今朝は北東の空に向かい、
目を瞑ってお祈りしました。
2011年3月11日から、
早いもので2年の月日が流れました。
ぼくの住む栃木県は、
地震の大きな揺れや被害はあったものの、
東北沿岸のような被害の影響はなく、
すぐに避難の方々の受け入れ体制を整えた県でした。
ぼくもボランティアに参加して、
微力ながら炊き出しや物資の補給など、
お手伝いをさせていただきました。
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これは震災前の気仙沼大島の風景。
魚介類は驚くほど美味しく、
またやさしく親しみやすい地元の人たち、
ゆっくりと流れる自然風景、
そんなところが大好きだった気仙沼。
いまも復興に向けて、
日夜前進している東北の大地です。
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海の恩恵を受けて生きてきた人々は、
やはりあの大きな災害後でも、
海は生活の一部となっているようです。
新しい海との生き方を模索していくのでしょう。
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ぼくたちは、
暮らしやすさや便利さという観点で、
自分たちの環境を整えてきました。
この大震災で、
「自然の驚異」を知らしめられて、
また新しい生き方を探さなければなりません。
人の世界を中心に考える癖をつけてしまった今、
それはとても大変なことなのかもしれません。
多くの人の命を奪っていった地震被害に、
いまもたくさんの悲しみを抱えています。
あの震災が転機となって、
自然環境とともに生きていく、
よりよい環境を創造していきたいです。
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波乗りを愛するぼくたちは、
ひとつの波を通して、
その彼方に広がる広大な海を知ることとなります。
波に乗ることで、
ぼくらは自然との調和を得ています。
また、
社会生活という日常から、
自然のなかに逃避する感覚を楽しんでもいます。
そして、
海から多くのことを学んでいます。
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偉大であり、大切な海。
波は地球を巡るあらゆる繋がりを内包しています。
ときとして、
すべてを飲み込むようなパワーを見せる波。
その一方で、
喜びに満ちたうつくしい弧を描く波。
そんな波をよく理解しているつもりでも、
本当は人智の及ぶモノではないのかもしれません。
その深遠さに魅かれて、
人は今日もまた海を見つめるのでしょう。
2013年3月11日。
ぼくたち日本人は、
あの忘れられない記憶とともに、
今日からまた新しい一歩を踏み出します。
「あの日の記憶をしっかりと胸にきざみ、
より幸せですばらしい世界を作っていく」
それは後世を生きる人たちに向けた、
ぼくらの使命になったのだと思います。
風の谷を翔るメーヴェのように、
大きな翼を広げて、
一歩ずつ前進していきましょー!!
(じゅん)
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※メーヴェ
『風の谷のナウシカ』に登場する飛行装置。
「メーヴェ」はドイツ語でカモメを意味する。
主人公のナウシカは、
メーヴェとガンシップ(戦闘用航空機)について、
「わたしはメーヴェのほうが好き。
ガンシップは風を切り裂くけど、メーヴェは風に乗るのだもの」
と述べている。
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