「波が見える」って、どういうこと?

お知らせ

「少し波が見えるようになってきたな」
ずいぶん前になりますが、僕がある先輩から言われた言葉です。
「波が見える」って、どういうことだろう?
その時の僕は、正直その意味がわからなくて
しかも、自分では波に乗ることに必死になりすぎていて
波の上で何を見ているのかも、意識することができませんでした。

つい先日のことです。

台風22号からのうねりが入ってきていた、あるポイントブレイク。
チューブに入っているニコニコの先輩にサインを送りながら僕は、
自分が乗れそうな波を待っていました。
朝一番は大混雑だったというその場所ですが、段々と人はまばらになり
沖で波を待つ方々も 少し疲れてきた頃・・
あ!
見過ごされた良さそうなうねりがあったので
力一杯パドルして、その波に向かいました。
そして、テイクオフ。

ふわっと飛ぶように波に乗れた瞬間、
パワフルで速さがあったので怯みそうになったのですが
そこをこらえて重心を低くし 足の裏に必死で力を伝えました。
そうしたら・・ 眼の前に、
今までほとんど経験したことのない波の斜面の形状が見えたのです!

緩い円弧を描いて立ち上がるその波は、その形を保ちながら僕の前に続いていて
風もなく、つるりと輝くその曲面は本当に美しく
「うわあ、きれい」
波に乗りながら、思わず声が出てしまったほど。

今までなら、ちょっと怖くなると視界が一気に狭まってしまっていたのですが
それを少しだけ克服できたような気持になったのでした。

時々、車の運転での経験を想い出します。
教習所で初めて時速30kmで運転した時に、すうーっと視界が狭まって
目の前の風景が ほんのわずかの範囲しか見えなくなっていた事がありました。
しかし段々と速度や状況に慣れてくると 
高速道路でも広い視野を落ち着いて保つことができますよね。
サーフィンも、それと同じなんだなあ と感じます。

例えば、ターンが出来るようになった時
最初はターン風の形ばかりになってしまって
戻る方向がわずかしか見えなかったり、十分に伸びて戻れなかったり。
でも意識して練習を重ねて行くと、戻るべき方向や位置が見えてきて
肩を開いてしっかりと伸びてパワーゾーンに戻る事が出来るようになったりしますよね。

小さな緩い波の日でも、波に乗りながら周りをよく確認する事で
次にどこへ行けば波を乗りつないでゆく事が出来るのかが 見えたりします。

もちろん、僕はまだまだ波を見る事が出来ませんし
知っている波や経験したことなんて、本当にわずかです。
でも
少しずつでも新しいことが見えてくる事で、
サーフィンはもっともっと 楽しくなるものなのですね!

*  *  *  *  *

今日の動画は、今年4月に収録された
タイラー・ウォーレンさんのニュージーランドでのサーフィング風景です。
さあ、タイラーさんは 何を、どこを見ながら波に乗っているのでしょうか?

サーフィンを研究し、様々なコンセプトでサーフボードを形にし
バリエーション豊かなサーフィンを実践し続ける、タイラーさん。
だからこその、説得力と確実さが そこにあると感じています。

テイクオフの際の、遥か先を見つめる視線
深いボトムターンから 次にセットする位置を見定める目
波に乗りながら 波のどこを捉えようとしているのか

そのような事が解りやすい映像かと思います。
ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
次にご自身が乗る波への、より良いイメージづくりに・・!

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