あぁ海行きたいなぁ、飲みに行きたいなぁ、なんて思いがちな週半ば水曜日、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
ワタクシは昨日、2週間ぶりに波乗りへ行ってまいりました。
そんなわけで、本日ブログは波乗り日記とさせて頂きます。
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前回に波乗り日記を書いたのは、AVISO BD3 5’0″のインプレッションを書いた時になるのか。
ブログは一つの記録。このショールームブログは長いこと書き続けてきたように感じるけど、
過去の記事を振り返ってみると、今日がちょうどスタートから1ヶ月。
振り返るなんて言葉を使うのが烏滸がましいほど僅かな時間しかすぎていないことに気がついた。
(おこがましい=烏滸がましい と書くんですね、漢字変換して初めて知りました。。。笑)
前回波乗り日記を書いた日、愛車の運転席に座り込み、イグニッションを回したときには
5:55という時刻がメーターパネル内の時計に刻まれていた。
ほんで今回はというと、愛車の総走行距離が移動中に55555という記念すべき数値を迎えた。
こりゃ果たして、幸先いいのか悪いのか。
本州に覆い被さるように低気圧が東進し
暗く重い雲が強い雨と南風を引き連れてにわかに忍び寄る中、
ティーンネージャーの頃から共に波乗りを楽しんで来た腐れ縁であり
介護福祉業管理職 兼 麦酒多飲道名誉師範代である友人とともに
ネズミランドの町からサザン茨城へと車を走らせた。
愛車のラゲッジにはCOLEのボードが2枚。
1枚は俺が愛用するCOLE HPS。
そしてもう1枚はCOLE FIREFLY。
ボードの上で鳴きもせず飛びもせず、静かに佇むFLYロゴ。
しかしその実態は、”鳴かず飛ばず”の540度側を猛進する、
クァッドの総本山としてその名を馳せるCOLEの名作中の名作である。
このFIREFLYは、先々週末あたりにショールームへ行ったときに
何のアナウンスもなくボードラック周辺に置いてあったボード。
「あれ?こんなボードあったけなぁ?」なんて自分の記憶をたぐりながら
やはりどうにも思い出せずにいると、先週末FLEXLITE FIREFLYとともに
名車スターレットで現れたD大先輩が全ての謎を解き明かしてくれた。
「あぁ、このFIREFLYはさぁ、FLEXLITEの板質(=人質)で置いていったんだよね、へへー。
FIREFLY乗ってみたかったでしょ?」と、DDGの三浦さんが持って来てくれたボードでした。
元祖クァッドとの呼び声高き、COLEの手になる銘刀FIREFLY。
クァッドフィンとバットマンテイルが強烈な個性を放つ。
レイルサイドにはグラブコンケイブがデザインされる。
ノーズエリアにはD大先輩による最新ステッカーチューンが、
そして、ボトム面はにこんな感じでステッカーチューンが施される。
「これって一昔前の貼り方かなぁ?」と三浦さん。
トム・カレンのステッカーチューンを彷彿させるバランスですね。
俺的な意見としては、クラシカルなデザインで素敵だと思いました。
さて、そんな大先輩から拝借した銘刀と10余年来の腐れ縁を車に載せてサザン茨城を目指し、
生い茂る緑を越えて小高い丘へを駆け上がると、
腹?胸サイズのコンパクト&クリーンな波が目の前に広がった。
一波三人の図。ラインナップ上には10人程度が。
そんなわけで、いそいそと着替えて海へと向かう。
左:FIREFLY 5’8″x19x2-1/8″、ポリエスター仕様、クァッドフィン。
右:HPS 6’0″x18-1/2″x2-1/4″、ポリエスター仕様、トライフィン。
この時は友人がHPSを、俺がFIREFLYを乗るというCOLE2トップ編成でラインナップへ。
さて、今回が初めてとなったFIREFLY試乗。今回乗ったサイズは上記の通り。
なお試乗したワタクシのスペックは、身長172cm、体重70kg前後。
■FIREFLYのインプレッション
さて、普段乗っているHPSに比べて、長さで2″、幅1/2″、厚さ1/8″抑え込まれたFIREFLY。
パドルは若干HPSに劣るものの、勝るとも劣らないといった程度のもの。
テイクオフの滑り出しもほぼ同等だった。
FIREFLYならではの特徴を挙げるとすれば、
波へ吸い付くようなホールド感と、ずば抜けたスピード感、
そして超クィックな回転性能といえるだろう。
際どいポジションからテイクオフしてそのまま斜めに進む際にも、
クァッドフィンがハイラインから波をしっかり掴み、甘美なセクションを一気に駆け抜ける。
その、波のショルダーに張り付くようなピッタリとした吸い付き感、
それを活かして波の上下をフルに活用した際のスピード感は、
”斜面を駆け抜ける喜び”を存分に満喫させてくれる楽しさに満ち溢れていた。
そこに、クァッドフィンならではのクィック&スムースな回転性能を加えれば、
フルスピードからの特大スナップもこなせてしまう。
また、引っかかり感のないスムースな回転性、そして小さな弧でのターンも無理なくこなせる回転性は、
今まで2発のリッピングを入れていたセクションで、3発入れられるようなクィックさも持ち合わせている。
ただし、必要以上に回転、またはボードが動きすぎてしまう部分があるので、
しっかりと正しいボードコントロールを意識せずに力任せにコントロールしてしまうと、
“峠の走り屋”よろしく、ドリフトしまくってしまう一面も持ち合わせている。
そのちょっとした難しさをFIREFLYならではの癖として受け入れ、
それをコントロールし尽くして真価を引き出すという部分に、
この銘刀を所有する悦、または手練れとしての技量とプライドを感じることができるともいえる。
なーんて書いちゃうと、まるで取り扱いの難しいボードのように感じてしまうが、
スッキリ軽いターンのフィーリングは初?中級者にでも受け入れやすいものでもある。
「クァッドフィンにも興味があるけどまだ試したことがない」
なんて方にもおすすめできる、懐の深さも持ち合わせているといえるだろう。
と、初めてのFIREFLYの加速感ですっかりUP & DOWNの楽しさを再認識し、
猿の一つ覚えのようにひたすら波をしごきまくっている俺の横では、
友人がHPSでズバズバと波を切り裂いている。
「あれー?あいつあんなにキレたリッピングしてたっけなぁ?」なんて思わされるほど
いつもとリッピングの返しの速さが違う。
彼は俺と身長&体重&サーフィンレベルと、どれをとっても俺とほぼ同等なのだが、
そんなヤツにHPSの感想を聞いてみると、
- テイクオフ時の滑り出しからのスピード感が速くて、置いていかれそうになってつんのめるほど。
- 際どいセクションで当てた際などの返しがとても軽く、その返しを擬音語で例えるなら”スパシッ”。
- リッピングの後の体勢を整えるのが楽で、より一層攻めたライディングができるようになる。
という3点が特徴的だったという。
個人的にHPSをここ1年ちょっと乗り続けて来たけれど、
クリーンなフェイスである程度サイズがある波で見せる斬れ味の鋭さは
これまで乗って来たサーフボードで味わうことができなかった性能だ。
切り立ったパワフルなセクションでも斬れ味が鋭く、でもホールド感&ドライブ感はしっかり。
だから、思い切りボードをしごいてトップスピードに入った際、
少しの不安もなく体全てをボードに預けてボトムターンに入ることができる。
そこからのトップでの爆発力と斬れ味の鋭さは、蹴り込んだ右足からひしひしと喜びを感じるほど。
HPSの魅力は、そんなトライフィンモデルの粋をありありと感じさせてくれるのところなんだと思う。
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そんなわけで、人の少なめなラインナップで終止そこそこクリーンな波で
COLEが誇る銘刀2本で友人2号とひたすら波に乗りまくり、
気付けば5時間近くも波乗りしていた平日のとある休日。
久々に心身ともに満たされたサーフセッションとなりました。
三浦さん、FIREFLYごちそうさまでした!
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