冬の夕暮れ波。
先日、陽が沈むギリギリで海に到着して、
もうほとんど人気(ひとけ)のない時間帯にサーフィンしました。
小波でしたが、
なぜかとても充実した気分を味わうことができて、
ひとり静かに波乗りと向きあえた時間でした。
今日はそのときの心模様を、
ハードボイルド調でまとめてみました。
もし良かったら、
こちらの音楽を流しながら読んでくださいね!
(音楽の手助けをかりてハードボイルド感を増す手法!?)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=1SMMTYZXjfY
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たとえば明日、
この世がなくなるとして・・・。
ぼくはどのような波を求めるのだろうか?
仲間で和気あいあいと乗る波か。
孤独に、波の感触を確かめるように乗るのか。
今まで乗ったことのない大波に挑むのか。
いつものやさしい波を求めるのか。
果たして、
波乗りさえも拒む自分がいるのだろうか。
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たとえそんな日が来ようとも、
自然は静かにその営みを続けていく。
ぼくらはその営みに、
波乗りという行為を通して、
一体感を味わうことができる。
目の前にある波に、
感情さえも重ねあわせていく。
それは鳥たちが翼をはためかせて、
風のように飛翔する感覚に似ている。
もしくは、
疾風のごとく風を切って走る、
自分ひとりの航海のようなものだろうか。
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こころに焼き付いている景色がある。
うつくしい浜辺に打ち寄せる波。
その一本一本を確かめるように、
静かにうねる海を見つめる時間。
朝日が反射して煌めく波面に、
サーフボードのトラックを刻んだ朝。
沈みゆく夕陽の中で、
ひとり黙々と良い波に乗り、
興奮を抑えながら夕闇のビーチを歩いた日。
沖で見上げる、
途方もない空の広さに、
自分の小ささを思い知らされたこと。
そしてその計りようのない広さに、
こころを救われた気がしたこと。
かけがえのない景色として、
すべてが胸に焼き付いている。
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もし世界がなくなる日が来たとしても、
きっといつも通り、
仲間と波乗りの楽しさを分かち合うはずだ。
そして波に乗り終えた後に、
仲間達と海を見つめながら、
「これがサーファーの生き方だろうな」
とそれぞれが胸の内で確かめるのだろう。
波乗りと出会えて良かった、と。
ぼくらサーファーは「本当の豊かさ」というものを知っているはずだから。
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2012年もあと2週間で終わろうとしています。
ぼくらが地球上にいられるのは、
ほんのわずかな時間なのかも知れません。
波乗りを通して学んだこと、
見た景色、
こころの有り様を大切にして、
これからも海と触れ合っていきたいですね!
クリスマスからお正月、
日本が一番華やかになるシーズンです。
思いっきり楽しんじゃいましょー!!
(じゅん)
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