ECからニューモデルが誕生したとは知っていたが、実物を見てあまりの美しさと実存感というかそんな造型に恐れ入った。
ツイン・フィッシュの古代であり未来である『ミレニアム・ファルコン』のことだ。
ECとはエリック・“クリステンソンのことで、兄はクリス・クリステンソン。
弟は反逆児なので、兄と逆のことをすることを好んでいる。
それはまるで太郎くんと二郎くんのようにだ。
例えば宣伝広告費は一切かけず、同様にチームライダーもひとりもおらず、全ては自身の感覚とユーザーたちの真の声。ECファンはニューポート・ビーチに多く、そしてサン・オノフレが次点、カーディフ、マリブが同率3位くらいだろうか。そんな分布率。スキップ・フライから派生した真のシェイパーのひとりでもあり、スカッティ・ストップニクと共に育ったサーファーでもある。
NAKISURFでもこのミレニアム・ファルコンのことを取り上げようと、ECに連絡を取ると、
こんな返信があった…。
“You’ve never heard of the Millennium Falcon?…It’s the ship that made the Kessel Run in less than twelve parsecs.”
-Han Solo
これは、
業界きってのオタクで知られるECが、私と仲が良いのは、ギーク(マニア)話で盛り上がることができるからで、そんなことを前置きとして続ける。
[スター・ウォーズ エピソード4 / 新たなる希望]で、ミレニアム・ファルコン号をオビ=ワン”ベン”ケノービに売り込む際のハン・ソロのセリフが上記斜体文だ。
これは悪名高き小惑星群で知られるケッセル・ラン(最も頻繁な密輸ルート)を12パーセク以下という航路で飛んだと、ハンがジマンしたセリフである。
もっと書くとこれは、速度でなく距離のことで、ミレニアム・ファルコン号の高度なナビゲーション・コンピューターと、ハン・ソロの類い希なる操縦術が成しえた偉業だと今も伝えられている。ECはこの切り返しというか、高速での操縦性にこのモデル名を思い付いたのだろう。
そして、ハン・ソロの元々は、ハンという名前だけが付いていた。(名だけで姓がなかった)帝国アカデミーに入隊する際に名字が必要となり、天涯孤独であったことから「ソロ(SOLO)」と、受付係に(機転的に)付けられ、それは優秀なパイロットとして訓練を受けていたが、帝国(全体主義)の方針に異議を唱え、歩兵として戦場に追放された経緯の漢(おとこ)である。
ちなみに最終的にミレニアム・ファルコン号をハンが手に入れたのは、ランド・カルリジアン(初期表記:カルリシアン)に「サバック(カードゲーム)で勝ったから」をマニア的トリビアとして置いておきます。
そんなことがあってのハン・ソロで、そしてミレニアム・ファルコン号であります。
これを読み、もうミレニアム・ファルコンのことは説明しなくても欲しくなってしまった。
要は高速でジグザグできて、加速も減速も卓越したボードデザインだとわかった。
The Millennium falcon is the product of abstract and reflective thinking regarding the nature of the traditional fish implemented into a longer rail line with fine tuned bottom contours.
ECから送られてきた説明文が英語だったので、翻訳するとこうなりました。
「ミレニアム・ハヤブサの伝統的な魚の性質に関する抽象的で内省的な思考の産物であり、細かく調整された底の輪郭を持つ長いレールラインに実装されています」
?
かなり意味不明となった。
グーグル翻訳は、もっと勉強しなくてはなりませんね。
サーフボードは、というか、サーファーの独特な言い回しだったり、スラングから転化した流行語以前のようなEC語というか言葉があるので、きちんと意訳しないと伝わりません。
こうしてみました。
「ミレニアム・ファルコンは、私の抽象的かつ内省的な思考の産物です。輪郭こそはクラシック・フィッシュですが、細部までボトムを調整した長いレイルのボード・デザインです」
The result is pure speed and enjoyment. The falcon has become highly popular amongst those seeking a “Gentlemen’s fish” for point breaks or shapely beach breaks and really excels in waves with more slope or shoulder to them.
結果、加速感と操作感が実現しました。ミレニアム・ファルコンは、ポイント・ブレイクや良質なビーチ・ブレイク用に「従順なるフィッシュ」を探していたサーファーたちに人気が高く、または緩やかなオープン・フェイスの波(訳者注:トロ厚)にとても優れています。
The very low rocker is brilliantly complimented with EC’s tri hull spiral vee bottom to provide lift and acceleration through turns. Tip your hat to the skipper as you cross country surf through every flat section of the wave and cover distances you never thought were possible before.
反りの弱いロー・ロッカーを基調としました。さらに揚力を加速とするために、EC独自の『トライ・ハル・スパイラルVEEボトム』を採用しています。これは、どんなに緩やかなセクションでもスケーティングができるので、乗り手は脱帽することでしょう。
Twin keel or Futures quad controller fins or a similar speed dialer set up or even machado quads are recommended for at least the first few voyages to let the rider adjust to shredding at light speed.
フィンは、キールのツインか、または『フューチャー社のクアッド・コントローラー・フィン』を基調に考えました。またはスピード系フィン、マチャド・クアッドのセットアップも想定しています。最初の数回の航海(ミレニアム・ファルコンでのサーフィンのこと)は、光速の切り返しに適応できるようにサーファーはアジャストしなくてはなりません。
推奨サイズ:6’5”~
フィンセットアップ:TWIN or QUAD