近頃、エルニーニョの影響による波や、
ビッグウェーブコンテストの話題が絶えない
サーフィングの世界。
連日、メディアのあちこちで
驚くような波やサーフィングの映像が流れて来ます。
チューポー、パイプライン、ジョーズ、
世界中のスゴ波ブレイクでのサーフィング。
なかには、
どうして命がけでこんなにスゴイ波に乗るのだろう?
そう思わされるような状況がたくさんありますね。
僕は見ているだけで怖くなってしまう事もあるくらいです。
波に乗りたい、
大きな波でやりたい、
その想いが強いばかりに、
海や波の事をきちんと理解していないうちに
海に飛び込んでしまうことは、
ビギナーにはありがちです。
実際に僕にもありましたが、
大きな波に喜んで、やったあ!と沖へ出て来たものの
どんどんとサイズがアップしてしまい
どこから浜へ上がって良いのか?
わからなくなってしまった事があります。
それに、
まだよく知らないブレイクで、大きな波に巻かれて
水面の泡が厚く、なかなか静まらず、
浮きたくても水面へ上がれなくて
軽いパニックに陥ったこともありました。
振り返ると、自分の経験と思慮のなさが
恥ずかしくもなりますが
それはとても良い勉強になり、今に繋がっています。
・・とは言っても、それは無事でいられたから言えること。
ただ波に、乗りたい乗りたいと言う前に
もう少し自分で出来ることはあっただろうと思うのです。
海に入る前にしばらく波の様子を観察する。
その場所の波質を理解する。
経験豊かな先輩から、色々な状況の話を聞いておく。
などなど・・
ちょっとした事でも、どこかで役立つ事があるからです。
波に巻かれ、水面に浮こうとし、息がつまりそうになる。
プロでさえも、その恐怖に絶え冷静でいる事が
とても厳しいときだと言います。
今日の動画は、
サーフィン中に身を守る為のレクチャーの模様です。
フリーダイビングのインストラクターである
カート・クラックさんという方が講師をされていて、
サーファー達からの信頼も厚いようです。
ビッグウェーバーからWCT参加メンバーまでが受ける2日間の訓練。
Co2が不足した時の身体の状態を学び、
実際にプールの中で、身を以ての訓練となります。
息を止めたり、
波に巻かれたように水中でぐるぐると回転したり
波の泡に囲まれる様子を再現したり・・
冷静であることは、海のなかではとても大切。
冷静でいられること、またはそのように戻ること、は
生き抜く為に
絶対的に必要であると考えられています。
ただの遊びじゃない、プロの世界。
ストイックで真剣なサーファーたちの模様がすごいです。
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