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2008年02月18日(月)

【AVISO】 Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

発売前から気になっていたAVISOの新作ボードがあった。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

それはDVSのツインフィン、ラスタビッチモデル

5’10"x 19-3/4"x 2-1/4" TWIN FIN

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

それをオーダーしていて、今回のカリフォルニア滞在中に自分の番となり、ピックアップしてきた。

結果的に3本購入し、かなりの散財をしてしまったので胃がキリリと痛む。

家に着き、ガレージで逆真会本部道場の門下生の抱井暖くんと梱包を解く、箱の中の過剰梱包の中から出てきたのがこのボードだった。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

同梱してきたピストル4+(6’6"x18"-2-3/16")と2ショット。
もう一本バットフィッシュが入っていたが、この時点では梱包は解いていなかったようだ。

生まれてはじめて見るAVISOボードに暖くんは目を輝かせている。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

一見レトロ風だがよく見るとデッキコンケイブ、ボトム形状、全てがモダンだ。

ゆるやかにふくらんだビッグスワロウテイル、そのなめらかなカーブを暖くんは、いとおしむように触っている。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

ふとひらめいたのが、千葉公平さんは曲線の魔術師なので、フォーカラットでこんなレトロのふりをした高精度ボードを削ってもらおうということ。

公平さんなら、ものすごい豊かなボードを創造してくれるであろう。

なので連絡してみますね。

ブラックプロフィニッシュなので、カーボンファイバーが透けている。

触ってみると、カーボンの密度が細かく、それを凝視していたら魔界に墜ちていくトンネルを人類が製作すると内側はこうなっているのかも、という幻想がちらついた。

ちなみにこのカーボンファイバーは飛行機の機体、翼で使われるものと同様の最高品質のカーボンファイバーなのだそうです。

「ボーイングAVISO」という言葉が立ち昇ってきた。

カーボンファイバーから目線を離し、アウトラインを眺めていると、創造は無限にひろがりはじめた。

これがAVISO社のコンセプトボードの特徴で、ファイヤーフライが発売された時と同じく、「欲しい欲しい、これであの波に乗りたい。あんなこともこんなこともしてみたい」と焦ってしまう。

で、「このボードはもう俺のものなのだ」と実感すると、うれしくなり、ガレージ内を走り出したくなる衝動にかられた。

細かな仕様、デザインをチェックしていくと、このDVSというシェイパーはコールと一緒で革新的な創造をしているのだなあ、とわかった。
オーストラリア人には珍しいタイプなのではあるまいか。

そしてフィンケースを見ると、またユニークなフィンがバンドルされていて、まるで戦闘機の尾翼のよう。

スリットもテイル側にざくりと切れ込み、「いなせで粋だねえ」と江戸弁になるのを暖くんの手前こらえた。(言っても良かったかも)

フィンを取り付けてからボードをもう一度両手で持ってみると、胸がずきりと高鳴る。

究極の最新の究極素材が、こんなユニークなレトロ系のアウトラインを表現している。

ある意味ミスマッチで、そして渋い。

「ラスタはこれでバックドアを攻めたんだろうね」と俺が言うと、

「ラスタなら軽く乗るでしょうね。すごいなあ」と暖くんが返す。

早く朝にならないかなあ。

そして翌日、夜明け1時間前の便で、暖くんは現実にーー日本に戻って行った。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH
↑いい波にたくさん乗ってお腹いっぱいの暖くん。

送迎後、このボードをサビタに積み、現実味が沸かぬようなボードで乗る波を求めて、妻智英子と西行きのハイウエイに乗った。

あいにく北うねりがほぼフラットなので、トレードウインドの風波を受ける闘牛ポイントへ。

途中虹がすごく、どこまでいっても虹だらけだった。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

ディック・ブルーワー先生がはじめてオープンしたサーフショップがある街ハナペペ。

今はそのショップも人の手に渡り、リペア店と化していて、街全体が「廃れた感」がある。

このすたれた街が好きなので、盛栄の六本木ヒルズも表参道ヒルズもいつかは廃れて欲しいと思っているのは俺だけではあるまい。

それを見届けるまで生きていたい。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

ウエットの中に入れて暖めておいたワックスを闘牛ポイントの浜で塗る。

やはりこの新しいボードにワックスを塗る瞬間は期待と興奮で身がよじれるようだ。

俺はワックスがビーズ状になるまでテイルからノーズまでびっしりと塗る。
これは昔トム・カレンが言っていたことを実践しているだけなのだ。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

俺世代にとってトム・カレンは伝説でもなんでもなく、部原や新島で優雅で感動的なサーフィングを見せてくださった大先生なのです。

余談ですが、AVISOの質問に多いのが、

「ワックスが溶けませんか?」

俺も最初はそう思いました。

この強烈な日差しのハワイでも溶けたことがありません。
(デッキ面に陽を当てていれば溶けますが)

普通に波乗りする分には全く問題はありません、と断言します。
ちなみに俺はボードケースですら使用していませんから。

なおかつカーボンは非常に強いのですが、弾力に富んでいるので、暖くんと俺が頭付きをしてもボヨン、ドヨンと全く痛くありませんでした。これも特筆事項ですね。

話は闘牛に戻り、
冬の、透き通った海の上をパドリングアウト。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

パドルが速い。

ノーズからテイルまでその浮力を最大限に生かした推進力。
これは体重62kgの俺にとってはもはや魔法だ。

リーフが露出するほど干いたリーフの上をよれた膝波がやってくる。
もちろん楽々テイクオフ。

波が小さいので必然的に前足加重となるが、それでもボードは軽く切れる(レイルの切り返しのこと)。

2回目のターンで、波が少し盛り上がったので、テイル左側を踏み込みボトムターンをすると、グイーンと切れ込んでトップに駈けた。

トップで今度は右テイルを押し込むようにしてボトム側に落とすとジュワッってしぶきの音を出した。

気持ちいい。

先ほどの虹はまだしっかりと架かっている。

「持久力がすごい虹だ」

と褒め称える。

このボードは「透明な切れ」があり、乗っていて自分がどんどんスタイリッシュになるのがわかる。

突然思いついたのがディーゼル、リプレイに代表されるイタリア製カジュアル服で、これらを着て鏡に映した自分が急にスタイリッシュに見えたことを思い出した。

そのあれに似ているな、と波ターンをかけながら感じた。

「イタリアンなサーフボード」

そんなキャッチコピーが浮かび、今回はひさしぶりに高い買い物をし、ボードを買うには精神力が必要だと、機内で考えていた。

だが、新しいサーフボードを欲しくなくなってしまったら俺の人生も終わりだなあ、と切り返した。

がんばって働こうっと!

原始時代に生きていないのだから、欲しい物があるのが人生で、これがなくなってしまったら生きている価値がないや、と自分をゆったりと着地させた。

表参道ヒルズも悪くないか。

帰り路、ハナペペからワイメア渓谷の山を振り返ると、先ほどの大きな虹のかけらがまだ山の稜線付近に残っていた。

おしまい。

AVISO Dick Van Straalen DAVID RASTOVICH ROCKET TWIN FISH

 

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2007年02月17日(土)

【AVISO】 Jeff Johnston Pro 6’2"x18-1/4×2-3/16 Round-pin

Sunset

昨日AVISO社からモニター用のボードが3本届いた。
そして俺用の50/50ウエイブスケートも入っている。

宣伝するわけではないが、弊社の重厚梱包をほどくと、その中の一本に一目惚れした。

このボードはサイズが6.2と少し細身で、ものすごい速さで走りそう。

前にシエィ(・ロペス)と話したときにこのモデルの話になって、「6フィートのハレイワ、ログキャビンで乗り、調子が良くて驚いたよ」と言っていたことを思いだした。

その時はAVISOというものは少ししか知らなかったので、ジェフ・ジョンストン、6.2、ラウンドピンというキーワードを記憶していた。

その新品が俺用に届いたことに高いフォースの合致を感じてしまった。(笑)

さて、AVISOはみなさんもご存じのようにモールドツールからの高精度複製なので、寸分違わぬボード製造が可能な未来ボード。
だからシエィの乗ったマジックボードが新品でここにあるのです。
AVISO Jeff Johnston Pro 6’2"x18-1/4×2-3/16 Round-pin

簡単に言うと、AVISOは超品質クローンだから、自分のマジックボードが出現すれば、もし無くしたり、落としたりしたとしても、モデル生産を継続している限り全く同一なものが手に入るのです。

未来派だなあ。

AVISO Jeff Johnston Pro

今日のイナリーズは北西からうねりが入ってきて、4フィートオーバーのコンディション。

AVISO Jeff Johnston Pro

これは、この波を拡大したもので、バレルに入るとこんなキラキラが見える。
今まで幻想だと思っていたけど、ちゃんと映っていた。
そういえば今日は朝だけ快晴で、その後曇天だった。
「早起きは三文の徳」だね↓

AVISO Jeff Johnston Pro

先日の巨大南うねりで岸に砂が上がってしまい、バックウオッシュが入るようになってしまった。
クローズアウトも多く、普通のボードならかなりの確率で折ってしまうだろう。

普通のボードにくらべて7倍の強度を誇るAVISOのお披露目&テストには完璧。

コードネーム『AVISO-6.2-JJ』の初乗りだあ。

AVISO Jeff Johnston Pro

安定したテイクオフ。
こんな傾斜の斜面でもこの通り。

AVISO Jeff Johnston Pro

高速になっても変な浮き上がりはせず、またレイルもどこも引っかからずにバレルセット。

AVISO Jeff Johnston Pro

このまま走るだけ走って、あと2mで出口、というところで一気にバレルは10m伸び、ギロチンスラム。

しかし、ボードはもちろん無傷、俺は笑顔。

アヴィソ来て 高速滑降 イナリーズ

次の波が来る前に
という歓句を詠んでしまった。

詳しい人はおわかりですが、この季語はイナリーズ(冬)ですね。

AVISO Jeff Johnston Pro

AVISO Jeff Johnston Pro

ハニコムヴェクターをフロントに付け、F3ハニコムをバックフィン。
高精度ボードには高品質フィンをね。

AVISO Jeff Johnston Pro

そして数日後のクリスマスイブ。

例によってイナリーズへ夜明けから行ったんだけど、うねりの厚みが増していて、これでもか!
というほど、パウンディングしていた。

AVISO Jeff Johnston Pro

ワイプアウトはまるで高速道路で投げ出されるとこうなるんだろうな、というくらい叩きつけられ、転がされます。

昨日の噂を聞きつけたジェイミーやスパーキまで来ていて、2時間でボードが6本折れるコンディションは波の猛威以外には考えられない。

親子5代続くという真のクリスチャン、フェイマスワックス主宰のジェイミーは、ピークから降って頭を叩きつけ、なかなか上がって来ず、見ていた全員が一瞬凍りついた。

鼓膜が破けているかも、と敬虔なクリスチャンまでもクリスマスイブに病院送り。
イナリーズにジーザスはいないのか?
とみんな騒然。

あっ、ここはお稲荷さまでしたね。(笑)

ノースハワイのクリスマスイブは、こんなシリアスムードで緊迫しています。

それにしてもすごい波!

AVISO Jeff Johnston Pro

クリスマスイブ・ストール!
そしてそのままバレルを突っ走り、病院への近道、通称ホスピタルセクションに移行中。
乗っていて、こんなになっているとは思わず、猛進、とにかく前に突っ走る俺。

「『AVISO-6.2-JJ』は満点合格です。
2007年2月17日からNAKISURFで正式オーダー受付を開始します。

AVISO Jeff Johnston Pro

適正体重が
72-78+ プロ
68-75+ 上級者
62-72+ 中級者
40-68+ 初心者

ちなみに私の体重は62kgです。

「ジェフ・ジョンストンって知ってる?」

ってマット(メイヘム)に電話したら

「ものすごくいいシェイパーだぞ。お前知らなかったのか?」と驚かれた。

学校で習っておけばよかった….。
人名辞典はどこですか?

(加筆、2007.2.17)

 

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2007年01月06日(土)

【AVISO】 Cordell Miller Dragster (6-0 x 18.375W x 2.187T)

CordellMiller

ミーティングのついでに今ホノルルに来ている。Honoluluというのは、ハワイ語で「人が集まる場所」ということらしい。その名の通り街には、人、人、人。ちょうどお正月が近いからだろうか、日本人観光客の姿が特に多い。しかし、ホノルル在住の弊社のスタッフの一人に言わせると、例年に比べるとこれでも少ない方というのだから驚いた。「不思議の国アリス」じゃないが、ネイバーアイランドとは似ても似つかないおとぎの世界にきてしまったような気持ちにとらわれて人込みの中でしばし戸惑う。

CordellMiller

さて、ここでちょうどAVISO社製のコーデル・ミラーがデザインしたドラッグスターをテストライドするチャンスに恵まれた。ミーティングの合間を縫ってかる~くタウンの波でサーフ。せっかくのテストなんだからいい波でと海に向かったのだが、残念なことに波は小さい。しかも風がはいっていて面も悪い。う~んって悩んだが、この頃AVISOのボードに興味を持ってしまっているので、どうしてもこのコーデルを試したい。よって、腰、たまに胸ぐらいの非力な波がはいってくるワイキキに近い某ポイントで入水。

CordellMiller

今回乗ったドラッグスターだが、色はブルー。AVISO社のカラーはなんとも派手でちょっとためらわれる感がないでもないが、若干メタリックがはいっていて鮮やか。写真を撮っていて思ったが、まるでオブジェアートのよう。黒のカーボンでできたAVISO号は戦闘機や戦車を連想させるが、今回のメタリカ号は芸術品か?光を当ててみるときれいに光り、暗いとこでも発光するんじゃないか?というような気にさせられた。
こんな派手なボードにワックスを塗ってしまうのはもったいないが、乗っているとこを想像し、いつものようにテイルエンドからノーズの方まで塗りこめた。余談だが、3xワールドチャンピオンのアンディー・アイアンズは、ローワーズでサーフィンする際、足の甲にワックスを塗る。パドルアウトする際に足の裏を甲に塗られたワックスにこすりつけ、付着した玉石のヌメリを取り除くためなんだそう。みなさんもお試しください。これでワールドチャンピオンになれます。

CordellMillerCordellMiller

この6フィートのサイズのモデルは少々薄目のテーパーレイルになっていて、手にした瞬間いい予感がした。これはイケそうである。はやる気持ちを抑え、沖に向かう際にじっくりパドリング。浮力はさほど通常のボードと変わらない。後日、AVISO社のマーケティングの人に聞いたことだが、浮力は通常のボードに似せてあるのだそうだ。だから、浮き過ぎるようなことがない。これはボードを購入する際に、よけいなことを考えないで済むのでありがたい。従来のポリエスターのボードと同じ感覚で選べばよいだろう。薄いボードなら浮力は少なめだろうし、厚めのボードなら体重がある人向きである。

CordellMillerCordellMiller

どんなボードでもはじめて乗る波というのは重要である。そこでだいぶ自分のボードに対するイメージができあがってしまう。幸いなことに1本目の波から綺麗にリッピングが決まってくれた。そしてよく思い返してみると、ボトムターンも自然にパーフェクトに遂行されていたことに気付いた。たまたまこの波はパワーがあり、すとーんとボトムに降りたとこで右側のレイルに圧力をかける。すると傾斜角40度程度にボードを寝かせながらボトムで綺麗な弧を描けた。そこからトップへの上がりは快感でさえあり、素直にボードは垂直のラインを選んだ。そこからトップでの返しまではAVISOでなくては味わえない中空ボードならではの感触である。なんというか、ボードの「しなり」を足で感じられる風とでも言えばよいのだろうか?非常に爽快な今まで味わったことないニューフィーリングであった。

CordellMillerCordellMiller

この日は風がはいっていて、サイドから吹く弱めのオンショアであった。波のフェイスは決していいとはいえず、そういうジャンクなコンディションでどんな反応を示すかが今回のテストの課題でもあったが、これといった欠点も見つけられず、解った事は、ただ、ただ、ひたすら走るボードであるということだった。AVISOでアップスンダウンをぜひお試しください。(今回は小波だったので、たくさんこれをやる機会に恵まれた…笑)足から伝わる圧力が反動という形になって返ってくるのである。これが噂のAVISOの反動かと、スピード狂になったかのようにタウンの小波を縦横無尽にトラックを刻んできた。

CordellMillerCordellMillerCordellMiller

毎回言うようだが、固いにボードに乗っているとあばら骨が痛くなるときがある。みなさんのなかに同じような症状をもってる方はいるだろうか?ところがこのAVISOというボードは従来のサーフボードの7倍の強度を誇っているにもかかわらず、デッキ部分が柔らかいのだ。恐らくその柔らかさが衝撃を吸収分散させ強度につながっているのだろうが、AVISOだと長時間サーフしても全くあばらにこない。これはありがたい副作用とでもいおうか、ウェットなしの裸でも気にせずサーフできる。

CordellMillerCordellMiller

テストが終わり海から上がると、一仕事してきたサーフボードが頼もしく思えた。ワックスを塗りたくったからだろうか、はじめに感じた芸術品的な印象は消え、仕事を終えたあとの波乗人のエクイップメント(道具)であった。一瞬、このボードでイナリーズやWHの本気波に乗ったらどんなに凄いかが頭をよぎったが、これは当社スタッフのボードなのでお持ち帰りは断念した。メタリックブルーのボードのうえに広がる水滴が夕日を浴びてシャンパンのように光り輝き、テストライドを終えたボードが乾杯したがっている。今夜はドンペリ、それともクリスタルでも飲もうか。ホノルルの喧騒は、淡いシャンパンの夢のように夜が深まるとともに静けさを取り戻す。(2007.01.06)

CordellMiller

 

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2006年12月12日(火)

【AVISO】 COLE "Firefly"

アメリカ、カリフォルニア州でサーフボードに関わる仕事をしてきて12年。

シェイパーはもちろん、メーカーやサーフボード職人たちと多く関わってきた。
自身がプロサーファーであったこともあり、一般の人には足を踏み入れることのできない、工場やシェイピングルーム、またはモデル詳細のいきさつまで、いわば「聖域」での微細を顧客に伝えてビジネスにしてきた。

手前味噌で恐縮だが、超がつくほどの名匠とされるコール・シムラーと、NAKISURFとの間で独占販売権を得たのもそれまでのリレーションシップ、そして歴史と将来への希望以外には考えられない。

最近のサーフボードビジネスでは、モールド、新素材が目白押しだが、その中でもハイテクのリーダーで、その製造行程を超極秘としているAVISOのボード製作秘密を先日初めて知った。
彼らは秘密を保持するために工場をネバダ州に設立するほどの念の入れようだ。
だからここでもどこでもそれは言えないが、それはものすごいものである。
高圧力、高温…、あれ?もう言っちゃいそうになった。(笑)

そのAVISOとコールの初のコラボレーションであるファイアーフライ(FF)のプロトタイプが誕生した。
そしてそれを乗るという機会に恵まれた。

さて、このFFは3フィン全盛の時、コールがネイザン・フレッチャーと共に誰も乗らなかった4フィンに焦点を当て、長い間温め、育んできた新フィンシステムデザイン。

AVISO COLE FIREFLYを持つnaki

一時ソルトクリークの鬼マーク・ガブリエルが「ファイアーフライやばいぜ、乗ったか?」とそればかりみんなに聞いていたのがフラッシュバックされた。

その後、ネイザンと仲良くなったストレッチという奇妙なシェイパーがコールのデザイン、バットテイルまで全てを盗用し、「私のデザインだ!」と言い張り、シェイパー大賞まで取ったものだから、そのコールとネイザンのしてきた課程を知っているディノ・アンディーノを旗本に、当時者ネイザンまでも巻き込んで、コール擁護論を引き起こした。
この内容はハッピーマガジンにまで公表され、業界はちょっとした騒ぎとなった。
しかし当事者コールは涼しいもので、「言いたい奴には言わせておけばいい」と実力と創始者のみができる重く、対決しないという発言をして、イライラしていた周囲をはっとさせた。

話がそれた。
レイルにあるくぼみはコール考案のグラブコンケイブという試みで、クロスやストリンガーをそのままにレイル部の剛性を高めるというデザイン。
レイル剛性を高めると、ボトムターンでの伸びが変わる、折れが少なくなるという重要な利点を持つ。

これを受けて2006年度はファイアーワイアー、パラボリックストリンガーに代表される新システムが登場した。
このデザインが来年からやっているサーフボード工業デザインを新型だ!とハイプ(刺激)しているけど、これもこのコール印のグラブコンケイブを違う形で表現したのだ。
昨今の流行は全てコールのアイディアが実現されているに過ぎない。

その4フィンについてコールと話すと、フィンの角度と距離、そしてそれにあわせたコンケイブとレイル、ロッカーとのバランスが重要なのだと言い切った。

それら全てをシンクロナイズドさせて完全表現できなければAVISO社にはFFを製作させない、という条件付きで製作したのがこのプロトタイプFF。

AVISO COLE FIREFLYを持つnaki

AVISO社も世界的なカーボンファイバー技師がいるので、複雑なコールデザインの再現はお手のものとばかりに製作に入った。
だが通常3週間でサンプルは製作できるのだが、このFFの場合、実に倍の日数を費やした。
完成後AVISOは、すぐにコールのところにこのプロトサンプルを持ち込み、いかに彼の創造を再現できているかをチェックしてもらう。

この日のことはStaff Blogにもアップされているが、「ロッカー、レイル、コンケイブ、テイルVEE、フィンの位置、角度、重さ、バランス、ボリュームまで全て完璧だ」とコールから満点合格を得たのだ。
涙ぐむAVISO制作チーム。
夢と情熱の結晶なのだ。

ちなみにこのツール(モールド)を製作する費用は1万ドル。日本円で120万円もかかる。
モデルに対してではなく、サイズに対してだから現在FFは3サイズの生産が見込まれているからこれだけで準備金が360万円。

その記念すべきプロトモデルを試すべく、私が垂涎の読者になりかわり、我が身を挺してニューポートビーチのクローズアウト・バレルに突っ込み、その性能と強度を試してみることとなった。

話題の新作を試してみたいという興味本位なのだが、だれもがやりたいことはこちらがやるということを実践してみた。

このAVISO FFのサイズは5’10”x18-3/4”x2-1/4”と私には少し大きめだが、浮力が足りないよりはいい。
ワックスを塗り、いざいざと、その激浅のショアブレイクに向かった。

ボードをチェックするとポリエスターやEPSのFFと何も相違ないことに気づいた。

特にグラブコンケイブは完璧に再現されていて、黒光りするえぐれを眺めてうっとりとしてしまった。

そのグラブコンケイブの廻りには一段と濃い色の縁取りがされていて、AVISOのブラントはサンプル生産のみにこの色目が付いていると言う。

AVISO COLE FIREFLYを持つnaki

なぜ付いているのかを聞くと、この黒い縁取りは強度が強いもので、最初にグラブコンケイブの強度に対しての敬意だったのだが、実際には必要なく、製品版には反映しないそうだ。

AVISO COLE FIREFLYを持つnaki

バットテイルもカーボンファイバーが入り組んでいて、とてもセクシー。
他のAVISOのように中空なので、叩くと太鼓のような共鳴音がした。
ターンをすると、これがデッキ部だけ凹み、スプリングの役目をするのだろう。

全体の美しさに見とれていたらブラントはすでに海に入っていた。
波はどう見てもクローズアウト、日本風に言うところのダンパーである。

パドリングは安定している。
うれしいのでノーズをダンダンと叩き、海面に共鳴させた。
強度テストをするためにクローズアウトバレルに入り込み、ショックを与えてみようと巻き上げる波のコーナーからテイクオフ。

AVISO COLE FIREFLYに乗るnaki

強いオフショアの割にはテイクオフが早く、波の壁にレイルをセットし、バレルイン。

AVISO COLE FIREFLYに乗るnaki

すると一瞬真ん丸に拡がったバレルが下から吹き上げてくるフォームボール(泡)と交わった。
容赦ない一瞬のワイプアウト。
バックサイドだったのでレイルを掴んだまま、ノーズダイブしてしまった。
すると膝程度の浅さしかなかったので、ノーズはそのまま砂にめり込み、ボードを掴んだまま前転した。
「絶対に折れた….」と後悔するあれだ。
波の中でボードを離し、砂まみれになって上がってきてボードをチェックするが、まさかの無傷。
この強さには驚いた。
俺の体重をノーズにかけてしまったのに、本当に強いなあ、などと独り言。

4フィン独特の切れ込むようなターンもAVISOだとさらなる切れ味となる。

AVISO COLE FIREFLYに乗るnaki

AVISO-FFすごい!と吼えると、「いやまだお前は佳い波に乗っていない」とコールからの声が聞こえるようだった。

AVISO COLE FIREFLY

着替えている間、横に立てかけてこのボードを眺めていると、フェロモンが出ているようで、愛おしくなってしまった。
これをAVISO社に返さずに逃避行か?などという考えも横切るが、ぐっとこらえる。(笑)
AVISO社にとっても大事な001号だからね。

AVISO COLE FIREFLYに乗るnaki

車に積む時にそのフォルムが彗星みたいで、かっこいいなあ、とまたうっとりとした。
ニューポートビーチ市での2006年12月のことだった。
空にはふたご座流星群が見えるらしい。

(2006.12.12)

AVISO COLE FIREFLYに乗るnaki

 

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2006年11月21日(火)

【AVISO】 LOST Round Nose Fish

AVISO Round Nose Fish

待ちに待ったAVISO-RNF/プロフィニッシュ・ホワイトが届いた。

1994年末にRNF(ラウンド・ノーズ・フィッシュ)をメイヘムに作ってもらって(当時はロストサーフボードは存在していなかった。あったとしてもメイヘムサーフボードに洋服のロストロゴを入れていただけ)、以来合計4本オーダーしたこの丸いノーズの愛嬌たっぷりのサーフボードに中毒を起こし、大波から小波までずっと乗っていた。

AVISO Round Nose Fishある日、メンタワイに行き、あまりのRNF中毒で普通のボードを乗っていなかったせいでガンタイプのボードに全く乗れず、それから遠ざけていた。

AVISO購入も初めてで、大きな理由はみなさんと同じく予算で、なかなかこの値段は出せないでいたのだった。

実は何回かサンクレメンテで弊社柳瀬のAVISO-RNF5’6"を乗らせてもらったが、アルコール中毒者が更生中に酒を飲むように、「決して深入りしない」と心に決めて乗っていた。だから深入りはしていなかった。

AVISO Round Nose Fishちなみに12年前のRNFもまだ現役で所有している。

私はボード価格を乗った年数で割る癖があり、最初のこのRNFを計算してみると、これはメイヘムに350ドル払ったので、1年あたり29ドルの計算となった。次に波乗りをした回数で割ってみると、初年度およそ200回、翌年100回、3年目以降を月に2回乗ったとして24x10年=240回。合計540回ですね。サーフィン一回で64セント(77円)という計算となった。そしてまだここにボードがあるからこれは十分元は取った類い希なボードであるといえる。

AVISO Round Nose FishこのAVISOは何年持ってくれるだろうか?
報告されている耐久性から考えると、軽く20年はいけそうだ。20年後は61才。いまだにバックドアに乗る千葉公平さんが54才。すると不可能ではないことに気が付くはずだ。ずっとこのボードに乗れる体型と技術を保っていたい。

さて、今回2006年新作クアッドと共に届いたRNFは、昔にくらべて少し細
身になった気がする。(写真参照)
これを例えると、「初恋の人に会ったら、白く、若く細くなっていて驚いた」というのが印象だろうか。

付属していたリーシュカップ兼用の水栓を締め、AVISO専用FUTUREフィンTー1を取り付け、アストロデッキを張って、ボードを手の平で叩くと中空ボードの特徴である「よく響く音」がボンボン!とする。
ワックスをノーズまでびっしりと塗り、長いレフト波の闘牛ポイントに持ち込み、初恋のボードとサーフィング。

AVISO Round Nose Fishん!?
パドルが違う、同サイズのボードより少し速いかも。これは推測ですが、中空のため推進力が違うのですね。
それにデッキが柔らかいので、トランクスでパドルをしても胸骨が痛くならない。実はこの痛みにはいつも悩まされていて、ウエットを着たり、胸をあまり反らさないようにして解消していたが、AVISOはそんなことは気にせずパドルできるようになった。その高強度からボードが硬いものだと思っていたけど、うれしい感触。

闘牛はパーフェクトの胸程度が沖からゆっくりとブレイクしている。夏のブレイクなので、こんな季節は無人だ。新品のボード、無人のパーフェクトのコンビネーションにうれしくなる、沖でボンボンとマークのあたりを強く叩くと、海面が音で共鳴した。きっとイルカがびっくりしているに違いない。

AVISO Round Nose Fish一本目からRNF、AVISO節全開。早いテイクオフからするするとフェイスに出て、軽くトップターンしてボトムに落とし、リップの際めがけてグンと上がり、崩れたリップにドカン、またボトムに降りて、リップにバチリと、少しショルダーが切れてきたのでポケットターンでフックに軽く戻り、ポケットでテイルを踏みつけて加速する。加速したらショルダーの先まで出て、レイルの向きを急激に長く入れ、ラウンドハウスカット
バック。波の向きが変わり、バックサイドからフロントサイドの世界となって、迫り来るリップに引っかけるようにして、1986年のOPプロのトム・カレンのようにリップの端に引っかけてレイバック・リエントリーで波の中に戻り、もう一度二度とターンをしてキックアウト。
うーん!

AVISO Round Nose Fishシャンパンを一気に飲み干したような爽快さが体中に拡がり、しばし恍惚となる。余談だが、辛口の最高級のシャンパンを「ブリュット(brut)」と呼ぶが、このAVISO-RNFはRNF界のブリュットだろう。

何本か乗り、確かめるようにターンのタイトさ、正確さを味わうがそれはやはり本物だった。このカチリ、カチリとした乗り味は通常フォームでは味わえない。おまけにノーズライディングもばっちり決めてしまった。

AVISO Round Nose Fish翌日、これは今日のことですが、島の北西にあるソフトサンドに行くと、4~5フィートの波が届いていた。

浅い海底に分厚いリップを叩きつける、本気系のハワイ冬波。むろんここはノースショアである。普通のボードだったら折れてしまうような波の中をAVISOで漕ぎ出る。波は高さでなく、その強さ、厚みであるといつも思っている。その範囲ではこの波は耐久性のテストと、このデザインでは適正外の大波となるだろう。

時速2キロくらいはある強い流れの中、苦難のゲッティングアウトで沖に出る。実は途中インパクトの真下に入ってしまったことが3度あり、ボードを投げて潜ったけど、折れずに無傷。どーだどーだ。

AVISO Round Nose Fishラインナップに出ると、深い水深から浅い棚に乗り上げていて、砂は波の後ろ側まで吹き出し、波の中は段となって、リップは遠くまで飛んでいる。
よく観察して、これは普通には乗れないな、と決意し、セクションエッジからワイプアウト覚悟で「えいやっ!」と波の中に飛び込むように滑り降りる。巻き上げる水の壁の中を剛性の高いボードはグイーンと降りていく。
速すぎる速度に合わせて、ゆっくりと薄く長くレイルを入れボトムターンをすると、きれいに曲がってくれ、波のフック中腹にとどまるようにバレルイン。浅い入りだったので、すぐに脱出し、うれしくなってそのまま波の壁を全部使ってスイーピングカービング。水深が深い位置に到達したようで波の半分泡、下が斜面のスケーティングエリアでそれまで付いていたスピードを使って、自由自在にターンし、岸に向かう。流れが強いからロングライドしたら、一度浜に上がって走って戻ったほうが早いのだ。

AVISO Round Nose Fish走りながら思ったけど、こういう強く硬い斜面はベクターハチェットか、3Dフィンのようなホールド性の高いフィンがいいかもしれない。次回取り付けてテストしてみよう。
AVISOの耐久性で強度を信じ、カーボンファイバーの剛性でターンを味わい、軽量なのにしっかりとしたサーフボード。
膝小波、ちゃんとしたリーフ波にも、そしてこんな本気波に使用できる。これをAVISO-RNFの三段活用という。

そのまま何本か乗り、一度上がり、Q-RNFと同様に岸近くに浮かべてみて眺めているとおばけのQ太郎のQちゃんみたい。だけどクアッドの方に「Qちゃん」と名付けてしまったから、これには何という名前をつけようか少し悩んだ。

AVISO Round Nose Fishゆったりと明治文人たちが書かれた本を開き、また海に入って少しすると美しい夕陽となりそう。慌てて上がり、カメラを持ってショアブレイクをうろうろしていると、暖のかたまりはニイハウ島の後ろに沈んだ。雲が流れ、青かった空に暖色の縁をつけている。それはまるで黄金色の粒子が集まり、歓喜のパーティをしているように見えた。写真右端にはその強靱な波が写っていて、これを見たらうれしさが体をよじ登ってきた。そんな波だった。(了、11/19/2006)

[おまけ]
AVISOの調子がすばらしかったから、AVISOの色々について資料を取り寄せて調べてみました。

AVISO Round Nose Fishここからは科学者のレベルの読破力が求められます。エンジニアとか、科学が苦手の人はここまでとしましょう。俺も書いていて、頭が混乱しました。勉強は大変だけど、興味があるからなんとかやり遂げたAVISOの歴史と、その材質の詳細です。

ちなみに元原稿は英語だったから新しい単語だらけ。辞書を引いたり『ウィキペディア(Wikipedia)』というWEB百科事典を使って調べたのです。

まずはWHY?ということから「なぜAVISOを製造することを始めたのか?」

サーフボードはいまだに半世紀、つまり50年間も創始当時の材料で作られている。そこで科学と技術が進んだ今、新世紀理想のサーフボードを製作するために、結成されたのがAVISO創作チーム。

AVISO Round Nose Fish後で触れるけど、サーフボードには最適の材質、炭素繊維(カーボンファイバー)を使って、中空のサーフボードを作るために加工エンジニアリング技術を専攻する博士をAVISOは雇い入れました。軽量で、強く、しかも構造のデザインが理想的でなければタフな使用をされるサーフボードの製造は難しいからです。そこで航空はもとより、国防、果ては宇宙産業からの技術を取り入れました。

中空の秘密は、そのスプリングのようなクッション性とサーフボードにとって最適なしなり。ターンをするとデッキ側だけ凹みます。これはボトム形状が変化したら規則的な運動に適さないという断固たる理由があるのです。

AVISO Round Nose Fish現在AVISOは、契約したシェイパーから届けられたマスターシェイプを使用し、高度に調整した機械を用いて型を起こします。(2006年11月時点で、AVISO社は12メーカーと契約し、35モデルのサーフボード設計を行っています)

製造材料は3つ(リーシュプラグを除く)

1. 航空機で使用している高品質カーボンファイバー
2. 耐水性専用高密度フォーム
3. エポキシ樹脂

これらの材質は徹底的に管理され、AVISO直営工場で高温、高圧でそれぞれ型取られ、融合されます。

高品質カーボンファイバーを使用する理由は4つ

1. 軽量性
2. サーフボードに適した高伸縮、負荷係数
3. 抜きんでたフレックス性能、そして理想的膨張係数
4. 耐久性(強度、年月)

耐水性専用高密度フォームを使用する理由は3つ

1. 圧縮されているため強度に強い。通常のポリエチレンフォームの3倍の強度を誇る
2. 耐水性
3. エポキシ樹脂を使用できること

そのエポキシ樹脂の優れた点は

1. 強度と重量(=軽量)の比率。通常のポリエスターと比べると非常に高い
2. 全面的にポリエスターより優れているため

こんな意味のある材料を使っていたとは!

AVISO社はそれを使用した理由となるいくつかの結果を公開しているので、それを下記します。

【PMI→慣性の極性運動率について】Polar Moment of Inertia (PMI)
PMI(慣性の極性運動率)が高ければ高いほど慣性に対して反応してしまいます。サーフボードに求められるのは、より低いPMIで、AVISOはサーファーのコントロールにより速く、確かに応答するという低数値のPMIを持っています。

今度はボードがしなってから戻るまでの【COR→回復係数】Coefficient of Restoration (COR)の計測結果です。
どれくらい速くそのオリジナルの形を取り戻すか、というのがCORの数値です。サーフボードには高いCOR値が求められていて、AVISOは他の材質に比べて非常に高いCOR値をベンチテストでマークしています。CORは波の例えばスナップバックをし、ボードがフックに入った瞬間には正常のデザインに回復しているため、例外なく(規則的)にボードを加速推進させるために役立てるのです。

次は【MOI→慣性運動率】Moment of Inertia – (MOI)これが高いと「慣性を支配することとなる」つまりボードをコントロールしづらいという実験結果がある。
AVISOはMOIも低数値をマークし慣性に支配されづらいサーフボードを獲得したのです。

次は係数についてのお勉強。
「カーボンファイバー対(VS)通常クロスの材質対決」

負荷、伸張、そして圧縮の割合値
*psi=重量ポンド毎平方インチ(Pounds per Square Inch)

1. カーボンファイバーはは3400-3500万psi VS 通常クロスは1000万psi
2. 伸縮性能は、通常クロスを1とすると、カーボンファイバーは1/3の量。
3. カーボンファイバーの含有量が増える毎に耐久性が倍増していきます。(通常クロスは倍増しない)

ここからが私たちにとって重要です。AVISOサーフボードは表面は元より裏側まで、耐水性を持っています。もし、傷やプラグ内から内部に水が入っても問題ありません。もし入ってしまった場合はリーシュプラグを開き、そこから水を排水し、乾かせば、強さ、重量は一切変化しません。

ということは内部を水洗いしても大丈夫ということで、少し前に弊社柳瀬がブログでやっていたのはこのことだったのね、と納得。

その柳瀬と話し、NAKISURFでは修理不可能の初期不良AVISOボード
に対して無償交換致します。これでかなり安心です。ですが、そこまで喜ばないでください。修理可能な傷は例外なので、エポキシ樹脂で修理していただくことになります。柳瀬はAVISOメイン倉庫に毎週出入りしていますが、今まで見た初期不良は接続部が大きく割れている、またはリーシュプラグ付近の裂傷ということです。
まだサーフボードを折ったのは報告されていないとも聞きました。

余談ですが、AVISOを所有する
プロサーファーはクリス・ワード(彼の長女マリアとノアがサンクレメンテでクラスメイトでした)、パット・オコーネル、トム・キャロル、ドン・ジョンストン(メンタワイと、ウルワツで偶然会ったな)、タマヨ・ペリー、ダスティン・バーカ(カウアイですね)、クリスチャン・フレッチャー(ハーチャンの長男)、ボー・ヤング(このあいだ横浜のグリーンルーム・フェスティバルにいたな)、パンカー・パット(パンちゃん!)、CJ・ネルソン、デイブ・ラスタビッチ、シエィ・ロペス(カリチェ家の持ち主)他です。

(※)予備プラグとグリスは、2007年の2月よりプラグ周辺の加工精度が上がったため付属しなくなっています。

 

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>>AVISOの仕上げとカラーについて
>>AVISO主宰ジョンによる純正リペア方法

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