Naki's Impression

COLE
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ZEN
コールのZENのインプレッションについては、船木ではなく、第1号モデルを乗り込んでいるN氏にお願いしました。

船木さんのインプレッションに混じってレポートするのは気が引けるのですが、ZEN自体、プロが乗って評価するモデルではなそさうなので僭越ながらワタシがレポートさせて頂きます。わたしは40代後半。体重が72キロ台です。筋肉質なので体の比重が大きいせいか(笑)、同体重の他の人より板は沈んでしまうようです。波乗りのレベルは、波がよければ当てられる程度で、NSA3級を何度か受ければまぐれで受かるか受からないかくらいだと思います。良く行くのは南房の和田周辺と鴨川マルキ、部原、鹿島、湘南のリーフあたりです。サーフィンの回数はけっこう多く、ボードマニア。いままでかなりのボードに乗っています(年10本ペース)。

わたしの手元に届いたのは、ZEN 6.1×19 1/2×2 1/2です。クラークフォームのウルトラライトで削られています。ウルトラライトは弱いかと思いましたが、強度は普通のクラークの板とそれほど変わらないようです。フィンはFCSだったのでレインボウフィンのターボIIを付けていますが、かなり相性が良いみたいです。

まずZENに乗ったときの最初の印象ですが、テイクオフはもちろん速いのですが、トロくて緩い波ではさすがにボリュームのあるRNFほどではありません。しかしいい波の時に乗っているコールのパーク &パイプ6.1×18 3/4×2 1/4と比較すると、普通の腰胸くらいの波なら、本数だけなら3倍も5倍も乗れます。波が掘れあがる前にテイクオフしてしまい、従来の板ならやっとテイクオフしているあたりではすでにアップスで加速しているわけなので、パーリングもほとんどしなくなりました。掘れあがった波のやばいところからでもほどよい弱めのロッカーがあるので、安心してテイクオフできます。

しかし、ZENに乗ってなにより驚いたのは、テイクオフの速さはもちろんなのですが、その縦への動きの軽快さです。ボリュームがあるオーバーフロート系の板は、一般的にパタパタしやすい傾向がありがちですが、ZENは非常にスムーズでバターナイフのように波にレールが入っていきます。スナップすると非常に軽快にスパーン!と板が返るのを感じます(自分でそう思ってるだけかもですが・・)。具体的に言うと、いままで乗ってボードが2回当て込みできるとするならば、同じ波で、3回から4回はできるほど。スナップバックまで(たまにですが)成功できるようになりました。波を乗り継いでも美味しいセクションだけを伝っていけるので、乗る距離も長く、ここずっとZENがメインボードです。小さい波はもちろん、頭オーバーくらいまでは乗りましたが、テイクオフが早いのでサイズが大きくても非常に楽に乗れます。今度はバリに持っていってスモールウェーブの日はこれで行こうかと思ってるほどです。そう言う意味ではある意味万能に乗れるボードかもしれません。35歳以上限定としてくれたのはまことに○で、こんなのを若者に乗られたらと思うと空恐ろしいものがあります。

さて、ここ数年でZENとほぼ似た浮力やスペックの板、つまりややオーバーフロート系に何本か乗っていますので、これらとわかりやすく比較したいと思います。

1. RNF AVISO 5.8及び5.10
2. ロスト Whiplash 6.3×19 1/4×2 7/16 XTR
3. アルメリックフライヤー 6.1×19 1/2×2 1/2  奇しくもZENと全く同じスペック
4. JS ファットフィッシュ2 6.0×19 1/4×2 3/8
5. マンカイン FEESH 6.0×19 7/8×2 1/4

RNFやマンカインFEESHなどのフラットロッカー、ラウンドノーズ系の板は、わたしレベルではトロ早い波では画期的なテイクオフスピードで楽しくサーフィンできますが、レールの入れ替えがプロのようにスムーズにできないので、掘れあがった波や、大きなサイズの波では苦労します。テイクオフと同時にレールを入れるのを失敗すると真っ逆さまに降ってしまうのです。また、ロッカーがないため板を振ろうとすると抵抗が大きく、縦への動きがなかなかできません。クリス・ワードならサンセットにでも入れますし、ばちんばちんリップできるのです が・・・。

スペックが全く同じアルメリックのフライヤーとの比較なら、その対比が明確に分かります。フライヤーがパタパタして動かすのも重い感じがするのに対し、ZENは非常に軽快で、よく動きます。またJSのファット2よりもレールがさらにソフトで、浮力はこちらのほうがあります。ロストのWhiplashはロッカーが強く、これだけ浮力があっても掘れない波では四苦八苦しますが、ZENは腰くらいでも軽々と動いてくれます。しかも安定しています。

この「安定していながら軽々動く」という一見矛盾する要素が、 ZENの不思議な点かもしれません。短絡的に「不安定な板ほど動きやすい」と考えがちですが、意外とそれは先入観だったのかもしれないですね。車を例にとってもバランスのよい車はタイトコーナーでも安定しつつ非常にスピードを出してスポーティに走ります。要するにコールのプロスペックがフェラーリなら、ZENの乗り心地は、メルセデスのS-クラスみたいな感じでしょうか。 (2006.07.09)

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