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【テクニック編】ダックダイブなんかいらない!佑麻くん編_フォトコンテスト風サーフショット選評_(1737文字)

情景部門グランプリ

「朝陽の波」

カメラ:Canon EOS 7D
レンズ:EF100mm Macro F2.8L

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

これから跳躍しようするサーファーたち、

波を前にした彼女の昂揚する気持ちが空気をかすかに震わせる。

ソリッドな構図、

少しセピアがかった色彩、

それらは躍動する直前の緊張を象徴するかのようだ。

その場を目にする以上に、この写真は臨場感を伝えてくれる。

写真は事実を写すが、

それを真実に昇華するのはウナクネ式の表現力だ。

情景部門特別サバ手賞

「真夏の冷水」

カメラ:Canon EOS 7D
レンズ:EF100mm Macro F2.8L

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

今回のフォトコンテストは、

見ているだけでサーフするような興奮があった。

とは言え、

このサバ手でターンのセットアップの作品を見た瞬間、

聖地サバリバへ連れて行ってもらえるようだった。

しかも堤防の上からただ撮っただけではなく、

じっくりと作り込まれた一枚だ。

気温35度下の冷水を伝えるロングスリーブ・スプリング。

長く伸びる波の稜線、

いくつもサーファーにとって魅惑的な事象が映り込んでいる。

情景部門最優秀賞

「次のセクションへ」

カメラ:Canon EOS 7D
レンズ:EF100mm Macro F2.8L

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

この写真はファーストセクションから

その次のセクションへ移る瞬間だ。

ウナクネターンにはいくつかの約束があるのだが、

それは

一、大きく、のびのびと。

二、太く、どっしりと。

三、美しい線で、力強く。

四、気をゆるめないで入筆・終筆も心をこめて。

五、 それぞれがお互いにゆずり合って、セッション全体をバランスよく。

というものだが、これは三を指しているのだろう。

どこまでも伸びた、

そして誰もいない斜面がドラマティックであり、

ウナクネ式でなくとも壮観な光景である。

人物部門特賞

「高貫佑麻くん」

カメラ:Canon EOS 7D
レンズ:EF100mm Macro F2.8L

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

ただただ笑顔の佑麻くんの明るさと、

聡明さが写ったすばらしい作品です。

この日の佑麻くんは、

“不可能岬”にオフロードバイクで波をチェックしに行きました。

すると、あまりの波の良さにすぐに波に乗りたくなり、

NAKIから7フィート・バリーマッギーを借りて、

そのままウオークショーツでサーフしました”とあり、

そんな即席感と、

ナチュラル感が同時に露光されているようです。

情景部門最優秀賞

「スーパータキビシヤス」

カメラ:Canon EOS 7D
レンズ:EF100mm Macro F2.8L

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 波に乗ろう

ローカルの文句を聞くより
同じくちびるで そっとうたおう

思い出のなかにいつも
忘れられない波がある
一度乗った波のうえにも
新しい景色が映される

はじまりの日の 静かな波
ゼロになる意識 タキビとともに

大切なものは 夢見るものは
輝くものは いつもここに
タキビシのなかに 見つけられたから

この一枚にタキビシとウナクネの関係性も映し出されているような、

こころあたたまる作品です。

人物部門特選

「信仰の自由。39世との邂逅」

カメラ:iPhone 6S plus

選評(審査員長:宮鯖滝呂)

大原サーフジャム2018に行った信者たちが、

ダライ・ラカ38世の生まれ変わりとされる太郎君に会った瞬間。

撮るだけでなく、撮った写真が人の心を揺さぶり続け、

それが感動へと導いてくれるようだ。

この作品は未知の世界へと人を誘い、そして感動を与えることができる。

実際に感動と至福の時間をもらった者として、ここに銘記しておく。

 

おまけ

【テクニック編】

「ダックダイブなんかいらない1」

波待ちの姿勢で波に相(あい)対します。

波が近づいてきたら、

波の高さだけノーズを持ち上げます。

ボードに波が当たる瞬間、

お腹に力を入れ、波を乗り越えます。

押しつけるようにするといいでしょう。

波を越えるまでは、

姿勢を固めたまま動かさず。

これで完成です。

「ダックダイブなんかいらない」

こんなことがわかりました。

いつも何度でも_歌詞の意味を読み解いてみた朝_”Let’s draw out dreams always”_「新しく人生をはじめて、いつも何度でも夢を見よう」_(4488文字)