Naki's Impression

LOST(ロスト)
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RNF/ ROUND NOSE FISH(ラウンドノーズ・フィッシュ) モデル説明へ
RNFロストサーフボードを世界に知らしめた新デザイン。

メイヘムが1994年よりシェイプを始め、コリー・ロペスが絶賛し、一時はアンディ・アイアンズの常用ボードだったオバQのような真ん丸デザインのラウンド・ノーズ・フィッシュ(略してRNF)。俺にとってはこのボードのおかげでロストに携わることになったのだから、意味のあるボードなのだ。

1994年にティーンエイジャーだったクリス(・ワード)とTストリートで会い、調子悪かった俺のアルメリックと交換したのがこの初期型RNF。ものすごいレスポンスのサーフボードに「!」と目覚めた俺は、そのまま当時スポンサーだったサーフカンパニーに別れを告げ、メイヘムの暮らすロストハウスへと向かった。そこで会ったメイヘムにクリスのボードを見せ、「俺用に削って欲しい」と頼んで5’7”のラウンドノーズを製作してもらう。

RNF当時、ロストは洋服とステッカーだけ、ボード部はメイヘムサーフボードとして、サーフボード工場もなく、当事者メイヘムことマット・バイオロスは、ハービーフレッチャー・サーフショップの裏手でひっそりとシェイプ、アートをしていた。ロストハウスは酔っぱらい、神経質なマイク、そして東海岸の連中、酒浸りのマット・アーチボルドやその他取り巻きで混沌としていた。近寄りがたい雰囲気だったが、俺は彼らの親分ハービーとメキシコ旅をしていたおかげで、こんなロストの連中に一目置かれたのだ。当時のサンクレメンテでは、日本人などはほぼ皆無で、外人に会うとばかにされている気がしていたので、俺はいつも「なろー、日本人なめんなよ」とギラギラ光線も出していたからなかなか馴染めなかったのだ。今から考えると気にしすぎだが、コンプレックスがあったんだろうな。このハービーの店は、ジム・ヌードが買い取り、サンクレメンテ・サーフカンパニーとなり、まずはマイク・レオラが店番をやり、途中からスチュワートをクビになったリック・ハザードに変わった。このリックのやり方がものすごく、転職してからすぐにロスト裏番として君臨していくのだが、その話はここでは触れない。

RNF例によって話はそれたが、ラウンドノーズはそれほど俺にとって深いのだ。このボードは小波、タラ波に劇的な威力を発揮した。フラットなロッカーなのでノーズからテイルまで余すところなく使用できるのもマル。もちろんロングボードから転身されたサーファーにも扱いやすいでしょう。(その際には大きめを選んでください)。通常のサーファーなら自分のベストサイズより6インチ程度短めを選択とありますが、あまり気にせずに大丈夫です。あまり短くせずに少し短くするのが一番いいかもなあ。ボトムターンでは前足加重、つまりあまり後ろを蹴らないようにし、そしてトップで後ろ足荷重にするのです。すると簡単にテイルスライドやリバーススピン系の技になります。で、インプレッションです。

RNFクリスが12才だった時に受け取ったラウンドノーズフィッシュ。それから時はぐるぐるっと14年間進み、RNFはAVISO社が中空カーボンファイバーを使用した未来素材となった。値段もすごいけど、頭突きをしても、跳び蹴りしても(していないですよ、笑)壊れない。友人がロングと激突して、ロングが壊れてアヴィゾが無傷。信じられないけど本当。それにこのボードがよくしなる。ターンしてそのままグイーンとやったときにこのしなりを感じて、「おおー」とうれしくなった。トップでの返りは一級品で、乗った人はわかるけど、みんな絶対にうまくなったと錯覚するほどの恐ろしい速さの返り。中空だから?まあとにかくクラーク時代には5’5”のRNFを削るのに6’8”Rのブランクスから削りだしていた。もったいないよな、が工場のみんなの意見。なぜかというとその6.8の緩い、つまりフラットなカーブ部分だけを用いて作ったから。このことによって、エントリーロッカーはノーズから付き、テイルキックもごくわずか。ノーズからテイルまで余すことなく波に合わせて乗っていくのは新しいサーフ感覚だった。
RNF 最初はあれ?となる挙動だけど、そんなときはバックフィンにトライフィンの大きいのをつけちゃいましょう。スリップスピン系の技に挑戦したければツインで乗ってみる、というのもおもしろいです。もし2本目、そして膝波で楽しくサーフしたければ、このラウンドノーズ・フィッシュ・AVISOは壊れず、軽く、そして何よりも小さい日の波乗りに行きたくなるという、私にとってはダイアモンド以上の価値がある宝石です。少しオーバーフロートがNAKISURFでのコンセプトです。ちなみに私は、5'8"X19-5/8"x2-3/8"で、ロングとほぼ同じ位置でテイクオフしてスケーティングしてセクションに入れます。パドルも速いし、ダックダイブ(ドルフィンスルー)も楽々。若い人も老いた人も女の子もみんなぜひ。ボルコムの奇才オジー・ライトもコピーして乗っている究極のボードデザイン。もっとしなるウレタンフォーム、そして超軽量、耐久性、強度に優れたEPSもぜひ。

RNF最後に俺のRNF遍歴。
最初の1994年モデルは5’7”x19-1/8”x2-3/16”。実はこれいまだに乗っていて、今日もこれでポイントブレイクに行き遊んできた。永遠のマジックボードだと思う。
コリーの真似をして、5’5”x19”x2”にも2本乗った。これは8ftのヘロインから巨大ローワーズ、膝高Tストリートまでと活躍しまくった。
先月ハワイの旧友トムくん家で、昔俺が彼に譲った一本を発見し、ダイアモンドヘッドのライトハウスで乗ったらこれもマジック。「買い戻したい」と正直に白状したら、彼のマジックボードで「保管してあるからかんべんしてください…」と却下された。もう一本はどこ?あれって折れちゃったんだっけ?
それと5’3”x19-3/8”x2-3/8”も乗ったな。これはテレンス・マクナリティに貸したきり返って来なかったんだ。おい、テレンス、俺は今思い出したぞ。(笑)
あまりにもRNFばかり乗って、メイヘムが「お前他のデザインに乗らないのなら、もうボード作らないぞ」と言われ、渋々プロト(SDの前身)に乗ったらこれが走らなくて、もうこんなんじゃ波乗りを止めようと思っていた。でもしょうがないからプロトで無理やりやっていたらある日開眼して、それからはプロトばかり。その位RNFは中毒性があり、将来的には政府からの規制が入るという。(嘘です)

RNFの麻薬デザインは12年経っても俺を魅了し続けているようだ。情が深いのかな?でAVISO5’5”とクアッドラウンドノーズフィッシュも先週メイヘムに頼んできたから2007年はRNFイヤーなのかな? (加筆、8/10/2006)

評価(5点満点)
総合評価 ★★★★★
スタイル ★★★
パワー ★★★
速度 ★★★★★
回転性能 ★★★★★★★
安定性 ★★★
耐久性 ★★★(EPS★★★★、AVISO★★★★★)

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