「コンティキ号探検記」という本があります。
初めて読んだのはいくつの時だったかは忘れましたが、
何度読んでも興奮する本です。
これは椎名誠さんがオススメしていた本で、
トール・ヘイエルダールという若き学者が、
自分が描いた仮説のもと、
ペルーからポリネシア諸島までの8,000kmを、
古代と同じ作りのイカダで航海する冒険記です。
この本は「コン・ティキ」というタイトルで映画化もされていて、
臨場感のあるアドベンチャームービーとしても楽しめます。
※サメの恐ろしい映像もあるので閲覧注意です。
夏休みの児童書にももってこいで、
子どもの頃に描いていた冒険への憧れは、
この本によって芽生えたような気がします。
家族を持った今も、
ときどき旅への衝動に駆られる時があります。
もちろんそれは憧れであって、
実際は日々の生活と仕事に追われて、
映画などを見て妄想冒険に出発するのみですが…。
平日にサーフィンしてるだけでも、
あの人はどんな仕事をやっているの?
なんて疑問視されちゃったりしますからね(笑)
そんな現実の中でも、
サーフトリップはプチ冒険的な気分を味わえます。
“サーフボードを抱えて旅に出る”
響きはとてもカックイイ〜のですが、
一般サーファーのぼくたちは、
時間とお金という現代社会の呪縛があり、
綿密なスケジュールや計画が必要なのも事実。
限られた時間と抑えるべき旅費。
そうなってくると、
旅先では「いかに全てを楽しむか」がポイントになってきます。
ただ旅の開放感は、
他では得ることができないほどの充実感をもたらしますよね。
最近感じるのは、
人の生き方はそれぞれだということ。
その考え方は旅先で出会った人の言葉が源になっています。
『年間に2回はサーフトリップに行こうと思っている。
普段は忙しくてサーフィンに行けないから、
サーフトリップにはお金をかけるよ。
良い波をお金で買ってると思えば安いよね。
人生に迷ったら「楽しい方」を選ぶといいよ。
とことん楽しい人生でも生きていけるんだ、
っていうのを身をもって証明したいね』
そんな考え方を養える波乗りの世界観。
それもサーフィンの魅力だと思います。
自分をプッシュし続けなければならないプロサーファーでない限り、
楽しさを第一優先にして気持ち良く波に乗りたいものです。
サーフトリップの出会いのみならず、
普段でも海に行くとさまざまな人がいます。
仲間とワイワイやっている人。
怖い顔をして黙々と波に乗る人。
前乗りされて怒鳴っている人。
そんな環境に萎縮して波に乗れないでいる人。
ただ気持ち良さそうに波に乗る人。
その中でも、
笑顔で人が周りに集まってくる人は、
やはり笑顔で気持ち良くサーフィンしている人ですね。
社会のシステムと同じで、
一人だけが良い思いをする環境では発展がありません。
良さや楽しさを共有してこそ、
発展を持続させることができます。
ぼくが旅先で刺激を受ける人は決まって笑顔でサーフィンしている人です。
週末の混雑した海でも、
気持ち良さそうにサーフィンしている人がいると、
その場は一気に良い雰囲気になったりします。
もちろん自分もその類のサーファーになっていこうと思っています。
すばらしい波乗り世界に向けて、
笑顔で波乗りを続けていきたいですね。
冒頭でオススメした『コンティキ号探検記』、
イカダで8,000kmも航海するのは過酷だと思いますが、
ヘイエルダールのユーモアに満ちた文章が楽しくて、
未知なる冒険の旅に誘われてしまいます。
仮説立証の旅とはいえ、楽しい冒険だったのでしょうね。
さて、ゴールデンウィークも間近です!!
お気に入りのサーフボードと愛読本をもって、
サーフトリップのご準備をぜひ♪
旅先でしか巡り会うことのない、
かけがえのない出会いもあるかもしれませんよ!
KEEP SURFING!! KEEP SMILING!!
(じゅん)
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