現在全世界で大流行中の4フィンをメイヘムがデザインした。名前もクアッドシャーク(以下QSと表記)。ベースは3フィン・シャーク。ボトムコンケイブをシングルからダブル、そしてVEEとテイルに抜けて行き、ダブル部分はシングルドームの中に薄くダブルを彫り込んで後ろ足へのレスポンスを高めている設計。ノーウイング・ディープスワロウテイル。エントリーロッカーを抑え、テイルキックを少し付けてルースにしているが、コールのファイアーフライ(以下FFと表記)ほどではない。テイルも昔のスワロウテイルのように大きく切れ込んだクラシックなもの。このふたつがメイヘムとFFとの大きな違いだろう。
素材は新しく登場のエポキシ・アーミーことEPS/MARKOフォームを使用しウルトラライトの巻き。これが今まで持ったことがないほど軽い。フィンを付けていないとサーフボードとは思えない。フィンを付けていてもボードを持った人間が全員「おお!!」と驚くほど軽いのだ。
しかし、足の位置、特に後ろ足にフットマークが多く付いた。3回波乗りしたらクラーク・ウルトラライト仕様のように表面がべこべこになった。今回はデッキパッドのタッチ無しで4フィンのスタンスを確かめようと、あえてアストロデッキを貼らなかったため、こうなってしまったが、やはり弱い印象を受けた。ウルトラライトでは一般サーファーのオーダーにはお奨めできないだろう。しかし、クロスが割れたりと言う不良は16回のセッション後にも見受けられず、改めてエポキシ樹脂の強度を知った。付属フィンはVECTOR/QUAD (なぜかCOLE Signature Model)。
シャークに関わらず、ロストの最新モデルは通常樹脂のポリエスター製と、最新のエポキシEPSの2タイプが存在している。4フィンはグラスオンとフューチャーフィンのみの選択。FCSは未だに4フィンをサポートしていないのだ。FUTUREにはコールオリジナルテンプレット・フィン、つまりバックフィンが後ろに下がっているのが特徴。(写真参照)
今回テストしたのはEPS製の5’8”x18-3/8”x2-1/16”/ FUTURE / 共に5oz.Sクロスをデッキに一層!、そして4oz.Eクロスをボトムに巻いた軽量仕様。計ってみると2.15kg(フィン込)だった。EPS製はポリエスターと比較して500gは減量している。(EPSについてはこちら)
波はカールズバッドのチェスナッツ通り前、サンクレメンテのビーチブレイク、ここの波質は夕方の湘南の膝から肩。そして「ミドルズ」というだらだらのロングボード波、ここは七里ヶ浜の腰波そっくり。それと腰胸ローワー・トレッスルズ。
コールのFFに慣れているせいか、最初からターンへの体、足への付きが良く、1本目から飛ばせた。すこしサイズがあるセット波だと、テイクオフが遅れ、あれ、EPSだから遅いのかな?と思うほどレイトになった。ビデオを見て確認すると走り出しが速いから自分ではテイクオフ領域が拡がったと思っていたのか1〜2回パドルが足りていない。これを見て翌日はテイクオフの際に少し低い体勢で入り、パドルを2回多くきちんとして波の中に入るように修正する。浮力があるのでパドリングスピードが上がったために起きる錯覚でしょう。トップスピード、ターンの切れ込み、伸び、安定度はコールFFと同様、リップや波の際に当ててからのボードの落ちるスピードが少しQSの方が速いかな?という感。難点を言えばディープスワロウの分、ホワイトウオーター(スープ)へのバウンシングにぐらつく気がする。
良く掲示板でも聞かれるのだが、FFと勝負をしても両者組み合って動かず引き分けといった感じがする。どんなものでもそうだが、極めたものは似通う典型。はっきり言って目隠しして、FFかQSかを当てることは不可能だと思う。そのくらい似ている乗り味。コールが開発者なのでメイヘムのコピーが良かったと言うことか。
これはFFのインプレッションにも書いてあることだけど、トライフィンに慣れたターンだと、ボードが波のフック内側に少し切れ込み過ぎ、体がついていかないことがあります。この切れ込みに慣れるためには、その分体を開かないでください。余力を残すようなターンです。メイヘム版のクアッドデザインの解答と、後発の意地を見せたモデルです。( 8/6/2006)
評価(5点満点)
総合評価 ★★★★★
スタイル ★★★★
パワー ★★★★
速度 ★★★★★★
回転性能 ★★★★★
安定性 ★★★★
耐久性 ★★★(EPS★★★★)














