15号、16号のダブル台風。
どちらも強い勢力を保ったまま、
日本列島を挟むように北上しています。
今年は台風が重なるように発生している気がします。
この台風ですが、世界では3つの呼称があります。
アジア周辺で発生する大規模な低気圧をタイフーン、
インド洋や南太平洋で発生するものをサイクロン、
アメリカ大陸圏の太平洋や大西洋で発生するものはハリケーン。
これらが発生する場所は海。
海から放出される水蒸気がエネルギーとなって、
あの大規模な渦を巻く台風の雲を作り出すわけです。
上記は台風、ハリケーン、サイクロンの移動例。
台風の発生は海水温に影響するといわれ、
近年は日本周辺の海水温が上がっているので、
台風が強い勢力を保ったまま日本に近づくパターンが多くなったそうです。
地球の3分の2を占める海。
この海の温度が世界的に上がるということは、
地球という惑星的なレベルで変化が起こるということ。
ぼくらは常に変化のなかで生きているのだと思います。
ある極北の国では、
狩りなどで自給自足の生活をしている人々は、
GPSとスノーモービルで効率的に狩りができるようになっています。
そのぶんターゲットを読む目や五感が鈍化し、
自然で生きるための力は衰えていっているそうです。
もちろんぼくらが住む日本でも、
便利で清潔感にあふれた生活が当たり前になっています。
気象現象や自然災害がない限り、
日常生活で大きな危険を感じることはなくなりつつあります。
祖父の世代、親の世代、自分たちの世代、
この3世代を比べるだけでも生活の変化は大きなものです。
利便性を得るために、失うもの。
ぼくらは何を失っているのでしょうか?
利便性や効率の追求は、
もはや今の生活には無くてはならないもの。
そのなかで失っているものが何なのか、
ぼくらはその”何か”も見つめる必要があると思います。
海辺に打ち寄せる波は、
ときとして多大なるパワーを持ちます。
ぼくらがサーフボードに跨(またが)り浮かぶ沖合には、
同様にさまざまな生物たちが呼吸をしています。
サーフボード一本でおこなう波乗りには、
陸では体感できない魅力に満ち溢れています。
かけがえのない生への喜びがあります。
日常では感じることのない危険があります。
五感を通して自然とアクセスできる場所。
ぼくにとって「海」は、
刺激、喜び、恐怖、奮起、安らぎ、
よりよく生きることに大切な要素が詰まった学び場です。
日常生活で失っている”何か”を、
ぼくは海や自然の中で見つけようとしているのかもしれません。
その”何か”を次の世代に伝えてあげられること。
それだけでも波に乗る価値はとても大きいものだと思います。
みなさんにとって海はどんな場所ですか?
今週は台風の影響で天気が荒れる予報ですので、
災害にはじゅうぶんご注意くださいね。
波のある今年の夏、
ひきつづき楽しい夏にしてください!!
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(マンデーヤザワ)
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