マンデーブログ 〜波乗りで磨かれる第6感フィーリングとは?〜

お知らせ

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サーファーは「乗る波」をどう選択するのか?

本来、人はその選択をどのように判断しているのか?

良い波に乗るには、

「第6感」が深く関わるようです。

第6感とは、

「もともと人に備わっている五感を超えて、

ものごとの本質をつかむ心の働きのこと」

人がどのように意思決定をするかという本で、

こんなすばらしい物語を見つけました。

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問題を抱えた新生児の処置や観察をおこなう集中治療室で、

ひとりの看護師が、数時間前から、

ある赤ん坊の様子を注意深く見守っていた。

肌が赤みがかった健康的な色から、

病的にくすんだ色に時おり変わる。

重度の問題がある兆候が出ていた。

そんな矢先、赤ん坊がみるみる土気色になった。

看護師は愕然とした。

その場にいた別のスタッフが大声でX線技師と医師を呼んだ。

即座に集まった医療チームは、

原因を「肺虚脱」と見なした。

人工呼吸器をつけている赤ん坊にまれに見られる症状で、

肺の空気が抜けてしぼんでしまうというものだ。

医師たちは肺をふくらませる処置をほどこそうとした。

しかし、

赤ん坊を見守っていたその看護師は、

肺ではなく心臓に問題があると見ていた。

赤ん坊の土気色の肌は、

気心膜症を思わせたのだ。

看護師はぞっとした。

気心膜症は、

空気が心臓を圧迫して鼓動をさまたげて、

一刻を争う処置が必要になる症状だ。

以前に、気心膜症を患った赤ん坊が、

診断さえ受ける前に亡くなったという、

悲しい経験をしていたのだ。

誰もが慌ただしく肺の処置を準備する中、

彼女は「心臓です!」と言って止めようとした。

しかし別のスタッフが指したモニターでは、

心拍数には問題が見られなかった。

それでも看護師は諦めなかった。

医師やスタッフの手を払いのけて、

「静かに」と叫んで一瞬だけ黙らせた。

赤ん坊の胸に聴診器を当てたのだ。

・・・音がしていない。

鼓動は止まっている。

看護師が赤ん坊の胸部圧迫をはじめたとき、

新生児治療の主任医師が駆けつけた。

看護師は、

「気心膜症です。すぐに処置を!」

同時にCTスキャンの結果が上がり、

看護師の診断を裏付けることとなった。

医師は心臓を圧迫していた空気をゆっくりと取り除き、

赤ん坊は徐々に正常な肌色を取り戻した。

医療チームは、

心臓モニターが心停止を確認しなかった理由について、

あとから気づくことになった。

モニターは実際の鼓動ではなく、

神経が発する電気活動を読み取っていたのだ。

看護師が聴診器で確認したことで、

赤ん坊は一命を取りとめることとなった。

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病院の集中治療室など、

一刻を争う現場では、

人間の「五感」だけでなく、

その中から導かれる予測という、

第6感がその先の選択に効果を発揮することがあるようです。

このフィーリングは波乗りでも、

よく活用される感覚のような気がします。

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「地形を読む」

大雨の後や台風で、

海の底、ボトム地形は大きく変化します。

砂がつく、なんていう言い方もされますが、

これは波がブレイクすることに大きく影響します。

実際には見えないことを、

見えている事象から読む力、

これこそ「第6感」ではないでしょうか。

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「セットを予測する」

海に入る前にセットの間隔をチェックして、

実際に沖でその本数や位置を確認することで、

一番良いセットを必ずつかむサーファーがいます。

まるでセットを呼び込んでいるかのように。

サーファーとしての経験と、

観察がなせることだと思いますが、

これはもはや「第6感」ですよね。

「どの波に乗るのか?」

「この斜面はどうブレイクしてくるか?」

「インサイドまで繋がるうねりはどれか?」

こういった瞬時の判断が、

マンライ(満足ライディング)の明暗を分ける。

それがサーフィンの楽しさでもありますよね。

五感を駆使することで、

集大成として磨かれる第6感。

ものすごいレベルに達したサーファーが、

超人間に見えてしまうのはそのせいかもしれませんね。

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海に入っていると、

瞬時に判断することが多い波乗り。

(もちろんのんびりと楽しむ日もありますが)

そのなかで磨かれていく第6感は、

日常生活でもふんだんに活かされることだと思います。

今回の看護師のストーリーでは、

波情報に頼るだけでなく、

それを活用しつつ自分の足で、

最高の波がブレイクするスポットを見つける、

そんなことを連想しました。

「波乗り」という自然とのたわむれの中で、

“海への勘どころ”をしっかりと磨いていきたいですね。

野性的な感性から離れて生きる、

普段の社会生活においては、

波乗りが意味するものは、

計り知れないものを秘めているのかも知れません。

第6感は波乗りで磨かれる・・・。

そんなことを考えていたら、

すっかり真夏日がやってきました。

今年の夏は長く暑いようですので、

海で体をヒンヤリしてくださいね〜♪

(じゅん)

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