勝つか負けるか . 都内の展示会に向けて電車に乗った。 着席したとたんに先ほどまでいた海のことを思い出していた。 朝陽を背に水平線を上下させるうねり群。 泡波の圧力を感じつつダックダイブし、 パドルアウトしていく。 波を…
【サーフィン研究所】GW真骨頂からの最終日_(1396文字)
【ゴールデンウィーク・スペシャル・フィクション &ノン・フィクションの感性的モニース表現の程度について】 これまた長いタイトルなのは、 瀧朗からヨーロッパ話を聞いたからだろうか。 または総料理長的思考法なのかもしれない。…
【2022/11_Blue.巻頭コラムより】_酒と波の適正浮力のアイロニー(コロナ禍中に書いた作品)_1654文字
酒と波の適正浮力のアイロニー 美しい山の緑。 海の水色(すいしょく)はさらに青くなった。 戻り鰹の土佐。 ここで仲良くなった人たちがいる。 波周りで会い、 お互いの嗜好が合致し、 波情報の交換、 一緒に酒を飲んで意気投合…
【サーフィン研究所】極波乗文芸百科_コスモス・サーフボードの温故知新8フィート・モデル_(991文字)
ついに狙った波がやって来た。 ショルダーの落ち方や、 自身の前に展開される「うねり」の重なり、 流れ、 位置、 盛り上がりかたという確認ごとがあり、 行くのか行かないのかを 即座に決定しなければならない。 これを「コミッ…
【サーフィン研究所】春桜波の天の声_サンシロー波と不動明王_(1044文字)
「お前はもう夢の中でなく、 はげしい波の中をまっすぐに向かいなさい。 天の川のなか(この世)でたった一つの、 ほんたうの気持ちをなくしていけない」 上の文章は、 宮沢賢治作、 『銀河鉄道の夜』初期稿のフィナーレの言葉をま…