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2008年12月14日(日)

【COLE】 HPS-4 5’10″x18-3/8″x2-1/8″

パーティ写真

後列左からボストンレッドソックス、サンディエゴ・パドレス、オークランド・アスレチックス、カンサスシティ・ロイヤルズというメジャー4球団にピッチングマシーンを納品されている鈴木さん、

元弊社経理のはるかちゃん、

アーバインのトシさん、

シェイパー志望のりょうくん、

柳瀬、

ジョセフ・ヒロカズくん、

朋民、

勇海くん、

サンディエゴは医療博士の福地さん。

前列は池谷、

メキシコはカボの大ちゃん、

ウチナンチューの竜次くん、

そして俺。

他には浅井さんがお孫さんのマコトくんを連れてやってきてくれました。

じつは昨夜弊社オフィスで開催したのこのBBQパーティ、メキシコ大ちゃんがティファナの「アデリータバー」からお姉さんたちを呼んでくれていたそうですが、彼女たちはビザがないと国境を越えられないらしく、あえなく断念。

大ちゃんがっがり。

次回は、はるかちゃんの友人であるポールダンサーに期待しています。

と宴は盛り上がり、3時終了予定だったが終わったのは4時。

最後まで残ってくれたのは鈴木さん、トシさん、そしてはるかちゃんでした。

発泡ワイン6本、マグナムワイン1本、ビール5ケースがからっぽとはすごい。

最後にはバーボンを飲みながら嵐山センセの著作を朗読した。
彼の「文章力のすばらしさ」に読みながら感動してしまった。

さらに読み進むと俺の思想は太古の闇と、宇宙の涯(はて)から涯へと吹く風に屹立(きつりつ)し、その原野にはブナがあり、モミの木の森の奥に陽は沈み、暗い山々はざわめき、うなり響いた。

と、*埴谷雄高著の「垂鉛と弾機(おもりとばね)」のブンタイになったところであたりを見渡すと、もうみんな眠ってしまっていた。

でもまだ埴谷雄高になったつもりでいて、「真理は石のように座っていなければならない」などとぶつぶつと言いながら睡る。

かなり酔っぱらっていたのだなあ。

*埴谷雄高(はにや ゆたか)。存在の秘密や大宇宙について語った思弁的な大長篇小説『死靈(しれい)』。世界文学史上未曾有の形而上小説が代表作の作家。

***

さてさて、途切れないオンショアが続いているカリフォルニア。

実は今、自分のサーフボードを持っていなく、AVISOに何か借りようと思っていたんだけど、ASR中なのと、各国の代理店とお客さんへ貸し出し中で断念。

昨日までは柳瀬のMP-TWINを借りていたのですが、今日は彼も一緒にサーフということで、弊社在庫のストックボードをおろそう、ということになった。

たまには普通シェイプのボードに乗ろうとHPS-4を見ていたら#8050123の5’10″x18-3/8″x2-1/8″という自分サイズを見つけたので、一瞬でこれに決める。

ボードを選ぶ

このHPS-4の細く美しいアウトラインを見ていると「実存主義哲学」という言葉が浮かんできた。

HPS-4

さらに「普遍的でシンプルなラインに浮遊するシュルレアリスム(超現実主義=ものすごく過剰なまでの現実)の*アンドレ・ブルトンを撃て!」と、キャッチコピーを付けたのは、昨日の酒がまだ残っているからに違いなかった。

*アンドレ・ブルトン(Andre Breton)フランスの詩人・エッセイスト・批評家(1896-1966)

この高いレベルの酔いによってか、「うれしさ」と「難解の言葉」は比例しているようだった。

米国資本主義体制の粋「Zパッド」には、*ロートレアモンの形而上学があった。

*ロートレアモン伯爵(Le Comte de Lautreamont)1846年-1870、フランスの詩人、作家。

デッキパッド

情景感覚の類推(アナロジー)構造に基づき、ハーちゃんが創造したこのデッキパッドには、アストロデッキの名作であるシングルグリッドが使用されており、しばし忘れさられていた高グリップ性能に対する関心を強調し、さらにはそれによって崇高さを増した構想力に最も美しい例を見い出した。

このZパッドのモノトーンが織りなす闇に私の魂は螺旋状に吸い込まれ、その装飾だけである難解単語群はナタリー・サロートの書く本のように超複雑およびシーニュ(記号)風になるのだが、

と、ここに漂う言葉の突出的現象の無意味性に限界を感じ始めたので、

「そろそろこのナンカイ意識はやめよう」

接着部分を拭く

と思いながら接着部分を拭き、

位置を決めて、「いざ!」と貼り付けました。

デッキパッドを貼り付ける

無事に接着できると、またナンカイな言葉があふれはじめたが「もう考えないぞ」とぐっとこらえると、なぜか井上陽水の「傘がない」のメロディが流れてきて、それはCDからの音楽であった。

フィンを取付ける

気分がいいのでフィンは色で選んだサイモン・アンダーソンのクアッドシリーズSー25。

ウエットやタオルをバックパックに詰めて、と支度をしていたら池谷がフィンを取り付けてくれました。

ありがとう!

横からフィンを見ると、【25】【25】と数字が並び、にっこにこな気持ちになった。

フィンを取付けたHPS-4

***

出発する瞬間にメキシコ大ちゃんがオーシャンサイドの波を見たようで、「いやあ波はかなり小さいです」という情報を受けた。

そこで予定していたミドルス行きを変更し、ニューポートビーチは「コットンストリート」の前に行きました。

週末なので、逆真会会則に沿い、混雑するブレイクには行かない考えを実行。

ワックスを塗る

ワックスを塗り、ビーチで着替えるスタイルで海まで歩いて行き、

ビーチ
(c)Kosuke Photo 2008 September

波打ち際までくると、沖に向かっての流れと、今朝から吹いていた風で波面はでこぼこだった。

サイズは腰くらい、たまーに胸くらいのセットが入ってきて「これがセットだな」とその本数を確認すると、2本から3本であるらしかった。

それでも50人くらいは沖で波待ちしていて、少し昔だったらこの辺りは無人で怖いくらいだったので、カリフォルニアの熱いサーフィンブームを感じた。

流れで掘れ上がるテイクオフ、ターンをすると「!」というくらいレイルターンから反射される速度が高く、そして切り返しが確実だった。

「マジックボードだ!」

と確信し、この悪波セッションを記憶に深く刻むほどにっこにこで終えた。

弊社フォトグラファー池谷が撮ってくれたのが、これです。

HPS-4波乗り
(c)Kosuke Photo 2008 September

信じられないほどのぐしゃぐしゃなコンディションで、こんなマジカルセットに乗れたのも奇跡だが、何よりもそれを呼び込んだこのボード運気に感謝した。

帰り路に柳瀬と「こんなことってありえない、いきなりマジックボードに当たっちゃうのって、コールはやはりすごい」と評しながら車まで歩く。

みなさんに誓うが、これも営業トークではない。
よく「ビジネスでボードが調子いいって言っているんでしょ?」
と友人に訊かれるが、そんなことはない。

俺は滑りを確かめながら乗っているのだ。

「実際に滑りが悪いモデルは弊社で扱っていないからサイトとメーカーのカタログをよく見較べて確かめてください」

と以前どこかに書いたんです。

ソフトボードでさえも実際に乗って調子の良さを確かめ、それから仕入れているんですよ。

まあ、このHPS-4がマジックボードかどうかは、上の写真が物語ってくれるのだが、自分的にはこの日のベストな波に乗ることができ、さらにはこんなアプローチをできたことをもう一度喜んだ。

芝生の上のHPS-4

やはり「普遍的でシンプルなラインに浮遊するシュルレアリスムのアンドレ・ブルトンを撃て!」なボードなのだなあ、とこの難解なキャッチコピーがぴったりな気持ちになっている今日です。
(2008.12.14)

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2006年01月25日(水)

【COLE】 HPS

まず始めにコール・サーフボードは、プロフェッショナルサーファーにとっての切り札、つまり銘刀だということを理解しなくてはならない。

2000年がピークだったと思うが、WCTのトッププロのほとんどがコールシェイプに乗っていたことがある。その後、供給薄から2001年夏を境にコールを愛していたプロ達が次々と見限っていった。プロサーファー達は、一度に6本~8本もボードをオーダーする。また国外プロだとカリフォルニアのWCT戦、つまりローワーズ戦、またはUSオープンに併せてオーダーしてくるだろう。そのためコールにはオーダー用紙が世界中から殺到し、それぞれのプロには2本、いや1本製作してあげるのが精一杯だった。元世界チャンピオンのアンディ・アイアンズまでも同様だし、その弟ブルースなどはスポンサーにして欲しいと、コールに電話をかけてきたこともある。当時サンクレメンテではローカルヒーローであったクリス・ワードですら同じ結果であった。事実カリスマサーファーのマット・アーチボルドでさえも「もう俺はあいつ(コール)にボードなんか頼まないぜ、いくら待ってもシェイプしないからな」と吐き捨てていたことがある。実際に私も常に彼にオーダーしているのだが、手元に届くのは1年後だった。コールにしてみればボードシェイプは商売でもあるから、例え世界チャンピオンであろうとも自分のチームライダーでもないのにそこまで時間を割けなかったのは事実であろう。

だがその乗り味のすばらしさ、リミットを越えるスピードと称される性能のサーフボード。それをコンテスト用に期待しながら得ることをできなかったサーファー達が失望したのは不思議ではない。愛の反極側には憎しみすら生ずるからだ。それはさておき、超一流のサーファー達にそこまで欲しがられたのがコールシェイプだったのだ。

月日は流れ、2005年度のクラークショック以来、コールは恒久的に続くと思っていたボードビジネスに対し危機感を持ち、自身のプロセスを見直した。生産工場を吟味し、シェイプマシンを導入、ボード詳細を均一化させ、より多くのボードの生産を可能にする体制に入った。しかし、いまだその門はいまだに閉じられたままである。NAKISURFではコールとのリレーションシップを活かし、サーフボードの生産確保に成功した。知り合ってから8年かかった計算となる。

11月にオーダーした自分用のボードが2本届いた。HPSを改造したNAKISURFスペシャルである。6’0"、そして6’2"と毎日行っているパワー系ビーチブレイクに合わせたオーダー。

テスト当日はうねりが弱く、胸から頭程度のコンディション。波質は千葉だと和田系、伊豆の白浜、よく言えば新島、そんな感じの斜面。初めて乗るHPS改。詳細は、http://www.nakisurf.com/brand/cole.htmlにあるので割愛するが、シェイプ全体のフォルムが美しい芸術品だ。

6’0”にフューチャーフィンのカーボン版を装着する。テイクオフが速く、安定している。立ってすぐにターンに入りやすい。トップスピードへの到達時間がやたら速く、波のトップへの上がりの反発も感じた。速度があって、柔らかいタッチのため、波の切り立った箇所でレイルを切り返すと、エア気味になるほど打点を高くでき、そこからの滑降もブレもなく安定している。そしてそのターンの後、噂通りのリミットを越えるスピードが出現した。その最高速でのターンの切れ込み、そして挙動も完璧だったが、やはりここで何か欠点を書きたい。んー、しいて言えば回転性能だろうか。しかし、これもバックフィンを小さくする、またはベクター・ハチェットフィンを装着すれば簡単に解消できるはず、と考えた。すごい時代になったものだと車に戻り、バックフィンをキコキコと替えて試したらやはりベストマッチ。波が強く、または高くなったらレギュラーのバックフィン、小さかったら3/2VECTORのハチェットと使い分けするのがお奨めだ。

テスト船木@ノースハワイ1/24/06(了、1/25/06)

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