東京オリンピックの競技種目として、
サーフィンが注目を集めていますね。
今までは陸上や競泳、レスリングなどなど、
26〜28個のスポーツ種目が選ばれてきたようです。
自然の波を舞台にするサーフィンだけに、
他のスポーツにはないアピールが多く内在すると思います。
スポーツというよりライフスタイルに近いサーフィン。
波乗りには中毒性のようなものがありますよね。
もちろんオリンピック種目のようなスポーツとしての側面もありますが、
もっと自己の内に向かうような冒険的な側面もあります。
冒険的な側面としてみると、
もともと人が持っている本能的な部分で楽しんでいるのではないでしょうか。
日常とはかけ離れた自然の中で、
サーフボード一本で沖に漕ぎ出て波に乗るサーフィン。
それは自分の限界に挑む冒険のような、
人の本能を刺激する楽しさがあると思います。
波を発生させる熱帯低気圧。
太陽に温められた海上の空気が、
たくさんの水蒸気とともに上昇し、
とてつもない積乱雲を生み出します。
海から放出された莫大な水蒸気がエネルギー源となって、
熱帯低気圧、さらには台風となるのです。
移動しながら各地に雨を降らせる低気圧。
これは地球規模で行われる水の輸送システムであり、
温度の均一化システムでもあります。
また熱帯低気圧は強風をともない、
温められた表面の海水と、
深いところにある冷たい海水ををかき混ぜて、
海の温度のバランスをとる役割もあります。
そのシステムの中で発生する波。
サーフィンは本当の意味で、
自然環境が生み出すアクティビティなんですね。
常に波を気にかけるということは、
広範囲の気象情報に敏感でいるということです。
都会のまんなかで狭い空を見上げている生活ではなく、
地球規模で起こる変化を目の当たりにできる生活。
自然の危機をぼんやりとテレビ越しにみるのではなく、
その危機を地肌を通して感じられる場所にいること。
波乗りにある冒険的側面のすばらしさは、
日々の変化にしっかりとアンテナを張って生きていられることです。
オリンピックの理念とは?
「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、
友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」
自然災害の多い日本。
それは深く豊かな自然に育まれた国ということでもあります。
そんな日本で開催する2020年のオリンピック。
サーフィンがオリンピック種目に選ばれるのなら、
単なるコンペティションとしてだけではなく、
自然を中心にして全ての生き物が足並みをそろえて、
国を超えて地球規模で豊かな未来を築けるよう、
サーフィンの良さもアピールできるといいですね。
本当の意味での台風の目として、
日本から世界に良い波を届けていくことで、
持続可能な発展と平和に貢献できると思います。
今週も楽しい情報満載でお届けしますので、
ナキサーフをどうぞよろしくお願いします。
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(マンデーヤザワ)
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