母親は心臓に疾患があり、
私はよく医院にいた記憶がある。
ひんやりとした待合室にある本を読むのが楽しみで、
それらは途切れ途切れだったり、
前回から続きだったりと、
切りはぎのような記憶であったが、
さまざまな名作を読んでいった。
私が小学校低学年のときに忘れられない絵本に出会った。
『ぐりとぐら』だった。
材料を暗記して家に戻るやいなや、
たまご
こむぎこ
バター
それらの材料でカステラを作ろうとしたのが、
今も続く私の料理歴のはじまりです。
バリ島では信じられないほどおいしいお菓子に出会った。
ダダール・グルンという名前で、
クレープみたいで、そしてまるでお餅のようなモチモチ感と。
素朴なココナッツ・フレークとの組み合わせにただただ感心し、
うっとりする日々が続いた。
これはお弁当屋でオプションとして売っていたり、
上記画像のようにレストランでのデザートだったり、
もちろん屋台でも他のお菓子と売られていた。
価格は4円から200円程度。
200円出すと、
たいていバニラアイスクリームが添えられていた。
さて、
昨日ここでフォトコンテストをやって、
これがとっても評判が良かったので、
次回はラカ法王に選と評をお願いしようと思っています。
UNK SX-7 ll 6’11″
.
私とタキビシ。
太平洋に面した小さな町。
暑い日だった。
史上最高の気温だった日らしく、
けれど、海沿いは折からの冷水によって、
ひやりとした大気になり始めた時間。
波は遠くまで伸び、
ときに固く、ときに奔放で、
くずれそうでくずれなかったり、
くずれそうもないのにくずれてしまう。
「まるで人生のような波です」
タキビシがそう言った瞬間、
北側のベイ側を動かすうねりが入ったのが見えた。
ふたりして懸命にパドリングして、
一本目はタキビシが乗った。
かなりのバレルとなり、
ここでバレルとなるのは珍しいと思ったが、
後でタキビシに聞いてみると、
「あのですね、ここはハイタイドだと、たいてい巻きます」
「そうなんだね」
「はい、マキマキします」
「潮があるとだめなのかと思っていたよ」
「はい、ぼくもそう思ったのですが、逆もまた真なりの典型のようです」
この日の夕陽はこんな雲の形が、
まるで私とタキビシのハイタッチのようになり、
これを見た私たちは、
「そうだったのか!」
「ここだったのか!」
を繰り返していた。
この夜、タキビシからのSMSには、
一期一会
諸行無常
と一行ずつ送られてきた。
indeed(本当に)と返信すると、
ナイスマキマキ
🙌ブラボー不可能岬🙏
🙌ブラボー世界的な波🙏
そうか!
そうだったのか!
ありがとう
ありがとう
ありがとう
そんなタキビシワードが輝いていた。
Happy Surfing!!
◎