前回にひきつづき、
カスタムオーダー特集の第2弾をお届けします。
第2弾『サーフボードをオーダーしよう!』
オーダー担当スタッフのはぎうだにサーフボードのイメージとサイズを相談。
“理想のサーフボード選び”
ヤザワ(以下、Y):
まだモデルにラインナップされてないけど、
CANVASの『POINT 5』をオーダーしようかな?
ハギウダ(以下、H):
『POINT 5』はNAKI’Sブログで掲載があってから、
問い合わせが増えているモデルですよ!
Y:
クリスチャンがマジックボードというほどだから期待度は高いね。
オルタナ系とハイパフォーマンス系の良いとこ取りしたフォルムだよね?
H:
まさにそうですね。
ワイデストポイント(もっとも横幅がある部分)もノーズよりに位置していて、
全体的にふっくらしたアウトラインもCANVASっぽくていいです。
Y:
イメージとしては、
・サイズ:胸〜頭オーバー
・波質:ビーチブレイクからリーフの硬い波質
・ブレイク:適度に掘れた波〜バレルまで
このコンディションに合うサーフボードをオーダーしたいんだ。
極小波〜肩サイズのコンディションは、
『ミニノーズライダー』と『ドリームフィッシュ』があるから、
台風シーズンやトリップを考えたサーフボードを作ろうと思って…。
H:
『POINT 5』はノーズエリアにボリュームがあるのでテイクオフは速いです。
若干のハードレイルで、適度なラウンドピンテイルなので、
掘れた波でのコントロール性は抜群に良さそうです。
お伝えいただいたイメージでオーダーすれば、
台風シーズンや海外トリップなどいろいろと重宝しそうですね。
“理想的なサイジング”
H:
では、サイズはどうしますか?
Y:
パンパンするようなサーフィンじゃなくて、
トップでの切り返しもしっかりレイルを入れるような、
レイル to レイルのターンを重視したスタイルが理想だね。
自分にとってベストパフォーマンスを発揮するのは、
・若干の過浮力・・・テイクオフ速度や安定感を得るため
・適度な重さ(軽さ、ではなくバランスの良い重量感)・・・ドライブ性を重視
これをもとにサイズを決めようと思ってるよ。
H:
普段から重めのサーフボードに乗っていると、
軽いボードだと物足りなくなっちゃいますよね。
Y:
そうなんだよね。
特にドライブ感がなくて軽い感じがしちゃって…。
一般ドライバーがF1マシンに乗っても性能を活かせないように、
バリバリのコンペ仕様の薄くて軽いボードは楽しめなくてね。
トップコンペティターのように常にパワーゾーンをキープして、
究極的にドライブと速度をコントロールしないと性能を発揮できないでしょ。
H:
そうですね。
F1マシンを乗りこなせるレベルなら、正直どんなボードも乗りこなせますから(笑)
特に海(波乗り)に行く回数が週に2回程度なら、
「波にたくさん乗れること」を中心にサーフボード選びを考えるのがベストだと思います。
Y:
本当だね。
ペラペラのボードでアクションすると、
トップターンとかも簡単にボードが返ってるように感じるけど、
パンパン返すだけの軽妙なターンで満足してる自分がいる(笑)
本当に巧いサーファーってしっかりレイルを使ってるから、
マニューバーのラインも太いし、ターンするごとに加速してるよね。
H:
たしかにトップターンの際にしっかりレイルが入っていないから、
派手には見えるかもしれませんがスプレーはほとんど飛んでないですよね。
しっかりレイルを使って太いターンが出来ているか、
パワーのある波やサイズのある波では、そういう基礎は重要ですね。
Y:
そういう日に安心して波に乗ることを考えたら、
やっぱり高浮力で重量があるボードが俺にとってはベスト。
幅と厚みのあるボードなら普段からしっかりしたターンを学べるしね。
特にテイクオフの速さと安定感は不可欠な要素だね。
H:
確かにそうですね。
浮力やデザインによってサーフボードがカバーしてくれる恩恵は大きいです。
『POINT 5』の特徴として、
長さをハーフインチ刻みでオーダーすることになっています。
だからモデル名が「.5(=ポイントファイブ)」なんです。
この辺もCANVASっぽくて良いですね〜♪
Y:
なるほどね!
長さ(Length)は「5’6”〜5’8”(167.6cm〜172.7cm)」、
トータルバランスは少し過浮力なイメージでお願いします!
H:
了解です!
若干の過浮力でドライブ重視ということですね。
「5’5.5” x 19-1/2” x 2-1/2”」
レトロ風味のサイズで、いかがでしょうか?
Y:
トータルバランスはバッチリだね!
ただ今回はレトロなイメージよりも、
台風やアイランドトリップを考えて(サイズのある掘れた波)、
普段よりちょっと長めのサイジングにしたいんだよね。
H:
では、長さ(Length)を出したサイズにしましょう。
幅(Wide)を抑えて、厚み(Thickness)を出すのはどうでしょうか。
ドーン!「5’7.5” x 19-1/8” x 2-3/8”」
Y:
ムム、イーネ!!
愛用の『ドリームフィッシュ』との違いもあって良いボードになりそう。
肩サイズ以上のホローな波質でメインボードになるだろうね。
せっかくのカスタムオーダーなのでカラーも入れたいな。
H:
CANVASなのでおしゃれなカラーデザインで仕上げるのがいいと思います。
銘職人デイブ・ネイラーがいますからね!
Y:
それは間違いないね。
ティントカラーは「シーフォーム(若干緑がかった薄水色)」でお願いします。
それに加えて、ボランクロスで強度を上げたいと思う。
重さのバランスもちょうど良くなりそうだしね。
H:
オーダーオプションは、
ボランクロス・・・デッキ面+ボトム(フィン付近)、
ティントカラー(両面)・・・色:単色シーフォームですね。
Y:
パーフェクト!
では、これでオーダーお願いします。
※フォトショップでボードオーダーのイメージ画像を作ってみました。
カスタムオーダーは完成までも待ち遠しいものです。
そして約4ヶ月後、オンリーワンのCANVAS『POINT 5』完成の知らせが…。
まさに理想的なサーフボードが手元に届くのでした!!
ということで次回は、
カスタムオーダーで完成したCANVAS『POINT 5』の詳細に迫ります。
□
コメント