サーフィンの楽しさを”無限”に広げるサーフボード考/シングルフィン編

お知らせ

“バック トゥ ミニマリズム”

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サーフィンにターンの要素が生まれた時代。

それはサーフボードにフィンという概念が登場し、

乗り手の意思で容易くサーフボードをコントロールできる、

まさに画期的なものだったのだろうと思います。

サーフボードに対し1本のフィンという、

まだまだミニマリズムの時代のお話です。

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時は流れて、

サーフボードの進化とともにフィンにも多様性が生まれ、

わたしたちは自分の好みに合わせてフィンを選ぶ時代となりました。

そのなかでも「ミニマリズムこそ究極」という、

シングルフィンの乗り味を愛する方々が多数います。

今日は愛好家色の強いシングルフィンについて、

触れてみたいと思います。

 

“波と調和するように乗る”

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↑ [CANVAS “FLOW”  -Single fin-]

シングルフィンの魅力。

それはまさに「波との調和」にあるのだと思います。

トライフィンが主流の時代に育ったわたしたちは、

サーフィンは激しくアクションするものであり、

ターンのときに後ろ足を力強く押し込んだり、

トップターンでテイルをグイッと蹴り込んだり、

それが”当たり前”だと思っていました。

しかし初めてシングルフィンに乗った時、

その乗り方ではフィンが抜けてしまい、

失速、または転倒という結果が待ち受けていました。

そうです。

そこにはレイルワークで乗りつなぐ、

“波に合わせて乗る”という最も美しい乗り方が必要だったのです。

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“First time Ride on Single Fin” Photo by NAKI

わたしが初めてシングルフィンに乗った日の写真です。

ボトムターンで腰が引けているのが分かりますね(笑)

これは12~3年前の写真ですが、

このとき「そーっとボトムターンをしないと」と思った感覚を今でも覚えています。

 

“ミニマリズムな乗り方”

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↑ [Tyler Warren Shapes “Function Hull”  -Single Fin-]

シングルフィンボードの魅力には、

余計なものを削ぎ落とした美、ミニマリズムな乗り方があります。

ブレイクに合わせてゆったりと、

波のパワーを感じながら意識を波面の形状に向けていく。

アクションよりもフィーリング。

バックビートよりもオンビート。

カッティングよりもアルペジオ。

(”例え”の訳が分からなくなってきたのでヤメマス)

 

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↑ [Tyler Warren Shapes “TRACKER”  – Single Fin-]

シングルフィンの乗り方は、

シンプルだからこそスタイルも表れると思います。

「自分にあった完璧なサイズ、適性の浮力ではなく、

サーフボードが持つ浮力に合わせてどう乗りこなすか?」

また浮力の優位性と安定感は、

初心者の方にもオススメできる点であります。

 

“基本に忠実なレイルワークを紡ぐ”

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無理なターンをすると”しっかり”失速してくれる点も、

レイルワークの基本を学ぶにはとても良いですね。

何もせず立っているだけの方が、

速度にのった爽快なグライドになることも多々あります。

特にかまぼこのようなダウンレイル形状のレトロシングルフィンは、

基本的なレールワークで丹念にターンしていく楽しさがあります。

それこそがシングルフィンの最大の魅力だと感じています。

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↑ [Tyler Warren Shapes “Function Hull”  -Single Fin-]

細身のトライフィンボードで学んだ乗り方、

それがシングルフィンボードでは逆効果になることもあります。

自分をプッシュさせて攻めるのではなく、

波に合わせたタイミングでターンを紡いでいくような、

力まずに滑らかにグライドすることで、

本来のシングルフィンの楽しさを享受できると思います。

 

“シングルフィンという生き方”

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↑ [Tyler Warren Shapes “Function Hull”  -Single Fin-]

気持ちをおおらかにリラックスさせて、

身体を波にゆだねるようにグライドする楽しさ。

シングルフィンにはそんな緩やかな空気感があると思います。

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↑ [CANVAS Mini Nosrider 6’12”  -Single Fin-]

カリカリと焦らず落ち着いた気持ちで、

シェアライドや人が乗っていくのを楽しく見ている。

「ヨロコビの相乗効果を波乗りのスタンダードに!」

そんなマニフェストがシングルフィンには見え隠れします。

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↑ [CANVAS Mini Nosrider 6’12”  -Single Fin-]

「こんな時代なのだからゆるく生きてもいいじゃない」

人生には自分をプッシュしなければならない時もあります。

急ぎ足で用事をこなし続けなければいけない時もあります。

疲れ果ててただ眠りたい日もあれば、

ゆっくりと落ち着いて自由な時間を楽しみたい時もあります。

「リラックスして波乗りを楽しみたい」

そういう日にはシングルフィンを選ぶようにしています。

歴史の長いシングルフィンだからこそ、

モダン系シングルフィンボードには、

シンプルさに宿る深いデザインとビジョンがあります。

みなさんもシングルフィンボードを楽しんでみてくださいね♪

【関連記事】

サーフィンの楽しさを”無限”に広げるサーフボード考/ツインフィン(クアッドフィン)編

https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/77100

 

(じゅん)

 

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