スタイルとは「価値観」である。
自分が何を求め、
どんな生き方を理想とするのか?
その判断のもとになるのが価値観。
そういった価値の積み重ねがスタイルになります。
もともと日本のカルチャーとしては、
横並びの良さというものがあります。
仲間意識や同族感を大切にする国民性は、
かの大震災でも地域としての結束を生み、
困難を乗り切る力を生み出しました。
素晴らしい力を生む一方で、
グローバル化する社会教育としては、
ときに個性を押さえ込んでしまう怖さもあります。
サーフィンでも感じることですが、
ユニークな個性が生まれにくいカルチャーなのかも知れませんね。
それに対して欧米は、
インディビジュアリティや自由を大切にするので、
より個性的なスタイルが育ちやすいようです。
アメリカで感じたことは、
地域としての繋がりは弱いけど、
個性的な人がやたら多く、
その人たちが個々で繋がる力の強さでした。
たとえ奇抜なスタイルであっても、
時代や流行と逆行していても、
他者の個性を見守れるという、
懐の深さのようなものをよく感じました。
スタイルを形づくる土壌ができていますね。
「どんな人間になりたいのか?」
それこそがスタイルなのだと思います。
サーフィンはスポーツというより、
ライフスタイルに近いものがあります。
最近すっかりハマっているシングルフィンやフィッシュ。
オルタナティヴ精神にある、
自由度の高さや緩さがとても好きで、
自分の価値観にマッチしていると感じます。
同じ哲学で結ばれる価値観と波乗り、
だからこそ波乗りはスタイルが大切だと言われるのかもしれません。
日本のように同列で生きる良さもあり、
欧米のように他者の個性を大切にする良さもあります。
そのふたつを繋ぐのは、
サーフィンを楽しむ純粋な気持ちだと思います。
それは「人生を純粋に楽しむこと」と言い換えることもできますね!
いくつになっても、
夢を追い続けながら生きていたいですね。
最後にぼくの大好きな作家の言葉をひとつ・・・。
「人間が本当に愛するものを見つけるのはとても大変なことで、
それがすべて、要するに人生の中心だと思うね。
一生かかっても、ついにそれが見つからない人も多いと思うんだよ。
だけど、ドアが閉まっていても、
いつかは絶対に自分の好きなものが見つけられると、
そういうふうに導かれているんだと信じることだね。
だいたいは、どこもかしこも閉まっていると、絶望的になっちゃうんだよ。
だけど、あっちこっち叩いているうちにどこかのドアがポンと開くと思うんだね。
その開いたドアが、
自分のいちばん求めている、愛するものへの道だと、とりあえず信じるんだよ。
そこへ入る、またドアが全部閉まっている。
必死になって叩くと、またひとつだけドアが開く。
そういうところをひとつづつ通過しているうちに、
いつか、ものすごい光が自分の中に出てくるはずなんだよ」
ーーーーーーーーーー作家 リチャード・バック
それでは今週もよろしくお願いします!
(じゅん)
コメント