おはようございます。
2017年版カレンダー、到着しました!
みなさまから問い合わせを多数いただいておりました
NAKIPHOTOカレンダー2017年版は、
商品の準備も整いまして、いよいよ発売開始となります。
今年の壁掛けカレンダーは「月めくりタイプ」となりまして、
NAKIPHOTO作品をより大きく、さらに飾りやすくなりました。
卓上カレンダーも”夢のようなグライド”をイメージする作品群を選びました。
こちらのスタッフブログで詳細をお知らせいたします。
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https://www.nakisurf.com/blog/showroom/
2017年版の主な改良点と、
各特徴をこちらに明記しました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
美しい冬の波。
寒い方が波があるのはなぜだろうか?
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【おまけ】
サーフィン界において、ウナギクネクネ派というのが登場して久しい。
ウナギクネクネはウナクネと略され、
オルタナティブの中にコア派生するサブカルチャー現象として注目されている。
そのウナクネ派のことを紹介すると、
ミッドレングスやレトロフィッシュはオルタナティブ族が広めたサーフ手法であるが、
実際には競技文化、またはコンテスト志向に対する抵抗でもあり、
対抗文化(カウンターカルチャー)として世の中には評価されている。
ただし、日本においてこのオルタナティブは、
カウンターカルチャーというよりは、
目新しいサーフジャンルの一つとして受容されているとされる。
世間一般でのカウンターカルチャーは、
反動的な主張と結びついていることが多い。
サーフ界では、競技志向主義者たちがルールをしばりあげ、
ときには暴力的なローカリズムで支配しているということもあり、
オルタナティブ族はそこから逃れ、
「幸せに楽しくサーフしたい」という心情となっている場合が多く、
たいていは優しく、愛のある、
そして交流のある文化としてその人口を拡大している。
日本のローカリズムの多くは、
沿岸居住至上主義を背景にしており、
一定の主張を持ったグループが担うものである点は、
ハワイのノースショア形式を取り入れたものだと推測される。
だが、ノースショアの場合は、
たった7マイル(11.2km)の海岸線に世界中からのサーファーが押し寄せ、
12月のクリスマス前までにメジャーなコンテストが、
3つも行われる背景があってのローカリズムの制定でもある。
日本でその裁定でローカリズムを実行している歪みも各地より報告されている。
そして競技から離れて活動するサーファーたち、
例えばロブ・マチャドだったり、
ドノバン・フランケンレイター、クレイグ・アンダーソン、
タイラー・ウオーレンたちの活躍で、
サーフ競技の王者=君主決定ということが揺らいでいるが、
今年は王者がジョンジョン・フローレンスという、
ワイメアで開催される大波イベント『エデイ(クイックシルバー最終戦)』
を制して、WSL/CT初の総合王者という真の君主となったので、
マジョリティ(この場合は競技サーフィング)を支えてきたサーファーたちは、
長年待ち望んだ真の王者ジョンジョンに快哉を叫んでいることだろう。
話を戻すと、
このオルタナティブサーフィングは、
ユル波地域に多くのサーファーたちを内包できるため、
注目が集まるようになってきた。
また波嗜好の多様化、細分化が波情報によって確立され、
それぞれの波乗りに対する価値観の転倒により、
従来サブカルチャーと見られていたものが一般に広く評価されるようになったり、
(Vans, Captain Fin, Andy Davis, George Greenough等)
ハイカルチャーの一部であったものがサブカルチャーとして台頭するという逆転現象も見られるようになっている。
例えばカラニ・ロブ。
かつては、競技派(ASP、現WSL)のベテラントッププロであり、
彼が、「ハッピーサーフィングを表現したい」
「サーフィンの門戸を拡げたい」
ということで、
ウナクネ剣を鍛造するキャッチサーフ門下の師範となり、
また前出のジョンジョン・フローレンスの兄貴分として知られるジェイミー・オブライエンが、
このキャッチサーフでパイプラインを神的に滑走することによって、
一気にそのユル系世界を拡張させている。
サーフィングは行為であるが、
ライフスタイルでもあり、
心の拠り所だったり、それぞれの英雄を抱いたり、
または夢波場所への誘いだったりする。
そのため、歴史や古典について最低限の知識を持つことは当然で、
そうした知識に精通することは正しきハイカルチャーと考えられている。
しかし、近年ではデューク・カハナモクの教えですら知らないことを恥じるどころか、
(人々が楽しく、幸せに波に乗ること)
歴史や古典文学についてある程度の知識を得ることすらなく、
オルタナティブは、ハイファッション、または流行の一つとみなす傾向が指摘されている。
(とくに都会、ホワイトカラーWhite-collar系にこの傾向が強い)
このようにハイカルチャーとサブカルチャーの境界、
色分けはすでに曖昧となってきているのも事実だろう。
一般にサブカルチャーは、
個々の主観によって自立し、
成立する行動様式の理念として昇華した「顔の見える文化」だといえる。
とはいえこのサブカルチャーは「顔の見えない」側面も持っていることがある。
そのサブカルチャー内に独立自生するウナクネ派の動きが、
総帥アレックス・ノスト、クリスチャン・ワック、
アンディ・ニエブレスといった今を輝く若手たちと共に、
マット・アーチボルドのような過激原点ライダーもフックするなど、
かなりクールで、ブレないものを感じさせる、
ウナクネ派の今後の展開から目が離せない!!
(カラーズマガジン風にね)
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