いったいKeahanaのボードとは他のエポキシボードとはなにが違うの?
ケアハナ主催のラウルとデュダに訪ねると、
1:壊れにくくボードが長持ちする。
2:ボードが黄ばみにくい。
3:値段は他社のエポキシボードよりも安くて納期が早い。
4:ケアハナ独自の製法を貫き通しているため以前よりも断然クオリティーが良くなっている。そしてそれが続いている。
5:基本はグロス&ポリッシュで仕上げる。理由はサンドフィニッシュよりもボードが軽く仕上がりスピードを出しやすくなる。
ではケアハナはどのような素材から製作されているサーフボードなのか?
ブランクス
ケアハナは発泡スチロールの膨張によるボード内のブランク(空洞)づくりを進化させてきました。機械的な方法では有毒ガスが発生するため、ケアハナでは事前に水蒸気でブランクを膨張させ、エポキシ樹脂を詰めて塞ぎます。こうしておけば洗浄時に樹脂の微粉末が空気中に拡散せず、皮膚に刺さったりしません。万一サーフボードが損傷したときでも、樹脂の気泡が水に触れずにすみます。このエポキシ樹脂製のブランクは気泡60%、素材40%の体積比を持ち、従来型のポリエステル製ブランクよりも浮力があります。
クロス
ファイバーグラスはストリンガーに対して45度に走らせるため、サーファーが好む機敏に反応するボードになります。
デッキ2層ボトム1層で斜めに組み合わせた5 ozファイバーグラスの糸が耐久性を高めます。
ストリンガー
アマゾンから合法的にとった厚く薄い木材です。軽くしなやかな木材はサーフボードに最も適した木材といえます。
樹脂/ラミネート
ケアハナでは4種類のレジンを使い分け、より耐久性としなりを強化させた軽量のボードが仕上がる。
1?2段階でデッキとボトム面に初期段階のレジンを塗る。
3段階ではデッキ面とボトム面をグラッシング。
4段階でデッキ面(2層の5 ozファイバーグラス)を硬化剤で固める。
5?7段階でデッキ面とボトム面のホットコート。
6段階ではフィンやリーシュプラグをインストールするためのレジンを使います。
8?9段階でボードをセミフレキシブルレジンでグロス&ポリッシュします。このセミフレキシブルがケアハナ独特の耐久性としなりを生み出しているいえるでしょう。
ポリエステル樹脂でサーフボードを製作すると、通常、有毒ガスが発生します。ケアハナが最も苦心したのは、サーフボードの製作に適した、それでいて環境を汚染しない、新しいタイプの樹脂と、そのために必要な化学的な操作方法の開発でした。
ポリエステル樹脂の ラミネートは健康上の問題を引き起こす可能性があります。吐き気、皮膚のかぶれ、呼吸障害、目の充血だけでなく、長期的には癌や肺機能障害を引き起こす可能性もあります。
ケアハナは、サーフボードの各製作工程向けに、18種類の水溶性樹脂を開発しました。各種樹脂はサーフボードのラミネート、加熱、機械的処理に合わせて開発されています。素材の取り扱いは非常に簡単です。ブラジルの貧困地域では、社会的なプロジェクトとしても認められ、12歳から16歳までの子供たちが樹脂を取り扱っています。
ラミネートされている間、樹脂は電気的に加熱されるため、高分子ゲルが三次元的な網目構造を形成するのに十分な時間がもたらされるのです。
メキシコでの真木勇人。Cole Bazooka
「ポリエスターのボードよりも弱冠浮力があり、しなりもある感じがする。
独特の光沢感も見た目が格好よくなってる。」
という感想だった。
ドノバン・フランケンレイターのDocボードコレクション。左から4本目がケアハナ。
未来を期待されているオアフ出身ゼケことEzekiel Lauはケアハナ独特の耐久性としなりを大変気に入って、
カリフォルニアを訪れた際にはボードをオーシャンサイドに受け取りに来ているそうです。
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