2022/10/17(Mon)【Tyler Warren Shapes “TS VELO”と”FUNCTION HULL”_その1】
先日のブログ終わり、
VELOで感じていた「それ」は、
FUNCTION HULLで味わったアノ衝撃だったかと、
一人、アウトサイドで納得していた。
そう、それはFUNCTION HULLにはじめて乗った時に感じた、
あの「波にエントリーする際、飛んでいくかのような独特な感覚」だった。
ショートレングスではあるが、
このVELOも他のモデルとは違った独自の船底構造(ハル)エントリーなのだ。
加速に合わせてノーズ側が徐々に浮き出し、
これ以上スピードアップしたら飛んでしまうのでは?と思わせるような唯一無二のフロウ感。
コンケイブの水に張り付くソレとは真逆の感覚。
一般的なハルに比べてレイルラインが短くなるが、
ボトム中間から入るディープスパイラルVEEとワイドテイルとの組み合わせで、
レイルラインと安定性、そして操作性を補えている。
当時のハルの記事を探っているとこんな一文を見つけた。
《HULLには6前後のテンプレートの”VELO”が例外としてある》
ここで合点承知。VELOはれっきとしたHULLなのだ。
どうりで4Aの8inchよりも9inch〜の細いフレックスフィンがシックリとくる訳だ。
それにしてもFUNCTION HULLは本当によく考えられたシェイプだと思う。
一般的に「乗りにくい」「むずかしい」「究極に波を選ぶ」とされるハル。
確かにオリジナルのハルは、なかなか日本のビーチブレイクでは扱いにくい…
そもそも日本のビーチブレイクに合うシェイプではないw
『ハル界の巨匠』グレッグ・リドルはこんな事を言っている。
「気をつけろ!ハルは中毒になるぞ!」
波が切り立つスイートスポットを走っている際の加速、ラウンドボトムによって水を外に押し出す独特の浮遊感、
そしてノーズからテイルまで全てのレイルを使ったボトムターンで、
フィンのフレックスを感じながら一気に波のトップへ。
他のサーフボードでは味わえないハルならではの滑走体験。
その、ハルにしかない利点を全て詰め込んだ上で、
・操作性
・安定感
・波の許容範囲
を最大限に引き出したシェイプがFUNCTION HULLだ。
高い技術、波に対する深い知識、ハルへの理解、
それらが高いレベルであるに越した事はないが、
このFUNCTION HULLは通常のエッグ系ミッドレングスとして違和感なく乗る事が可能。
乗り手が望むならばアプローチやフィンセッティングで、
“ネオ・ハル”として、存分にその独自の乗り味を体験できるスペシャルモデルだ。
その証明として、先のブログでも書いたが、
「今も変わらずTyler Warren不動のミッドレングス・ベストセラーモデル」
となっているのだろう。
もちろん私もファンの一人、
6’8″と7’2″で滑走体験を繰り返している。
千葉のこれからは北西風、
寒くなってくるとミッドレングスが楽しい季節になる。
今年の冬も丁寧に乗り込んできますので、またの機会に。
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