バリサーフトリップ2004 PART2 エヴリスィングズゴナビーオーライ♪
空港に着いたその日の夕方にバリに着いて、サンセットを拝みながらディナーするはずやったのに…。
こんなところで何をしているのかしら、ぼくたち。
虚無感の空白と満腹の13時間後、深夜に飛び立ち、虚脱感と真っ暗な景色と座席の狭さに一睡もできず。
クーポンでタダ飯食ったあとの機内食なんて食えたもんじゃない。嗚呼、ザーサイが食べたい。
けれど、濃紺の雲海の果てに昇りはじめた太陽はとても美しく、眩しく、その一部始終を眺めることができた。
昨日ホテルで見た夕陽と同じ太陽だ。
ノリック、エイック、そしてお杉はバリの常連だが、ガタピシは初めてのバリの風に途惑う。
この、まとわりつくような空気、おままごとにしか見えない工事現場、これがバリなのか。
バリのホテル着いたら、もうガイドが待っていて、
「イクアルネ!」
と、そのままボーケェェエエーもーろーなまま、まるで拉致状態で『クラマス』ってレギュラーオンリーのリーフのポイントに連れていかれた。
ジンマシンが爆発中のお杉と、「看病する」といってくれた優しきエイックはホテルに残ることに。
凸凹道をガクガク疾走する四輪駆動車、けたたましく鳴るクラクション、抜きつ抜かれつ抜き返すデッドヒート、振動と熱風と排気ガス…。
勝手に自分を追い込んでどんどんちっちゃくなっていくガタピシ。
後頭部には、寝不足とストレスが、ズーンと錘が乗っかったような黒い感覚が…。
頭が、重い…。
お好み焼きが焼けそうな黒い砂浜を歩いてクラマスに着くと、関東人の6人組みがちょうど海から上がってきたところだった。
「どうでした?」
って聞くと、6人が6人ともリーフにヒットしていて、背中や足や顔や腕に、サメに噛まれたかヒグマに引っかかれたかのような、エゲツナく血がしたたってるところをマジマジト見せつけられた。
に、肉が裂けていた…。
そして、そいつら全員がやたらと興奮していて、
「ギャー!超マジやっべぇーよこれぇ!」
「ヒー!アッチョンプリケー!」
「%&*‘{#%!(意訳)」
などと、口々に断末魔の叫びを上げている。
あかん、トンどるコイツら…。自分の血でブッ飛んどる!
「・・・・・」。
ノリックとガタピシは、無言で目を合わせるしかなかった。
あははははは…。
そんな6人を横目にノリックの横に腕組して仁王立ちするガイドが言うには、
「イマロータイドネ。デキナイノネ。アイツラワカッテナイアルネー」、
「アトニジカングライシタラ、オーバーヘッドカラダブルクライノイイナミニナルアルネ」、
「ヒルネシマスカ?」
と言う。
フォー、ダブルねえ…。
「でけるかボケ!」
とまた心の中で悪態をつきながら、ガイドから少し離れてノリックと作戦会議。
撤収ー!
はい。昨日寝てないねんとかおなか痛いとかお杉のジンマシンがナントカ言うて、すんません。
その帰り道の車の中、ガイドが自己紹介し始めて
「ボク、バリサーフィンレンメイノカイチョウヤッテタアルヨ」、
「クラマスハボクガカイタクシタノネ!」、
デデデエエエエエエ!!マジかー!スゲー!ってそこでバリきて初めてやっと盛り上がったわよ。
ていうか、先言うとけ。
「Gランドデヤッタヒザガマダイタイネー」。
ど、どんだけスゴイのだこのオッサン…、とビビる。
話も楽しくとても素敵な人で、膝の裏に血管がビキビキに立っている、めちゃめちゃかっこいい人でした。
その名も『さっちゃん』。
けれどルックスはまるでさっちゃんどころではなく、『軍人』がお似合いやと僕は勝手に思っている。
んで、ホテルに帰ってガイドと別れたノリックとガタピシは、お杉&エイックと合流し、ネガティヴメーターを強引にポジへと引き上げ、
「クタビーチにでも入るか!」
ってことになり、4人でビーチまでボードを抱えて歩いて行くと、そこには驚愕の光景が広がっていた!
「ひ、ヒザやしぃぃいい!」
わーE、バリで初めてサーフィンだー、とパシャパシャやった後のホテルまでの帰り道、物売りのおばちゃんがあまりにしつこいから思わず、
「やかまC!」
と言ってしまった。普段は大人しいガタピシなのだが、ごめんなさいよ。
ホテルに戻ってプールで泳ぐ。これはそれなりに楽しかったな。
ついでに
「ゼレブ気分も味わうべ」
「んだ、そうすべ」
と、マッサージもしてもらう。
わーい、生まれて初めてのマッサージやー。
ガタピシの担当は、若いバリニーズレディ。
「ヨッシャー!」
とされるがままにベッドに寝かしつけられる。ふ、筆降ろしや…。青りんごのような甘酸っぱい懐かしい緊張感の中、レディの柔らかい手がガタピシの身体にひたと優しく触れ始めた。
ぉぉおおおおおおお!
ぜ、全然気持ち良く無え!
モソモソ、モソモソ…。これで銭取るんでっか、と思いつつ、よくよく考えてみると、俺は身体など、どこもくたびれちゃいないのだ。
生まれてこの方、肩こり?なんすかそれ?、なのだ。
心がくたびれているのだ。
ヘイレディ、ガタピシの心をほぐしてくれないか。
俺のハートに火を点けてはくれないか(Light My Fire)。
十数分後、こんなはずじゃ…、とマッサージ小屋を眺めながらマンゴージュースを飲む。
やりきれぬ。
陽も暮れ掛かり、昨日の晩に食べるはずだったディナーを食べに、タクシーを飛ばす。
ビーチで夕陽を眺めながら食べた晩飯は最高に美味かった。
でも、まだどこかスッきりしないガタピシは、七色のケバケバしい光を発するおもちゃをブンブン振り回しながらしつこくうろつく男に、
「ヘイ、物売り!俺の前を横切るな!」
と、巨大な海老をむさぼり食いながら、また心の中で悪態をついていた。もうこれ以上俺に悪態をつかせないでくれ…。
「気分転換すんべ!」
と、流しのバンドを呼び止めて、ボブ・マーリーさんをリクエスト。
曲はなんと、『No Woman, No Cry』!しかもめちゃめちゃ心に響く歌声…、ヘタなのに…。
「エヴリスィングズゴナビーオーライ♪エヴリスィングズゴナビーオーライ♪」。
ずっこーん。
おもいっきりしびれてしまった。
バンドもプレイしながら悦に入っている!めっちゃ気持ち良さそうに演っている!
ボブさま降臨なのだ。
もちろんチップもはずんださ!
最高の夜風だ。
ホテルに戻ってビール飲んで、「よかったな…」と呟いて、寝ましたよ。
アイム・ソー・ハッピー☆
今日の一曲:No Woman, No Cry / Bob Marley
コメント
とおる さんからの コメント 2006年11月5日(日) 3:50 PM
>よっちゃん aka 鞍馬天狗さま
この時は全てにゴリゴリにテンパってたので、バリカン前のヒツジ状態でした。
いや、バリカン後のヒツジかな?
わけわからなかったのです(笑)。
続き、ぜひ~!
ふなき さんからの コメント 2006年11月5日(日) 7:02 PM
明日が早く知りたいなあ。
ドリアンさんとジョディ元気かな?
リザールもだ。
バリの焼き鳥を思い出しました。
〜花の咲かぬ日はない〜
ドトール・ミング
とおる さんからの コメント 2006年11月6日(月) 1:15 AM
>ふなきさま
今思えば、こんなテンパった時でも、花を咲かせるのは自分次第なんですね…。
でももう、ヒツジじゃないですよ!
さっちゃん、僕を憶えていてくださいよ!
たぶん、すっきり忘れてるやろうなあ(笑)。













よっちゃん さんからの コメント 2006年11月5日(日) 3:20 PM
あれれ、さっちゃんとクラマス最高だったのに。
きっと軽くびびらされたのでしょう。
続きが読みたい…
鞍馬天狗より