嗚呼、波乗りは難しきかな。
ぼくにとって波乗りは、
「1歩進んで2歩戻る」という、
そんなスピードでレベルアップする道です。
中にはいきなり上手くなってしまう人もいますが、
“手練れ”になるまでには牛歩のごとき道のり。
しかしながら、
「継続は力なり」という言葉もあるように、
長く続けることで見える新道もあるようです。
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オモシロいもので、
波乗りは急に5歩くらい前進してしまう瞬間が、
いきなり訪れることがありますよね!
それはうまい人から波の読み方を聞いたとき、
自分にピッタリのボードと出会ったとき、
極上の波を当てたときなどに、
急に訪れる感覚のような気がします。
良い波の日も、悪い波の日でも、
ささいなことまで感性を研ぎ澄ませておけば、
さまざまなモノを学ぶことができます。
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たとえ一本の波でも、
「まぁいいか」とならずに、
しっかりと向き合うことが大切です。
これは波乗りのことだけに限らず、
普段の生活や仕事にも言えることですよね。
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映画「鉄コン筋クリート」のプロデューサー田中栄子さんは、
『映画作りの現場で、
ひとりでも「まぁいいか」を許してしまうと、
制作者300人が関わる現場なら、
「まぁいいか」は300倍になってしまう。
これでは良い映画が作れるわけがない』
と言っています。
スポーツにおいても、
「まぁいいか」とならない姿勢が生む感動があります。
最近ではWBC2013の日本 vs 台湾での井端選手のプレイ。
あの9回2アウトに放った同点タイムリーは、
観客の記憶に残る感動のプレイだったと思います。
「(次の試合で決めれば)まぁいいか」とならずに、
一振入魂で生まれるヒット。
あの瞬間は鳥肌が立ちまくりました。
WBC後の井端のインタビューでは、
「あの打席は一生忘れない」
と語っていました。
物事にしっかり向きあうことによって、
本人が一番感動できるのかもしれませんね!
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何事にも「まぁいいか」とならずに、
しっかり向きあっていくことは大変であります。
しかし、その道のベテランたちが言うように、
しっかり向きあうことで見える世界、
何事にも入魂することで開ける道があるようです。
上達までの道が、
なかなか険しき波乗道。
「ケーゾクはチカラなり」で、
グライドの瞬間を楽しみながらも、
しっかりと波に向き合っていこうと思います。
ワイプアウトにもこだわりを持って・・・。
(じゅん)
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