新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

カステラとタキビシの記憶_(1115文字)

母親は心臓に疾患があり、

私はよく医院にいた記憶がある。

ひんやりとした待合室にある本を読むのが楽しみで、

それらは途切れ途切れだったり、

前回から続きだったりと、

切りはぎのような記憶であったが、

さまざまな名作を読んでいった。

私が小学校低学年のときに忘れられない絵本に出会った。

『ぐりとぐら』だった。

材料を暗記して家に戻るやいなや、

たまご

こむぎこ

バター

それらの材料でカステラを作ろうとしたのが、

今も続く私の料理歴のはじまりです。

バリ島では信じられないほどおいしいお菓子に出会った。

ダダール・グルンという名前で、

クレープみたいで、そしてまるでお餅のようなモチモチ感と。

素朴なココナッツ・フレークとの組み合わせにただただ感心し、

うっとりする日々が続いた。

これはお弁当屋でオプションとして売っていたり、

上記画像のようにレストランでのデザートだったり、

もちろん屋台でも他のお菓子と売られていた。

価格は4円から200円程度。

200円出すと、

たいていバニラアイスクリームが添えられていた。

さて、

昨日ここでフォトコンテストをやって、

これがとっても評判が良かったので、

次回はラカ法王に選と評をお願いしようと思っています。

UNK SX-7 ll  6’11″

.

私とタキビシ。

太平洋に面した小さな町。

暑い日だった。

史上最高の気温だった日らしく、

けれど、海沿いは折からの冷水によって、

ひやりとした大気になり始めた時間。

波は遠くまで伸び、

ときに固く、ときに奔放で、

くずれそうでくずれなかったり、

くずれそうもないのにくずれてしまう。

「まるで人生のような波です」

タキビシがそう言った瞬間、

北側のベイ側を動かすうねりが入ったのが見えた。

ふたりして懸命にパドリングして、

一本目はタキビシが乗った。

かなりのバレルとなり、

ここでバレルとなるのは珍しいと思ったが、

後でタキビシに聞いてみると、

「あのですね、ここはハイタイドだと、たいてい巻きます」

「そうなんだね」

「はい、マキマキします」

「潮があるとだめなのかと思っていたよ」

「はい、ぼくもそう思ったのですが、逆もまた真なりの典型のようです」

この日の夕陽はこんな雲の形が、

まるで私とタキビシのハイタッチのようになり、

これを見た私たちは、

「そうだったのか!」

「ここだったのか!」

を繰り返していた。

この夜、タキビシからのSMSには、

 

一期一会

 

諸行無常

 

と一行ずつ送られてきた。

indeed(本当に)と返信すると、

ナイスマキマキ
🙌ブラボー不可能岬🙏

🙌ブラボー世界的な波🙏

そうか!
そうだったのか!

ありがとう
ありがとう
ありがとう

そんなタキビシワードが輝いていた。

Happy Surfing!!