「上善水の如し」
“最高の人生のありかたは、水のように生きること”
これは「自然の摂理に従って生きること」を説く老師の言葉です。
“水は器に逆らわず形を変える柔軟さを持ち、
人が好まない低い位置へと流れる謙虚さがある。
さらに水は時に硬い石さえも砕く力を持っている”
この言葉は水のごとく形を変え、
古代の兵法、現代のビジネスにも用いられ、
今も多くの人が座右の銘としているそうです。
銘軍師といわれる黒田官兵衛、
出家後の名前もここから「如水」としたそうです。
この思想はまさにサーファーにも当てはまると思います。
“大海を満たす水は、
熱せられて蒸気になり、
雲となって空を埋めつくし、
雨または雪として大地に降り注ぐ。
時には霰(あられ)となり激しく打ちつけ、
やがて鏡のように穏やかに流れる。
それでもその真を失わないのが水である”
ぼくらにとって、
もっとも身近な水の形、
それは「波」だと思います。
時に叩きつけるほどのパワーを放ち、
時に緩やかな流れで打ち寄せる。
美しさと荘厳さをたたえた波。
これほどに形を変化させて、
ぼくらを魅了する水は他にありません。
“最高の人生のありかたは、水とともに生きること”
良い波に出会うには、
自然の摂理を理解し、
柔軟に行動することが求められます。
その日に波が良かったからといえ、
翌日にはその形を大きく変えてしまうのも波。
朝には穏やかな海だったものが、
午後にはウネリが入りサイズアップすることも。
もちろん潮の満ち引きでも姿を大きく変えます。
つねに大きさを変え、流れを変え、
柔軟であることを求められる波乗りの世界。
まさに”諸行無常の世界観”があります。
上手いサーファーはそれらの経験を蓄積し、
柔軟に波を追い求める姿勢があるのだと感じます。
刻一刻と変化する波壁を、
柔軟に読むグライド能力もファクターのひとつ。
千変万化する水のように、
柔軟な思想で海と接することが大切ですね。
多くのグッドサーファーが、
最後には悟りを開くように穏やかになるのは、
“水のごとき生き方”に近ずいているからかもしれません。
気温も上がりはじめ、
波乗りが楽しい季節になりました。
週末の海に、連休のトリップに、
最高の波乗りライフを過ごしていきましょう!!
(じゅん)
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