2000年がピークだったと思うが、WCTのトッププロのほとんどがコールシェイプに乗っていたことがある。その後、供給薄から2001年夏を境にコールを愛していたプロ達が次々と見限っていった。プロサーファー達は、一度に6本〜8本もボードをオーダーする。また国外プロだとカリフォルニアのWCT戦、つまりローワーズ戦、またはUSオープンに併せてオーダーしてくるだろう。そのためコールにはオーダー用紙が世界中から殺到し、それぞれのプロには2本、いや1本製作してあげるのが精一杯だった。元世界チャンピオンのアンディ・アイアンズまでも同様だし、その弟ブルースなどはスポンサーにして欲しいと、コールに電話をかけてきたこともある。当時サンクレメンテではローカルヒーローであったクリス・ワードですら同じ結果であった。事実カリスマサーファーのマット・アーチボルドでさえも「もう俺はあいつ(コール)にボードなんか頼まないぜ、いくら待ってもシェイプしないからな」と吐き捨てていたことがある。実際に私も常に彼にオーダーしているのだが、手元に届くのは1年後だった。コールにしてみればボードシェイプは商売でもあるから、例え世界チャンピオンであろうとも自分のチームライダーでもないのにそこまで時間を割けなかったのは事実であろう。
だがその乗り味のすばらしさ、リミットを越えるスピードと称される性能のサーフボード。それをコンテスト用に期待しながら得ることをできなかったサーファー達が失望したのは不思議ではない。愛の反極側には憎しみすら生ずるからだ。それはさておき、超一流のサーファー達にそこまで欲しがられたのがコールシェイプだったのだ。
月日は流れ、2005年度のクラークショック以来、コールは恒久的に続くと思っていたボードビジネスに対し危機感を持ち、自身のプロセスを見直した。生産工場を吟味し、シェイプマシンを導入、ボード詳細を均一化させ、より多くのボードの生産を可能にする体制に入った。しかし、いまだその門はいまだに閉じられたままである。NAKISURFではコールとのリレーションシップを活かし、サーフボードの生産確保に成功した。知り合ってから8年かかった計算となる。
11月にオーダーした自分用のボードが2本届いた。HPSを改造したNAKISURFスペシャルである。6'0"、そして6'2"と毎日行っているパワー系ビーチブレイクに合わせたオーダー。
テスト当日はうねりが弱く、胸から頭程度のコンディション。波質は千葉だと和田系、伊豆の白浜、よく言えば新島、そんな感じの斜面。初めて乗るHPS改。詳細は、http://www.nakisurf.com/brand/cole.htmlにあるので割愛するが、シェイプ全体のフォルムが美しい芸術品だ。
6'0”にフューチャーフィンのカーボン版を装着する。テイクオフが速く、安定している。立ってすぐにターンに入りやすい。トップスピードへの到達時間がやたら速く、波のトップへの上がりの反発も感じた。速度があって、柔らかいタッチのため、波の切り立った箇所でレイルを切り返すと、エア気味になるほど打点を高くでき、そこからの滑降もブレもなく安定している。そしてそのターンの後、噂通りのリミットを越えるスピードが出現した。その最高速でのターンの切れ込み、そして挙動も完璧だったが、やはりここで何か欠点を書きたい。んー、しいて言えば回転性能だろうか。しかし、これもバックフィンを小さくする、またはベクター・ハチェットフィンを装着すれば簡単に解消できるはず、と考えた。すごい時代になったものだと車に戻り、バックフィンをキコキコと替えて試したらやはりベストマッチ。波が強く、または高くなったらレギュラーのバックフィン、小さかったら3/2VECTORのハチェットと使い分けするのがお奨めだ。
テスト船木@ノースハワイ1/24/06(了、1/25/06)














