モノ選びをするときの基準として、
「ネームバリュー」というものがあります。
日本語では「知名度」といったものでしょうか。
世界のブレイクスポットでも、
ネームバリューのあるところは、
良くても悪くてもいつも混雑しますよね(笑)
ブランドにとっては、
ネームバリューを上げることが目標になったりします。
たとえば、
日本でエコカーといえば?
まずはトヨタの「プリウス」という名前が挙がります。
実際に300万台を超える販売台数となっているようです。
あとを追うブランドにとっては、
「エコカー=プリウス」というネームバリューが、
大きな壁として立ちはだかってしまいますね。
アップル社のiPhoneでは、
「カリフォルニア」のネームバリューを利用しています。
iPhoneの後ろをみると、
「デザインはカリフォルニア、組み立ては中国」
と明記されています。
組み立ては中国でおこなっていても、
デザインは最先端のカリフォルニアでやっている。
というように、
米国製デザインをしっかり伝えていますね。
「メイド イン チャイナ」と書かれているだけだったら、
アップル社の説得力さえも欠けてしまいそうです。
「カリフォルニア」のネームバリューが、
ユーザーの信頼につながっていますよね。
さまざまな価値を多いに取り入れて、
つねに新しい発想のもとにデザインされ、
洗練にまでもっていくカリフォルニアの気質こそが、
そこに込められているのかもしれません。
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ネームバリューを上げるには、
各ブランドがさまざまな努力をするようで、
簡単には有名人を起用したり、
大々的にコマーシャルを多用したりしています。
その一方で、
実際に使ったユーザーたちから名を上げるモノがあります。
ユーザーの根強い支持を受け、
そこからクチコミなどを通して価値が広まっていく。
そういったモノには、
ネームバリューを超えた本質的な性能というものがあります。
サーフボードのブランドでは?
COLE、
CANVAS、
DOC、
AVISO、
NATION、
CATCH SURF、
NAKISURFでのモノ選びは、
そういったところを基準としています。
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CANVAS『バターゾーン』は、
ぼくのサーフライフの中で常に上位にある名作です。
丸みのある可愛らしいフォルムから想像できないほど、
波をグングンと進む速さ、
手足のごとき操作性の高いターン、
すべてをカバーするアクションを兼ね備えたモデルです。
ぼくは2本目をカスタムオーダーしようかと考え中です♪
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CANVASサーフボードは、
まだまだ全世界で知れ渡っていないブランドだと思いますが、
これこそネームバリューを超えた価値を生み出している、
すばらしいサーフボードのデザインブランドなのだと実感します。
CANVASサーフボードが、
有名人を起用したブランド戦略をしないのに、
コアなファンを増やしつづけるワケが、
その製造工程にあるような気がしました。
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最先端のコンピューターデザインと、
技術にたけた新進気鋭のシェイパーの融合。
CANVAS/NATIONシェイパーのライアン・イングルは、
10年以上もかけて、
世界じゅうから集めたマジックボードデータを、
ボードデザインに活かしてシェイプしています。
自動車業界など、
他の業界では当たり前のことかもしれませんが、
ボードシェイプでもヒジョーにすばらしいことですよね!
CANVASボードに初めて乗ったときの驚き、
グライド性能への感動はここにヒミツがあったのですね。
CANVASボードのユーザーさんと、
海で偶然にお会いすると、
きまってボードの良さの話になります。
先日は、
CANVAS『パーチェス』、『バターゾーン』、
Catch Surf『スィーズル』を所有するユーザーさまと、
バターゾーンの良さについてお話できました。
「友人に貸したら気に入っちゃって返ってこない」
なんていうウレシイ悲鳴もお聞きしましたよ♪
Iさま、2ラウンド目の波はどうでしたか〜?
性能を体感したユーザーさまの感想、
こういったクチコミのような伝播力というのは、
根強いコミュニティをつくるようで、
温かいサーフライフには欠かせないものですね♪
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オモシロい話を聞きましたので、
オマケとして書きたいと思います。
アメリカの幼児教育TV番組『セサミ・ストリート』。
今から50年前はインターネットもない時代で、
「テレビ」は制作側からの一方向的なメディアでした。
そんな時代に、
あるプロデューサーが考えた、
“3歳から5歳をターゲットにした、
読み書きを教えるテレビプログラム”。
周囲にいた人のほとんどが半信半疑で、
「テレビは幼児教育には向かない」と反対されました。
そのプロデューサーの中では、
「貧困を抱えて学業を学ばせられない家庭でも、
子どもたちに読み書きを普及させていきたい」
という時代の壁を乗り越える挑戦でもあったそうです。
そして現在『セサミ・ストリート』は、
40年以上にわたって、
140以上の国と地域で愛されつづけ、
「もっとも人気のある子ども向け教育番組」として、
ギネスブックにも登録されています。
プログラムができあがった当初、
それまでは半信半疑だった人たちも、
『セサミ・ストリート』の試写をみた瞬間に、
一気にその成功を予感したといいます。
本質的な良さを持ったモノは、
ネームバリューなどを超えて、
ユーザーに愛されることで世界に広がっていくのですね!!
ネームバリューを超えた価値で選ぶサーフボード、
そこにはサーフィンの本質があるような気がします。
▽CANVASサーフボード、モデル一覧ページ
https://www.nakisurf.com/brand/canvas.html
(じゅん)
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