【マンデーブログ(火曜振替版)】サーフボードという方舟(はこぶね)に乗り、海を通して流れを読むこと

お知らせ

海にはさまざまな流れが存在します。

「海流」と「潮流」は同じようにみえて、

異なったものになります。

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“海流”

黒潮などのような、

海上にある川のような一定の流れで、

地球上を循環する一方向への海の流れです。

画像:JAMSTEC

 

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“潮流”

潮の満ち引きで起きる流れで、

潮(タイド)の水位の変化で流れも変わります。

英語では”タイダル・カレント”といい、

サーファーにとっては身近な海の流れです。

 

また海には偶発的に発生する「漂流」という流れ、

近海で吹く風や海底のカタチでも流れができます。

ぼくらがいる地面とは違い、

水は流れによってつねに動いているのですね。

 

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“先人たちの知恵は道具に淘汰されていく”

昔の人はこの「海流」を使って旅をしたと言われます。

まるで海のハイウェイのような流れだったのでしょう。

昔の海洋民族はその流れを読んでこそ、

島から島への移動を実現させてきたようです。

しかしながら、

海洋民族の血筋をたどり、

今もなお無垢の島に生きる人々も、

今はモーターボードが主流となっているようです。

モーター動力船はある程度の流れは気にせず、

自由に動き回れる利点があります。

そう考えると、

世代は知恵から道具の時代へと移行しているのですね。

 

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“水の流れを読むチカラ”

これらは知識や経験で知る技だと思います。

昔の海洋民族が、

海流を使って旅をしたことは、

上手いサーファーが「潮流」を使って、

すいすいと沖に出て行くというものに似ています。

体ひとつで沖に漕ぎ出し、

サーフボードという、

ただの板のような道具で水の上を滑る。

その感動は限りないものです。

 

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“デザインのすべては波を滑るためだけにある”

サーフボードに関しては、

モーター式の船などとは違って、

その繊細な形状のみで進化をしてきています。

コンケイブやレイル形状など、

水の上を速くスムーズに滑走していくデザイン。

波のパワーを動力に変えるテイル、

方向を操作するために据え付けられるフィン。

サーフィンは遊びとはいえ、

板一本の凹凸で水上を自由に滑走するとは、

実はものすごいことなのかもしれませんね。

より自然に近いものを選んできた、

先人サーファーたちの知恵なのでしょう。

 

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“自然に生かされているということ”

都市に生きていると、

ふと人間が地球の中心動物なのだと勘違いをしてしまいます。

しかし、

もし電気やガソリンといった動力源を失ったとき、

もっとも弱い生き物は人間なのでは?

自然の中にいるとそんな恐さを感じるのです。

技術や道具の進化で、

人はより自然離れをしてしまうのでしょうか。

 

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“波乗りを通して流れを読むこと”

めくるめく早さで世の中が流れる今、

ぼくらがどこに向かっているのか、

それは海流のように目的地のある流れなのか、

それとも偶発的な漂流なのでしょうか?

その流れから外れて生きること。

海の中で潮流を読むように、

ただ目の前にあるものを見つめる生き方。

サーフボードはぼくらサーファーと、

海という雄大な自然をつなぐ方舟(はこぶね)なのです。

ぼくらが時代に流されずに生きていくための方舟。

たとえ世界が大きく変わろうとも、

うつくしい海と波さえあれば、

豊かなこころのままに生きていける。

それこそが波乗りの本当の目的地なのかもしれません。

いざ、魅力あふれる海の世界へ!!

(じゅん)

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