波の不思議。
サイズ、パワーともに申し分ない波。
サイズはあるのに見た目ほどのパワーのない波。
小さくコンパクトなのにパワフルな波。
波には大きさや形では語れないことがあります。
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自然には見た目では分からない、
とても不思議な世界があるようです。
例えば「土星の輪っか」。
土星の輪は何でできているのか?
この問いに3つの科学研究チームが挑みました。
ケンブリッジ大学のチームは、
「土星の輪はガス」
マサチューセッツ工科大学チームは、
「宇宙の塵粒」
カリフォルニア工科大学チームは、
「氷の結晶」
と、それぞれが導きだしました。
なぜこんなにも意見が分かれるのでしょうか?
「土星の輪」は実際にその場所で見ることができないので、
さまざまな研究から仮説を立てていくしかないようです。
もし子どもだったら、
「バームクーヘン」と答えるかもしれませんね(笑)
そんな自由な仮説も成り立つわけです。
話をもどしますと、
その3つのチームが研究を重ねた結果、
「宇宙の塵粒」が導きだされた答え。
ただ氷におおわれた塵だったので、
研究には混乱があったようです。
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「波」について考えてみれば、
天気予報の豊富なデータから考えられるので、
サイズやうねりの向き、
風向きや強さの予想などは、
かなりの精度で導きだせるとは思います。
しかしながら、
うねりの発生する場所で突風を受けながら、
うねりと一緒に旅をして、
「このうねりはパワーがある波になるぞ!」
と岸に到達するまで追っていくことができない限り、
やはり波予想は仮説でしかないのでしょう。
波のパワーやセット間隔などは、
実際に体感してはじめて知るものとなります。
さらに正確に言えば、
さまざまな波を知ることによって、
その強さや弱さをカラダを通して知ることができるのだと思います。
それが蓄積されることで、
本当の意味での波乗りの達人になれるのでしょう。
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天気図をながめ、
台風の動向を気にして、
うつくしい波に期待をよせる。
その波に乗るために、
うねりが寄せる沖へと漕ぎ出す。
それはうねりの発生からその動向を気にして、
ゆっくり温めていた思いを成就するときなのです。
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サーフィンの魅力。
それはうねりを想像することから始まり、
天候、風、うねりの向き、というさまざまな情報から、
いつどこで良い波がブレイクするかを見極め、
実際にその波を体感するために、
お気に入りのサーフボードを持って海に向かう。
その斜面を滑ることで、
想像の世界で追いつづけた波を、
カラダを通して理解する。
実際に波に乗ることでしか分かり得ない、
冒険者のみぞ知る真の世界があるからでしょう。
たった一本の波に乗ることで、
自己の想像をこえた壮大な世界観を体感する。
ありきたりの日常に見出す、
最高の冒険ストーリーがあるのです。
いつまでも波を追いつづけ、
いくつになっても冒険者でいたいものですね!
今年もチラホラと台風が顔を出しはじめました。
うつくしい波とともに、
そのパワーをカラダで体感して、
かけがえのない冒険譚を紡いでいきましょう!!
(じゅん)
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