます。
特にサーフィンのターンでは、
この軸を中心にして回転運動を行なうので、
「軸がブレない=ターンの精度・成功率が上がる」
という直接的なファクターにもなるようです。
プロサーファーのライディングをじっくり観察すると、
たとえ激しいアクションを行なっているときでも、
そのバランス軸がブレていないことが分かります。
まずは、
言わずと知れたケリー大先生のライディングを見てみましょう。
この動画にあるような小波でも、
パイプラインの大波でもボディアクションは変わらず、
ボディバランスの軸がとても安定しているのが分かります。
(逆にこの軸がブレているときはケリーでもワイプアウトしています)
ケリーの場合は体の重心が低く、
まるで体とサーフボードが「見えない軸」で固定されているかのようです。
世界一スタイリッシュと呼び声の高いブルース・アイアンズ。
彼のサーフィンも安定した軸に支えられているようで、
ターンやアクションのボディバランスがよく、
とてもスタイリッシュなサーフィンに見えます。
スプレーが大きく、
派手なアクションに見えますが、
よく観察すると体の動きは「基本に忠実」だと分かります。
それにしてもブルースのサーフィンは、
重心は低く、上半身の力が抜けていて、
本当にスタイリッシュですね〜♪
「スタイリッシュ」にはサーファーの素質以外に、
しっかりとした理論があるのかもしれません。
どんなスポーツでもそうですが、
基本をマスターすることの大切さを実感します。
わたしたちのような一般サーファーでも、
このバランス軸を意識することで、
ターンの精度や成功率を上げることができるはずです。
「サーフボードの中心にあるバランス点から、
垂直に一本のラインを伸ばしていき、
そのラインを基軸としてアクションを行なう」
このことを意識してサーフィンすると、
ターンやアクションの成功率が上がると思います。
逆に、上体が軸より大きく前に出過ぎたり、
後方に行き過ぎたりするとバランスが崩れます。
左右のバランスでも同じことが言えます。
ポイントは軸を基点にして、
前後左右のバランスを意識すること。
みなさんもぜひトライしてみてくださいね!!
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