こんにちは、
月曜日をいかがお過ごしですか?
こちらは感謝祭四連休の最終日です。
上の写真は、
先日撮ったイナリーズ。
波の分厚さがここに表現できたと自負している。
ここまで厚く、重い波だからこそ、
あんなにリップが飛ぶんだなあ。
さて、
ホワイトハウス、闘牛エリア、
つまり南側がスネ?膝というサイズ報告を受けて、
“まだ腰胸くらいのサイズが残っている”
というソフトサンドに行ってきた。
この北西うねりは北海道の北付近、
5000km以上も離れた場所から届いているので、
一度上がると、それは息の長い波となる。
それだけの低気圧がアリューシャン海域に停滞していたということか。
ソフトサンドに行くには四駆で、
砂利道、砂道、泥道を進まねばならないのだが、
こんなバリバリ四駆トラックがここで果てていた。
これは改造が悪かったのか、
何かの力がかかったのかはわからぬが、
タイヤがもげてしまい、
ブレーキディスクを損傷したので
「もし前輪が付けられても自走は難しい」
と運転手は的確に判断していた。
今思うと、
これがなにかの予兆だったとわかるのだが、
この時はあまり感じないでいた。
ただ、
「保険証のコピーを忘れました」
と出発後にフレちゃんに伝えながら気づいたけど、
今まで保険証など持ったことがないので、
フレちゃんに
「お前、今日は変だな」
と言われて、
「俺は何を考えているんだ?
保険証なんか必要になるわけがない」
とそれを打ち消していた。
□
無事に到着し、
サイズは予想通りで、
すぐにシェーンがやってきたので、
砂浜に基地を作ってからパドルアウト。
こうして波質とか、
うねりの角度をシェーンに伝えながらセッションを進めていった。
こんなクリスタルクリアな波は見たことがないシェーンは、
「どこからどこまでが波だかわからなくナリマス」
と笑顔で言いながら、
柔らかい斜面を6’6″ピストルで滑走していた。
テイクオフのときに一瞬怯んでしまうらしく、
「けど、一度テイクオフしてしまうと、
スケートボードランプのドロップみたいで、
正しい落下の感じがしっかりとつかめマシタ」
と大喜びしていた。
レフトはパワフルなセクションで距離が短く、
ライトは緩慢だが岸までつなぐことができ、
太く短くか、
弱く長くかということで、
レフトに乗るたびに高倉健映画のコピーを思い出していた。
”稲妻のような 獅子のような、男の中の男だぜ”
”たった一人で守りぬいた任侠道 シマも捨てたぜ子分も捨てた”
”さわぐ海鳴り 刀と刀
夕日に吠える唐獅子を無言で見せる 任侠一匹”
この惹句(じゃっく=宣伝コピー)を読むだけで、
“健さんや故鶴田浩二さんの任侠映画が一世を風靡した時代”
が浮かび上がってくるようだ。
耐える鶴田さんが渋めなファンに好まれ、
筋を通し、
悪に斬り込む健さんが大衆に受けた、
ということを師匠の著書で読んだことを思い出した。
話は海に戻るが、
ライトが弱くレフトが強い波質なのは、
うねりの角度に起因していて、
要は沖に向かって右側からのうねりなんですね。
セッション中盤に岸でキックアウトして、
ボードのテイルをつかもうとしたら、
足が抜けてフィンが手のひらにゴン!と当たった。
「痛!」
とその当たった場所を見ると、
ナイフを突き刺したように穴が4cm幅で開いてしまっていた。
ガーン!
とそのまま片手パドルで上がり、
手を開くと鮮血が出るので、
手を閉じたまま車に戻る。
新しいフィンのままで、
切っ先すら丸めておかなかった自分を後悔するが、
ファーストエイドを探すが何もなく、
ただ、アルコールパッドを発見したので、
それで傷口を拭くと、
夜霧に聞こえる別れの汽笛よりも浸みた。(笑)
フレちゃん、
シェーンが上がってくるのを待ち、
そのままワイメア救急病院へ向かった。
フィンさえ丸めておけば、ここにはいない俺。
ちなみに読んでいるのは北方さんの水滸伝です。
史進が二竜山に戻ったところです。
関係ないけど。
漢(おとこ)の付き添いとして、
ずっと処置室にいてくれたシェーン。
やさしい男であります。
「ゲン直しにフィッシュサンドイッチを食べに行こう!」
とイシハラマーケットに向かうが、
悪いことは続くようで、
ちょうどお客さんが切れたので、
さきほどグリルの火を落としてしまったと、
良いおばさんから聞くと、
キッチンは掃除に入っていた。
さて、
どうしましょうか?
とシェーンに尋ねると、
「おいしい野菜が食べたいのデス」
ということなので、
島では高級店のカラヘオカフェに行き、
サラダ&サンドイッチのごちそうとなりました。
そのおいしさにツキがこちら側に引き寄ってきたことを実感した。
ちょうど地元産のフレッシュアボカドがあったりと、
俺好みのまろやかな味にも感動。
悪いことあれば、良いこともあります。
BEAMS/NAKISURFの懐かしTシャツを着てくださっているシェーン。
ピンクがよくお似合いですよ。
今日一日ありがとうございました。
右手を怪我して気づいたことは、
何をするのもむずかしいということ。
例を挙げると、
車の運転はもちろん、
コーヒーを淹れること
歯磨き
お箸&フォーク
筆記
このタイピング&マウス操作
ボタン
Tシャツを着る
ベルト
水を飲む
洗髪洗顔
ドアを開け閉め
冷蔵庫
パッケージの開封
電話
その他その他。
なんだかとっても不便ですが、
縫合したので、
すぐに治して、海に戻る日を夢見ている。
もうひとつ思い出したのが、
海に入る前にいつもしている小さなお祈りをし忘れていたこと。
こんな日に怪我をしたこともあって、
昭和37年の高倉健さんの主演映画
『裏切者は地獄だぜ』
というタイトルが思い出された。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/15023
そういえば、前回額を切ったときもこのお祈りを忘れていて、
海は裏切れないと再々確認した次第である。
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http://www.youtube.com/watch?v=dXcZgkIgh3Q
GA潤ちゃんのブログを見ると、
奄美大島で撮っていただいたBD3動画がポストされていた。
オンショアで小さい波だが、
だからこそ見えるものがありますね。
ただ、これが最後の奄美動画となるようで、
とするとブルース・リー主演の
『死亡遊戯』(Game of Death)
というタイトルを思い出し、
さらには黄色のトラックスーツまでもがフラッシュバックした。
記憶というのは不思議であります。
□
今日もNAKISURFに来てくださってありがとうございます。
義理や人情を大事にし、
祈りと感謝も同じだけ自分に纏(まと)うのが幸せなのだなあ、
と気づきました。
健さん映画が今見たくなったんですよ。
それではまた明日!
いい日 唐獅子牡丹
感謝と仁義なる日にしましょうね。(笑)
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