バリサーフトリップ2004 PART4 ハートに火をつけて
すっこーん!と晴れたすばらしい天気。
ゆるいオフショアで海面はスーパーグラッシー。
整った波は順序良く割れている。
やっぱりトランクスでやる波乗りは最高に気持ちがE。脱いでしまいたいくらいだ。
水も温かくて綺麗に澄んでいて、おまけに人も少ない。
なのにサイズはヒザやしぃいいい!
しばらく遊んでいるとオージーの男女6~7人組が、どやどやとロングボードで我が物顔で入ってきた。
セットでヒザなのにテンションが高くて、赤いビキニでキメたオージーレディースのくびれに、ガタピシはうっとり心奪われて見とれる。
ガタピシはくびれが大好きなのだ!
なんて美しいんだろう・・・。
はっ!と気付くと、ビキニの引力で吸い寄せられていた。その距離4~6フィート。一方通行で虹を出していた。
「おっさんなにしとんねん」、「おっさんどこいくねん」
と、2度ほど誰かにツッ込まれた。誰?ガタピシにツッ込むのは。
「美しいものに見とれてなにが悪い!」
と、この旅で慣れてしまった心の中で悪態をつくこともなく、おとなしく海に浮かんでいた。
No Woman, No Cry。
一時間ほど遊んで海からビーチに上がると、今度は物売りのおばちゃんの笑顔がふと目に留まった。
ほんの少しでも心がおだやかになれば、こんなにも違って見えるのか。
昨日あんなに悪態をついてしまったのに。やや?このおばちゃんめっちゃカワイイやんかー!
「おばちゃん、昨日、ごめんなあ」
何を売ってんの?ん?おー、これいいなあ。でも今お金持ってないわ。ごめんなあ。また今度なあ。
やっぱり、旅は人と触れ合わなければ、その楽しみの大半をもったいなくしてしまう。
それも、サーファーではなくて地元の人との触れ合い。
ほんのちょっとしたことでの出逢いが自分に何をもたらすかわからないからこそ楽しめる。話が合わないからこそ楽しい。そんな、何がどうなるかわからないグレーな感覚と、それが白か黒かが分かったときの雲が晴れたような感覚が、旅をやる喜びの一つだと思っている。
このバリでは少しおかしなことになっているけど、普段はそんな出逢いに全く抵抗がなくて、四国に波乗りに行った時なんかは、一人淋しそうに夜を過ごす御遍路さんを見かけると、話がしたいな、話ができそうな雰囲気を持った人かなと思ったら、ビール片手に、もう一本を差し出して話しかけてみたりする。
編み笠を目深くかぶり、数珠を首から提げて、お経の書かれた白い着物を着た見知らぬ汚れた中年の男など、いったいどんな過去をかかえて88箇所も歩いているのかわかったもんじゃない。
けれど、他人の噂や評判や見た目からくる先入観などは、その味を知りもしない者にとっては無価値なものでしかなくて、相手がコミュニケーションを拒むか受け入れるかなどは、乗ってみなければわからない。万人を拒んでも自分は受け入れられるかもしれないのだから。
Nothing is true, Everything is permitted.
真実などない、何もかも許されている。
―William Burroughs
―ウィリアム・バロウズ
思えばこの旅は、事実いろんなことがあったけれど、不安と先入観と混乱の連続で発狂こく寸前まで追い込まれていた。
さらには自分で自分を追い込んでいた。
昨日の晩、ジンバランであの最高にドヘタクソの 『No Woman, No Cry』 を聴くまでは・・・。
あれが全てのネガティヴをきれいに吹き飛ばしてくれた。
ああ、音楽って本当に素晴らしい。
そしてやっぱり、喜びも痛みも受け入れる心があれば、愛のかけら、幸せのきっかけ、虹のかけはしはたくさん見つかるんだ。
希望に溢れた初めてのバリでの波乗りだったけど、今朝さっちゃんの申し出を断り、クタのヒザを目の当たりにしたことで、やっと吹っ切ることができたんだ。
そして、自分はここではビジターなんだ。まず自分がその土地の環境を受け入れなければ、受け入れてもらえるはずなんかないんだなあ。
と、心に余裕ができたから、そうじゃなければ、ビキニのオージーに見とれはしても、物売りのおばちゃんをカワイイなどとは…、いや、ありやなそれも(笑)。全然アリ!
魅力って、年齢という数字でもなく見た目という外見の形でもなく、他人がどうであるかなどは自分ではどうすることもできないのだから、いかにそれを受け入れるかという心であって、そのすべては自分次第だと信じるのだなあ。
今日の一曲:Dayvan Cowboy / Boards Of Canada
コメント
とおる さんからの コメント 2006年11月8日(水) 9:17 AM
>エイックちゃん
忘れていた想い出にもすぐに繋がってくれる。
いや、ほんまに音楽ってすんばらCです。
そしてアナタもすんばらCです(笑)。
体操競技のスゴ技くらいすんばらCです。
今思えば、この時の僕は、ノリック&エイック二人の拡い懐の中で、キャンキャンもがいてたみたいなもんで、ものすごハズカCデス(ド汗)。
また、みんなで“No woman”聴きに行きませう。
ぜひ~!













エイック さんからの コメント 2006年11月7日(火) 11:47 PM
いやはや・・・バリ珍道中ですな。
今年バリ行った時、ポイントに行くまでのドライビングミュージックがなぜかZARD。。。それもずーっと。帰る日までずーっと。
ガイドの子が気を利かせて日本の音楽をかけてくれてたんやと思うけど。別にZARDファンでもなかったんだけれども、でもこれが不思議な事に、口ずさんでるのよー。フンフン鼻歌歌ってるのよー。いつの間にか。。。フツーの人が聞くとただのjapanese popだけれども、私にとってはその曲を聴くとバリの空や空気やサンセット、屋台の朝ごはんのニオイなんかを思い出したりして、ちょっとだけ幸せを感じたりします。