2ft / 14sec.@WNW
うねり間隔が14秒という台風並のブイ情報を昨夜見て、
夜明けを待たずにトレッスルズに向かった。
「一応フリーウエイのオフランプから波を見よう」
自分に言い聞かせるようにオフランプから見ると、
信じられないが波はほぼフラットだった。
それでも信じられずに車を降りて、
トレッスルズのライフガードタワーから波をチェックすると、
そのブイが伝えているうねりの14秒のかけらも見えなかった。
一番良かったのがミドルスでセットで腰くらい。
次にチャーチが同サイズ。
そしてローワーズは胸程度の波があるが、
西うねりのためワイドなミドルス系ブレイクで、
かなり低い評価波だった。
目的のアッパーも見えるのだが、ほぼフラットで、
仕方がないのでサンオノフレに行くこととする。
こうしてサンオノフレに行かないように自分を仕向けても向かってしまう磁力、
そんなことがあるな、と感じて車を走らせていた。
Ryota on TW’s Tracker 6’4″
で、サンオノフレ波はトレッスルズのどこよりも大きく、
数多く、そして豊かであった。
リバーは珍しくショートボード、
しかもスイッチスタンスをしてゴールドグリーングライドを楽しんでいた。
明るくて、波乗りが豊かな高校生です。
そのリバーの同級生のテレサも美しくハングファイブしていた。
海から上がってきたテレサ。
この笑顔を見たらサーフィングというのは彼ら、
彼女たちの人生を豊かにしていることに他ならない。
かくいう私もそうであります。
リバーがロングボードに乗り換えて、
ニーパドルで沖に出ていくとき、いくつかの言葉がやってきた。
それはサンタナの歌詞だったり、
ダライラマの言葉だったりもした。
そのくらい深いサーフセッションでした。
□
時間が前後するが、
夜明け前からいたのはスカッティ(Scotty)で、
彼は毎日サンオノフレの第3シャワーをチューンナップしている。
こうして付近を掃除して、
シャワー管を直して、植木や椰子の面倒をみている。
サーファーたちが使えるようにボードラックを作り、
椅子を置き、ティキを飾り、着替えるスノコを設置し、
さらに女性でも着替えやすいように目隠しとなる椰子の葉っぱを結びつけ、
さらに着替える場所を複数作った。
毎日やってきて、ほぼ半日仕事、しかも無給のボランティアです。
その奇特な人スカッティ。
ローカルサーファーは世界に数多くいるが、
彼のようにブレイクに寄り添って献身的な人は数少ないと思う。
全ては、
「ここにやってくるサーファーが楽しく、幸せに過ごせるように」
と言う。
そのことに涙が出るほど感動させられている。
しんのローカリズムがここにあります。
そのスカッティのバン内部。
シャワーエリアのためにという中身です。
愛国、つまり大統領好きのようで、
「スカッティへ」
とオバマの直筆サインが入っている写真を見逃さなかった。
きっと大統領からも讃えられている人なのだろう。
そのスカッティの親友グレッグ。
朝に行くと、必ずいるグッドサーファーです。
彼があと3年で古希とは思えません。
サーフィングは人を若くもさせるようです。
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【NATION工場】
ジェイソンが仕上げているのは、
ちょっぴり機密だったNATIONの来年モデル。
もう10月なのでニューモデルが完成してくるのですね。
しかもこれは自分用なので、
完成が待ちきれず、ついジェイソンに催促してしまいました。
デイブ・ネイラーもやってきて、
このストリンガー、
そしてSDS樹脂とクロスについての詳しくを教えてくれた。
このSDS素材、軽くてやたらと強いです。
ピックアップ後にデッキパッドを貼りました。
NAKISURF簡単動画シリーズ
ご要望の多かった【デッキパッドの貼り方】編です。
【おまけ】
ドッキー工場の段ボールサーフボード、
略して「ダンボ」が完成して陽と人の目を浴びています。
それではすばらしい週末をお迎えください!
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございました。
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