こんばんは、

海の日、翌週の週末です。

遙か遠くニュージーランドからのうねりが届きはじめました。

朝、王子邸前、カラフィアをチェックしたが、

思っていたよりもサイズが小さく、腰くらい。

セクション壁全面が一気に崩れる状態で、

さらには干潮に向かってまっしぐら。

「こういうときはサンオノフレレフトだ！」

確信しながらやってきた。

サイズもセットで頭くらいあってインサイドは無人。

感激していると、

リユニオンの横田りょうさんがやってきた。

なんとサンオノフレでりょうさんと再会劇となりました。

ふたりは本当に仲が良いらしく、

こうしてうれし泣きのポーズまでするほどでした。

りょうさんはサンオノフレが大好きのようで、

王子邸前やカラフィアは、

「行きます行きます」

と言いながら来る気は全くないようだ。

ビーチブレイクもおもしろいですよ。

さて、レフト。

「ここの波に乗るのを夢見ていましたが、

いきなりその日が来ると思っていませんでした。ドキドキしています」

とは大西。

「ケアハナ乗ってもいいですか？」

とカーブボールのカーちゃんを手にしてパドルアウト。

レフトはやたらと癖波なので、

波待ちの場所や波種をレクチャーした。

一本目からいい波に乗ったので、

慌ててカメラを取り出し、

ファインダーをのぞくと、

インサイドでこのリップグラインダーを見せた。

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一緒に見ていたりょうさんも

「うわ、大西さんやりますね。これはDセンパイが憎みますね〜」

「あの場所で、あれは簡単そうでむずかしいですよね」

「はい、トロトロっと来て、

いきなり掘れ上がりますから彼は一瞬のチャンスをものにしたんですね」

と英訳みたいな日本語を話すりょうさん。

「りょうさん、話は変わりますが、ガンダム世代ですか？」

「いやいや、僕は平成生まれですから（きっぱり）」

「またまた〜、本当は何歳ですか？」

「あ、大西さんが乗りましたよ。カメラカメラ」

おお！

オフザカーブなど高度なターンをレフトにかましていく。

波が緩慢でむずかしいのだが、

よく考えると日本のサーファーは緩慢波には慣れているので、

親しんだ波質ということでもあるのですね。

「りょうさん、何歳でしたっけ？」

と年齢質問を蒸し返すと、

「船木さん、キャッチサーフに近いうちに行きますか？」

とまた話が逸らされた。

「はい、毎日行っているので、今日も行きますよ」

「ジョニー・レッドモンドのスーツが完成したのですが、

届けていただけますか？」

「もちろんです、ジョニー喜びます！ライダーですか？」

「そうなってくれるといいのですが…」

「ライダー候補にDセンパイはどうですか？54歳ですけど、

動きはマーティン・ポッター並ですよ」

「Dセンパイ！いいですね〜。

あの白いスーツのデザインはいかがでしょうか？」

「それができたら最高ですけど、胸から水が入りますよね」

「まあそれはそうですが、

Dセンパイならではのスーツの提供ということでしたら前向きに考えます」

「お願いします。ライダーステッカーもセンパイ仕様にしてくださいね」

「もしそうなったらスーツを作るのが楽しみです」

「そうだ、りょうさんは何年生まれですか？」

「え、ぼくは平成生まれですよ（笑）。いやだなあ〜」

「じゃあ、ONE PIECEとか、仮面ライダーフォーゼ世代ですか？」

「いえ、仮面ライダーW世代です（きっぱり）」

「すごい、それじゃガイアメモリーを知っているのですね」

「そうです。ガイアメモリの有害毒素世代です」

「そうなんですね。てっきり黄金バットとか鉄人28号かと思っていました」

「やめてくださいよ〜平成ですって」

「ガンダムはいかがですか？」

「いえ」

「シャア専用」

「白状しますガンダム好きです。もしかしたら船木さんはニュータイプですか？」

「やけに詳しいですね。ぼくガンプラ世代どまんなかです」

「あれは十五少年漂流記から構想を得たらしいです」

「そうなんですね。それにしても悪役がかっこよかったです」

「あれはプロイセン軍をモチーフにジオン軍の制服がデザインされたそうですよ」

「あ！できた！！」

「なんですか？」

「モビルスーツみたいにウエットスーツをデザインしたらいかがですか？」

「おもしろいですね」

「ズゴックとか、ドムのようなウエットかっこいいです」

「赤くしてシャア専用とかにしますか（笑）」

「ぜひ！」

「じゃあ、このジョニーのはMSゾックということで」

「りょうさん、本当に詳しいですね。本当に平成生まれですか？」

「再放送世代です。これこんなに柔らかいのですよ」

「本当だすごい、写真を撮らせてください」

「ぜひお願いします」

「りょうさん、思いついたことがあるのですが」

「なんですか」

「量産型ヨコッタ」

「やめてくださいよ〜定着したらやばいです」

「今まで言われたことはありますか？」

「ありません。ラッキー・ルウとかでしょうか」

「それはONE PIECEじゃないですか」

「あはは、本当に詳しいですね」

「大西さんが上がってきたので波乗りしてきます」

「どのボードでやるのですか？」

「大西さんのボードをそのまま使います」

りょうさんは年齢不詳なんですね。

さらにはヨコッタというモビルスーツのデザインをしよう、

と思いながら波乗りをしていたのでありました。

夢中になったもので、世代がわかります。

俺は仮面ライダーとプロ野球カード、

未来少年コナン、宇宙戦艦ヤマトでしょうか。

タイムボカンとか、マジンガーZもありました。

コール工場に行き、

いまだシェイプが進んでいないフィンレスボードを見上げ、

外に出てそらを見上げるとペリカンが飛んでいた。

それではすばらしい日になりますように！

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