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MPツイン5’8″x18-3/4″x2-1/4″_アンディーノ親子_コロヘ・アンディーノ(Kolohe Andino)

待ちに待ったMPツインが完成したので、

サンクレメンテ王子邸前に行ってきました。

週末なので(週末でなくても)

トレッスルズは激混みという情報を入手していたので、

こんな時は王子邸前狙いです。

波はスーパーグラッシーで腰、胸くらい。
人は見渡す限りで8人。

さすがサンクレメンテのシークレットの面目躍如です。

噂のMPツインさま。

これはアキラ・アイパなどからはじまった

「1980年代ツインフィンのリバイバル」

にネオ・クアッドの祖コールからの直接回答がこれ。

幅広なのにそう思わせないアウトライン。
全体的にスケルトンフィッシュの進化版と見たが、

よくボトム形状やレイルをチェックすると、

新しいコンセプトのツインフィンだった。

「抜けないよ」

というロボ(ジョン・ロバーソン)の言葉を信じてツインのオンフィン。

フィンは選ばず、選べず、

とこれは1980年代そのままで、なんだかうれしくなる。

5’8″x18-3/4″x2-1/4″

と、数字を読むと俺には少し厚めだが、そんなことは感じないフォルム。

スペックにだまされないのも大事です。

発売前の名作「ファイヤーブレード」と2ショット。

これにもファイヤーブレードと同様に

ハーちゃん印のアストロデッキ新作を貼ることにしました。

今回は「全ピース一気剥がしの一気貼り」の大技です。

うまく全てのピースを離れないように全ての裏紙を剥がして、

テイルで位置を合わせて、

押しつけて完成。

最後は砂浜にて「足で押しつけ圧着させてだめ押し」とするやり方です。

デッキパッドは本来だと貼ってから24時間おかなくてはいけないのだが、

MPツインはマーチン・ポッターモデルでもあるので、

彼が「ウエーブ・ウオリアーズ3」の中で貼ってすぐに入るシーンを思い出し、

2008年に俺が再現したというわけです。

浜に降りると、南うねりが届いていた。
美しく速い波。

ワックスを塗り、

王子邸前コールが一気に揃いました。

左から柳瀬のMPツイン、

このMPツイン、ファイヤーブレード、そしてともみのFF。

この人もコールでした。
スケルトンフィッシュかな?

こうして年季の入った、

日焼けしたボードを見るとこのサーファーは玄人ぽいなと感じる。

靴もそうですが、

ボードが白いと「新米」のようで少し恥ずかしいものです。

(みなさんはいかがでしょうか?)

コールは生まれも育ちもサンクレメンテで、

サーファーの街サンクレメンテでは、

このサーフボード名匠がここから誕生したことを誇りに思っています。

かく言う俺もサンクレメンテでコールを持って歩くことが誇らしく、

つい胸を張ってしまう。

潮が上げてきたせいか、

波は小さく、ショアブレイクながらも美しくなってきた。

ゲッティングアウト。
海は楽しい。

一本目のレフト。
体のひねりがそのままターンになるので、

軽く速く、

ファイヤーフライをはじめて乗ったときのような新感覚になった。

ホワイトウオーターへのバウンシングもこの通り軽快です。

ともみのバレル波。

「フナキーサン!!」

と聞いたことのある大声がしたので、

その方向を見るとディノ(・アンディーノ)であった。

なつかしい、番長ディノにここで会うとは!

と昔話に花が咲き、「ブラザー、コロちゃん大きくなったでしょ?」

と聞くと、さきほどエアをぶちかましていた少年が彼であった。

大きくなった、というかもう青年に近い。

コロヘ・アンディーノ。

サーファー誌などでは、

「未来の世界チャンピオン」と評価されているのだが、

父ディノは

「長い道のりだぜ」と言う。

俺もその通りだ、長い道だよな、と漏らすようにつぶやいた。

ディノが波に乗り、それは往年のスタイルそのままでうれしく思う。

俺も次の波に乗り、ディノの横でこんなアクション。

「おーまだまだやるじゃないか」

とディノに言われうれしくなるが、

そんなそぶりは見せずに「まだまだだよ」と謙遜する。

そしてこれがディノからの回答である1992年そのままのフローター。

負けていられないと、

今度は超集中し、フックに合わせてマイクロバレルにイン。

静かな大人の日米対決だと自分では思っていた。

こんなほぼ誰もいない王子邸前で、

サンクレメンテの番長親子と一緒になったというMPツインがつなぐ縁に胸が熱くなった。

カメラに向けてアウトラインをアピールし、

いつものようにカメラを柳瀬と交換し、今度は俺が彼たちを撮る。

本邦初公開、柳瀬の波乗り。

乗っているのは彼のMPツイン↓

ライトもこの通り。
水深はほとんどないが、楽しく乗れるワンセクション。

スカイラー・バロウザことスカイがやってきた。
彼はクリス・ワードと遜色のないサーフィングをするが、

無名でスポンサーもないアンダーグラウンド・リッパー。

10年来の友人である。

コロちゃん。

そしてこれがコロちゃんのスーパーマンフリップの始動ショット。
90%メイクしていました。

すごいなあ!

ディノさまのお帰り?。

ではまた明日!


14 thoughts on “MPツイン5’8″x18-3/4″x2-1/4″_アンディーノ親子_コロヘ・アンディーノ(Kolohe Andino)

  1. Scottchie

    はじめまして。
    NakiさんのBlogを拝見していて、本当に色々と感化されます。
    41歳からのRetro & Short Boardのチャレンジを開始しました。
    Nakiさんの様にRadにはもう行けないと思いますが、3インチでも近づける様に頑張ります!(今、柳瀬さんにBD3 5’2 Ver. をお願いしています。)

  2. ふなき

    はじめまして、
    41才から新しいことに挑戦されていることに感銘を受けました。
    のんびりと楽しくサーフィングを続けてくださいね。
    BD3の52楽しみですね。
    マスターの型を見たので、すごく実感がわいています。

  3. ふなき

    いやあ、ちょっと見ない間にあっという間に大きくなるのが子供です。
    自分でもしっかりと生きなくては、という教訓を受けました。

  4. Fg

    なんか良かったです。
    《大人の日米対決》って言葉。
    しかも、静かなって処が。(笑)
    MPツインも、いいな?

  5. マーボー

    良さそうですね、まさに温故知新って感じで僕が初めて買ったビルバーンフィールドのダブルウィングスワローテールのツインを思い出しました。その後笹原さんの手によってツインスタビになって僕に数本のトロフィーをもたらしてくれたマジックボード一号になったのは自分の波乗り人生の中でもトップ5に入る良い思い出です。

  6. てつ

    こんばんは。

    ファイアーブレード・・・嗚呼。GHをオーダーしようかその狭間で揺れています(笑)確か、ファイアーブレードは来年の発表だと記憶しているのですが。。。待てるかなぁ・・・

    ダイナミックなゲッティングアウトですね!
    日米対決は10ptずつのドローでしょうか?!

  7. リリー

    「静かな大人の日米対決」
    すごくカッコ佳いですぅ♪
    (^0^)/

    同じカリフォルニアにいるのに
    ワタシは飛行機の上からしか
    海を見ていません。。。

    MILSOLケースの生地
    いっぱい仕入れちゃいましたぁ~~~♪
    お楽しみに~!

  8. ふなき

    MP-twinは驚きです。
    なぜならツインって回りすぎる、抜けるという要素を持っていたと思います。
    が、しかしこれは抜けずに回りすぎず、サーフファースト誌の原稿に書いた(9/30発売号)のですが、「何かの陰謀説」ではないか?
    というほど乗り味は新しく、すばらしいです。
    永久保存版となりました。

  9. ふなき

    「勝手に対決」ついやってしまうんです。
    競歩のように走らずに走るように波に乗ります。
    ポッツ風にエアと思ったんですが、むずかしかったです。(笑)

  10. ふなき

    最近ようやくクアッドやツインの調子が良いのかをつかみ始めました。
    これは「研究」としてガッカイに報告しますので、大仏さまの横でしばしのお待ちを。

  11. ふなき

    GHとFBは違うコンセプトで作られています。

    GH=ショートボード的な動きがお好きな方

    FB=一度でもラウンドノーズ(バットフィッシュ、BD)中毒にかかったことのある方

    と振り分けると簡単ですね。

  12. ふなき

    MILSOLケース楽しみです。
    こちらは消費文化なので、ものすごい量の古着を見て、思うところがありました。
    ハイファッションのリサイクルを続けてください。
    今度は海にお連れしますね。