冬の気配が近づいてきましたね。
関東では気温10℃を下回るところも多く、
「この秋一番の冷え込み」となったようです。
波乗りも徐々に衣替え、
そろそろフルスーツの出番がやってきますね。
本日は、波乗りの楽しみ方についてです。
みなさんはサーフボードを何本持っていますか?
わたしは波のサイズや波質を考えて、
常時3本のサーフボードを揃えています。
(海に行くときは、その中から2本を持参)
その日の波質によって、
それぞれ長さやデザインが違うボードを乗り換えることで、
サーフィンの楽しみ方が3倍となっています。
もっといろいろなボードに乗りたいのですが、
そこは経済的問題がありますので(笑)、
その3本で最大限に楽しめるサーフボード選びに気を使っています。
波乗りを始めて20年近く、
自分の技術に合わせてボードを売り買いしつつ、
ようやく自己満足的な三刀流にたどり着きました。
ということで、
「ジコマン三刀流のすすめ」をお届けします。
ちなみにこの三刀流とは、
日本人の感性にとても合った流派のようです。
古来の武士は、
実は三本の刀を腰に履いていたそうです。
時代劇でも良く見るように、
打刀(うちがたな)と呼ばれる長刀、
少し短い脇差(わきざし)を付けていますが、
実はもう一本、
小柄(こがら)という短刀も身につけていたそうです。
これは接近戦用に20cm以下の反りのない短刀だったようです。
(まさに小波用ミニボードのような感覚ですよね!)
乱世の戦国武将は、
この三本の刀で憂いなく戦に臨んでいたのですね。
私流ジコマン三刀流は、
馬上戦か、組み打ち戦かではなく、
波のサイズ、波質(厚い波、掘れた波)によって使い分けています。
コンディションを大雑把に分けると、
・膝〜胸サイズ / 厚め〜アベレージの波
・膝〜頭サイズ / 厚め〜掘れた波
・胸〜頭オーバー / アベレージ〜掘れた波
これに、その日の気分を足して2で割ると、
「乗りたいボード」がはっきりと浮かび上がってくるのです。
この三刀流の計算式にのっとり、
今わたしが所有するボードに照らし合わせてみます。
CANVAS『ミニノーズライダー』6’12” x 22” x 2-3/4″
膝〜胸サイズの厚い波、
ごゆるり気分でウナクネサーフしたいとき、
シングルフィンのミッドレングスの出番です。
意外に出番が多いボードで、海への常備板となっています。
https://www.nakisurf.com/voice/archives/3510
T.W.『ドリームフィッシュ』 5’5” x 19-1/4” x 2-1/4″
膝〜頭サイズの掘れた波、
速さとカービングをイキイキと楽しみたいとき、
それはフィッシュ系ボードの独壇場。
まるで魚のようにイキイキと波面を滑走します。
https://www.nakisurf.com/voice/archives/3463
CANVAS『ポイントファイブ』5’7.5” x 19-1/8” x 2-3/8”
胸〜頭オーバー・アベレージ〜掘れた波、
低気圧や台風の波でサイズアップしたときに、
精度の高い安定したサーフィンがしたい日には、
ワイドノーズ系パフォーマンスボードがもってこい。
この台風シーズンは『ポイントファイブ』ばかり乗っています。
https://www.nakisurf.com/voice/archives/3530
このようなコンディション分けをしていますが、
ときには意表をつくような使い方もして、
サーフボードの隠れた力を引き出すこともあります。
「え!力のない小波でもこんなに速いのかっ!」
「こ、この板、きわどいテイクオフでもパーリングしない!」
(などなど、意表をつくと良い発見があります)
さらにはフィンによっても楽しみ方が増えるので、
サーフボード三刀流には無限の可能性がありますね。
夏から秋へ、そして冬。
うねりの向きが変化して、冬のブレイクが姿をあらわします。
北西風にシェイプされた美しい波。
冷たい早朝の無人セッション。
そしてまだまだ期待できる台風の残波たち。
サーフボード三刀流(または二刀流)で、
人生最高の波をキャッチし続けてくださいね!!
今週もどうぞよろしくお願いします。
■
(マンデーヤザワ)
コメント