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Naki'sインプレッションというタイトルですが、モデルの特性上プロがどうのというものではないので、不肖わたくしがZENに続き、ZEN2もレポートさせていただきます。
八月初め、ZEN-1で一皮むけてしまったわたしの元に、ZEN2 EPS5フィン・バットマンテイル6.0×19-1/2×2- 7/16が届いた。フィンはフューチャーのベクター4フィンで、なんとコールデザインのテンプレートでコールの名前入り。しかもこの 4フィン。インサイドフォイルしています!! バットマンテイルもカッコイイ。
まずは重さを計ってみました。
JS FATFISH2 6.0×19 1/4×2 3/8 3.1〜3.2キロ
※オーストラリアのボードは全般的に重いです
ZEN 6.1×19 1/2× 2 1/2 3.1キロ
クラークスーパーライトフォーム
これに対して、なんとZEN2は、2.3キロしかありません…アメリカの新興メーカーのマーコ社のエポキシ樹脂用のポリスチレンフォーム。エポキシボードというと、サーフテックと混同される方がまだいるようですが、 サーフテック、サンタクルズは水をめちゃくちゃ吸う古いタイプのポリスチレンの上に硬い殻を被せた構造で、工場でプレスによって大量生産されています。これに対し、ロストやコールのEPSやXTRは、見た目は普通のポリエスター(ウレタン)ボードとまったく変わりません。コールが最新のポリスチレンブランクスをシェイプし、グラッサーがガラスクロスを巻きます。普通のポリエスターボードはここにレジンを使用するのですが、ポリスチレンはシンナーでは溶けてしまうので、レジンではなくて2液性のエポキシで積層します。つまりエポキシボードというのは、フィニッシュの樹脂に何を使っているかと言うだけで、構造のことではないのです。
蛇足ながら、サーフテックが出た頃に、JC、アルメリック、バーン、ウェイン・リンチ、シークエンスなど7本ほど購入し、一時熱心に乗り込んでいましたが、いまでは一本も所有していません。あのバタバタ感と、安っぽさ。とろいビーチだと欠点が出ないのですが、掘れたりサイズが上がったりすると、まったく走らない。ターンが伸びない。これはたぶん板が堅い殻に覆われていることからだとわかるのに半年かかりました。ノコギリは柔らかくしなって木に食い込んでいきます。全くしならないノコギリなら、パワーを相当かけないとなかなか食い込みません。これと同じようにしならないサーフボードはレイルが入れにくいのではないでしょうか。EPS、つまりポリスチレンは、従来のポリエスターに比べると丈夫な分、やや硬いのですが、殻はないのでちゃんとしなる点でまったくモールドボードとは異なるわけです。いまはなきDannmanのAHIのEPSも持っていますが、これも凄い板です。
さて、一回目のテストは、腰腹セットたまに胸くらいの鹿島で行いま した。サイズが小さいのでまずは4フィンです。パドルをはじめると、そのもの凄い浮力をすぐに感じました。ZENよりも長さと厚さを落としてあるのに、浮力は10%増しって感じです。ボードの感触は、XTRと同様にやや硬く感じます。ポリエスターより強度が上がってる分、硬めになっているのでしょうか。
正直最初はとまどいました。はじめての4フィンなのですが、ツインのようなくにゃくにゃ感はなく、どちらかというとトライに近い。しかしボードの挙動は非常に敏感です。これだけボリュームのある板なのに、薄いペラペラのボードでテイクオフしたような感覚で、力を入れるとアップスだけでプルアウトしてしまいそう。最初はとまどいました。
テイクオフも思ったほど速くない気がしました。当日、ほかにコールのプロスペックを買った友人の板おろしがあり、彼の能力がぶち切れたように300%開放されたようで、「こんな凄い板、いままで乗ったことがない」と感動していたのもあり、毒気を抜かれてしまいました。結局初日のテストではZEN2に100%慣れるまではいきませんでした。しかし次のテストで一気にZEN2の素晴らしさを体験することになります。(以下をお楽しみに)
帰宅してから船木さんとスカイプで話し、「4フィンは適当にパドルすると左右にぶれやすいので、きちんとまっすぐにぶれないようにパドルすべし」と聞き、なるほどと思いました。
2回目のテスト。
台風の影響で、8月7日の部原は、胸肩からセットで頭、頭オーバーくらいまで来ていました。しかし独特の厚く入ってくる波なので、ZEN2の能力を試すにはぴったりです。まずは小さなセンタースタビライザーをつけて、5フィンで。
一本目に肩くらいのに乗ってみたら、深いボトムターンからトップにずぎゅーんとあがり、かなり調子がよい。というより、まんま3フィンと同じ感覚。目をつぶって乗ったら誰も差が分かるまい・・。テイクオフもパドルも速い速い。もうブイブイ言う感じで乗りまくる。スピードもかなり出る。やっぱコール最高〜!すっきりさわやか・・・。(^^;)
5本ほど乗ったので、サーフサプリをさらに2本追加するためと、センターフィンを外して4フィンにするためにいったん上がって最入水。
4フィンにしたところ、パドルとテイクオフがなぜか少し遅くなった。
ここで気づいた!!
船木さんのいうとおり、4フィンは左右に揺れやすいので、テイクオフの時に板が左右に振れてしまってるからじゃないかと思った。意識してまっすぐにパドルしていたら、だんだん元に戻ってくる。これだ!!これなのね!!
5フィンから4フィンに変更すると、はっきり分かるほど板がめちゃくちゃ敏感になります。ツインのようにクニャクニャという感じじゃなくて、トライの薄くて尖ったコンペ用のに乗っている感じ。
ここでわたしははっきりと理解したのだ。
4フィンといってもいろいろある。レトロロケットなどに使われるカナードというタイプは明らかなツインの発展系で、ツイン特有のクニャクニャ、ニョロニョロという感覚なのであるが、コールの4フィンは、トライフィンの発展系なのである。根本的に違うのだ。普通のトライはバックフィンを基点にして回転するが、コールの 4フィンは左右に分かれたバックフィンを基点にするため、回転半径が非常に小さくなるわけだ。左ターンの時は左のバックフィン。右ターンの時は右のバックフィンが基点になる。だから非常に敏感にシャープに感じる。力を入れて乗ると暴れるので、軽く脱力して乗ると調子イイ。たるく力を抜いた感じでも、板はバッチンバッチン返ってしまう。力を入れすぎるとプルアウトしてしまう勢い。面白い・・・。スピードはもの凄く出る。しかし頭オーバーのセットに乗ったらかなり暴れるので、わたしレベルではちょい辛かった。
昼寝して起きたら、サイズが上がってきていたのでWCTが去年、一昨年開催されたMに行く。見たらセットで頭半以上ある。しかも一昨年のWCTみたいな速くて掘れた波!!
フェイスが30メート以上ある。サヌールリーフみたい!!
センターフィンを足して5フィンにして即入る。ピークにはプロ、ローカル、トップアマ含めて約20人。さすがにロングはゼロ。このバトルには加われないので左端にいて、左にくるセットとか、ピークがでかすぎて誰も乗れなかったセットのショルダーから乗る。一番大きなセットは頭半を軽く超えている!!
写真の通り、かなり掘れていてサイズもあるのであるが、全く問題ない。深いドライブからボトムターン。気持ちイイッス・・・。テイクオフが速いので掘れあがる前に軽くいけ、余裕綽々。ZEN2マジで最高です〜日本ではこれ一本で小波から台風まで全部いけちゃうんじゃないでしょうか。
膝の小波から胸までは4フィン、それ以上は5フィン、もしくは大きなターンを描いてドライブ重視で行きたいときは5フィン、速い波のトップを伝いながら軽快に乗りたいときは4フィンと、いろんな使い分けができて楽しめますよ!! (2006/08/10)
【追記 4フィンに開眼!!】
後日、腹〜セット胸で5フィンを試したところ、テールをスライドさせるのに凄く力が必要で、波の上に上がるのが大変なことが分かりました。頭〜頭半オーバーだったので5フィンのドライブ感が最高だったのですが、小さめの波だとスピードは出ますが縦に動かすのは大変です。それはそうで、バックフィンが3枚になるのですから。そこでトライフィンにして乗っていましたが、翌日、同様の腹〜胸で4フィンに戻しました。
すでにテストは4日めということで、かなりボードにも慣れたわけですが、ここで自分でいうのはナンですが、わたし、覚睡しちゃいました!!もう4フィンのとりこです。テイクオフにも慣れ、動きにも慣れてきたら・・凄いです、この板。たとえばカットバックへのトップターンでいままで100度返っていた人なら、極端な話、150度くらい回ります。いままで人生で1度しかできなかったスラッシュが1日で3回できました(バックサイドですが)。45度くらいしか上がらなかった当て込みが60度くらいの角度で上がります。しかもどうしてだか分からないが、やたら速いです。それとスープで非常に安定し、いままで捕まっていたスープからも簡単に脱出できるのがとても不思議。
なんだか1日でめちゃくちゃ上手くなった気がしたのですが、別にレールの入れ方と技術的に上達したわけではなく、板のおかげな訳ですが、これで慣れたら普通のトライフィンに乗れないのじゃないかと、ちょっと不安なくらいです (^^;)
EPSについてはメーカーは丈夫といっていますが、割と柔らかく、クラークと同程度のフットマークは付きました。サーフテックのような殻に覆われているわけではないので仕方ないのですが、エポキシ樹脂はそれほど硬くなく、逆にレジンより柔軟性があるようで、フットマークはつきますが、ヒビは入りにくいように思いました。 (2006/08/13)

▲5フィンにするとかなり異様・・・・最前列のフィンが一番大きく、
バックフィンのスタビライザーは普通のフィンの半分程度。4
フィンは内側が掘れているインサイドフォイルで整流効果を高めている。コールのデザインによるFUTUTE純正フィンでコールの名前入り。バットマンテールとのマッチで暗黒皇帝ぶりを周囲にアピールして
いる。
▲左より、ZEN2 大野マー・プロスペック、ZEN、アーチー・プロスペック

▲綺麗なアウトラインはまさにコール。美しいものは性能も良い。


▲テスト当日の波。このサイズの掘れた速い波でもZEN2は全く問題なし。日本の波なら小波から台風サイズまで、これ一本で行けちゃうような・・・














