コラムvol.02 SPIRIT of SURFING ナミノリノココロ
SPIRIT of SURFING
ナミノリノココロ

「スポーツ、アート、ライフスタイル。サーフィンはそのどれでもあり、またそれぞれの最高のものだ」。'70年代に制作された伝説のサーフムービー『フリーライド』の冒頭でジャン・マイケル・ビンセントによって語られる言葉である。「サーフィンだけは特別だ」。サーファーなら誰しもそう思う。かつて語られた一流のサーファーたちの言葉には、サーフィンという神秘的な行為の断片が散りばめられている

 

「北のうねりは冷たく危険だ
真冬の風に吹き寄せられる強い波
それは飽きることのない眺めだった
時として風も波も静まる
岩と澄み切った水
今は遠い過去だ
変わったのは自然ではなく人間だ
結婚する者、移住した者
ある者はチャンスを求め、ある者は死んだ」

(映画『ビッグウェンズデー』より)

 

「僕はいつも考えている
いい波はいつ来るか
いつ十分な大きさと迫力になるのか
何をしてる時でも考えている
波に乗った時に、充実感を得られるんだ
サーフィン以外では、あの充実感を味わえない」

(映画『イン・ゴッズ・ハンズ』より)

 

「マークはどんなスポーツも得意だった
でも私は、他のスポーツからはあまり強いものを感じなかった
ただ、サーフィンだけは違っていたのよ
もっと精神的な何かがあると理解できたの
たぶん、波に乗って大自然に触れることによるものだと思うわ」

元ワールドチャンピオン、マーク・オキルーポの母
(ビデオ『オッキー・ジ・オキュメンタリー』より)

 

「得るばかりで与えないのはダメだ
たとえば海に入った時、3人がパドリングしてたら波を譲ることだ
最近ではそういうことも守られないが、そうすることで正しいサーフィンができる
波を奪い合うのではなく、譲り合うのさ
友達を作り、親切にしておけば
そいつにかわいい妹がいるかもしれないぜ」

オウル・チャップマン
(映画『サーファーズ』より)

 

「恋人なら、サーフィンをわかってくれる
サーフィンが人生だということもね」

16歳のケリースレーター
(映画『サーファーズ』より)

 

(ラルフ・ローレンからデザイナーとして働かないかと誘われて)
「僕も家族もニューヨークでは暮らせないって結論を出したんだ
だって海がないから
海の香りや太陽の温かさ、光のまぶしさが僕にイマジネーションを与えれくれるんだし
なんたってサーフィンができないだろ」

ジェフリー・ヨコヤマ
(マウイ&サンズ、モダン・アミューズメントなど数々のブランドを創設したデザイナー)

 

「泣き出したいような気分の時
俺は最高のサーフィンができる」

ブラッド・ガーラック
(『サーファー』誌カレンダーより)

 

「サーフィンというのは、波に乗る行為そのものことではない
波に乗ることによって心が開かれた状態になり、自然とひとつになる
波のパワーを自分のものと感じるような一体感、それがサーフィンだ
だから簡単にスポーツとしてとらえちゃいけない
どちらかというと個人のState of Mind(心の有り様)と表現したほうが正しいんだ」

ジェリー・ロペス
(『スウィッチ』誌・特集『ノースショアにうってつけの日』より)

 

「ビーチに座っていると、海のエネルギーを感じる
波が炸裂するエネルギーを感じ、その波に乗ってみたくなる
それがサーフィンのスピリットなんだ
最高の気分だよ
海のパワーが俺達のエネルギーになる
それがストークっていうことだ」

トム・カレン
(映画『サーファーズ』より)

 

「口でベラベラ言うヤツはサーフィンをわかってない
認めて欲しければ、口で言うんじゃなく、やってみろっていうことだ
言葉なんて安っぽい」

ジョニー・ボーイ・ゴメス
(映画『サーファーズ』より)

 

「考えてみると、プロ・サーファーって地球上で一番幸せな人種なんじゃないかな
間違いないよ
旅行して、いろいろ見て、そしてサーフィン
初めてツアーに参加した人たちにはわからないだろうね、井の中の蛙だからさ
でも旅行を続けて色々観ていけばわかる時が来るよ
アフリカのビーチでアイスクリームなんかを売ってる男、たった1セントのために踊る子供、駄菓子屋で働く中国人……
まぁ、うまく言えないけど、そんな人達を見ていると、自分の恵まれた環境を悟るんだ
『何てこった、俺はパラダイスに住んでいるんだ』って」

ブラッド・ガーラック
(『flow』誌・Vol.10)

 

「人生はアンハッピーに過ごすには短すぎる
僕は本当にラッキーな人間だと思うよ
サーフィンは僕にいろんなことを教えてくれたし、サーフィンが僕を大人にしてくれた
でも同時に、サーフィンは僕をいつも子供のままでいさせてくれるんだ」

シェーン・ドリアン
(『ホットスピン』誌・'95 Vol.12)

 

「僕はいつもビーチにいたから、サーフィンは当然やるべきことという感じだった
『みんなやってるから』ってボードを手にするようにね
でも、そこから先は、まるで恋に落ちるようだった」

ロブ・マチャド
(『サーファー』誌。'95 Vol.36 No.4))

 

ついにやってきた大波の日、落ちぶれたベアーと、若い見物人の会話

「すごい、まるで自殺だ」(男)
「いや、挑戦だ。この波に自分をぶつけるのだ」(ベアー)
「朝から見てたけど、もう10フィートはある」(男)
「いや、もっとだ。15フィート近い。だがまだまだこれからだ」(ベアー)

「ところで、あんたもサーファー? サーフィンやるの?」(男)
「いいや、俺はただのゴミ拾いだよ」(ベアー)

(映画『ビッグウェンズデー』より)

 

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