「自分に合う究極のサーフボードとは?」
それこそが自分にとってのマジックボード。
サーフボードの揚力や、
水面と接するボトム形状など、
前回、前々回とお伝えしてきました。
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【実験1】滑走の原点はスピードとコンケイブにあった!
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/71123
【実験2】シェイパーの個性が出る!?ボトムデザインの形状とその特徴とは?
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/71260
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実験の最終章として、
今回は「自分に合うボトムデザイン探し!」についてです。
速度を重視するのか、
それともドライブ感か?
コントロール性能をイチバンにするか、
はたまたトータルバランスでいくか?
自分のクセやスタイルを考えることで、
最良の乗り味(いわゆるマジックボード)を手にする。
人生最高のマジックボードとまではいかなくても、
良いサーフボードとの出会いは、
サーフィンの楽しさ、
波乗りの技術向上、
バラ色の海ライフ、
そんなスバラシイ時間をもたらしてくれます。
今回はボトムデザインが異なる、
「4本の秀逸ボード」をピックアップしました。
下記が、乗り味の実験結果(個人的な感想)になります。
実際に乗ってみて感じたことなので、
みなさまのボード選びのご参考にしてくださいね。
【自分に合うボトムデザイン形状とは?】
□ “シングルコンケイブ”、アクションに差をつける爆発的パフォーマンス
上記は、COLE『ライトニングキッカー』のシングルコンケイブ。
中上級者向きと言われる「シングルコンケイブ」でしたが、
名匠コールのスペシャルチューンにより、
速さと高ドライブ性を維持しながらも、
適度なルース性を持たせることで、
どんなサーファーにも扱いやすいデザインを実現。
あらゆるコンディションで性能を発揮し、
サーファーのレベルを問わず大好評を得ています。
ハイパフォーマンスボードでは、
「シングル〜ダブルコンケイブ」が一般的ですが、
ドライブ感とタイトなアクションを可能とする、
「LK-シングルコンケイブ」の乗り味はヤミツキになります。
バーティカルなサーフィンを目指すならば、
加速性やドライブ感があり、
クイックな動きにも対応してくれるシングルコンケイブモデルがおすすめです。
他者と差がつく爆発的なサーフィン、
それこそサーファーが描く夢のまた夢・・・ですよね!
□ “シングル〜ダブル〜VEE”、あらゆる波をカバーするオールラウンドデザイン
上記は、CANVAS『バターゾーン』のコンケイブデザインです。
ロング/ショートで培われたクリスチャン・ワックの経験が、
この「シングル〜ダブルコンケイブ」に集約されています。
テイクオフ、ターン、すべてにおいて取り回しがイージー。
適度なルース性、加速もコントロールしやすく、
小波からサイズのある波までオールラウンドに楽しめるボードです。
波質やあらゆるコンディションにも汎用性が高く、
一本持っているととても楽しめるコンケイブデザインだと思います。
モダンショートボードでは一般的な形状で、
サーフボードを一本しか持てない状況でしたら、
この「シングル〜ダブルコンケイブ」デザインをオススメします。
初級者の方にもだんぜんオススメのデザインだと思います。
特にこの『バターゾーン』は、
テイルエンドに施された「Vee デザイン」により、
レイルの切り返しがとてもイージーに。
“幅広ミニ”ながら軽快なターンができる秀逸モデルです。
□ “複合型ボトムデザイン”、最高のトータルバランスでどんな波でもコレ一本!!
上記は、Tyler Warren『クアドラティック・エッグ』
「ベリーボトム〜シングル(弱)〜VEE(ボンザー風)」という、
複合的なボトムデザインをもつクアドラティック・エッグ。
「このボード一本でどんな波でも対応できてしまうのでは?」
そんな気持ちになるほどお気に入りのすばらしいボードです。
ノーズエリアに施されたベリーボトム、
波への吸い付きがよく、極めて速いテイクオフを可能にし、
ミドルエリアのシングルコンケイブが、
伸びのある加速とドライブ感を演出。
フィン位置〜テイルにかけて、長めのVEEがターンをイージーにします。
この考え尽くされたボトムコントゥアー。
ボードの特性を活かせば、
とにかく速いテイクオフスピードを味わえます。
厚くて割れづらいブレイクでも、
伸びのあるスピードを維持してくれるので、
ターンにもメリハリがついてヒジョーに楽しいのです。
さらにはサイズのある波、
速い波、厚い波、掘れた波。
波乗り気分が全開バリバリの日、
前の晩に少し食べ過ぎた早朝、
病み上がりでカラダが少し落ち着かない日、
女の子が見ていてちょっとスタイリッシュにいたい日。
あらゆるコンディションに対応してくれる、
ヒジョーに類いまれなボードデザインだと感じています。
※このTyler Warren『クアドラティック・エッグ』は、
ワタクシのとびっきりなメインボードとなっています。
□ “現代版ボンザーデザイン”、楽しさ至上主義・・・これぞ波乗りの真髄
遊びの真髄は「楽しさを追求すること」。
波乗りにおける真髄は、
いかに自由に波に乗るか・・・かもしれません。
上記はSurf Prescriptions『ミニシモンズ・サング』。
「キントウン号で波を疾駆するぞ〜!」
という方にオススメなのがこの「究極的ミニ+シングルフィンボンザー」モデル。
速さから生まれる異次元的な揚力で、
波の上を浮上しているような気分を味わえます。
後方に糸を引くようなスプレーが強いドライブ性能を表しています。
速度のあるシングルフィンボンザーシステムで、
ミッドエリアからノーズまで浮き上がっています。
テイルのみでも安定するスケーティング滑走、
楽しさ至上主義の方にはまさにマジックライドでしょう!
「サーフボードがぼくらに翼をさずける〜♪」
波乗りの楽しさを突き詰めるには、
サーフボード選びが大きく関わってきます。
自分の目指す波乗りに合わせて、
「 サーフィンの技術を向上させるサーフボード」があります。
またボードデザインを知ることで、
「ボードの特性を活かしたグライド」という楽しさもあります。
サーフィンはサーフボードあってのもの、
マジックボードと出会って最高のサーフィンライフをお送りくださいね〜!!
(じゅん)
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