こんばんは、ユースケです。
先日、ありそうでなさそうな、だけど実際に僕達の周りで起きた事件がありました。
今日はそんなお話を書こうと思います。
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AVISO NEW TOY5’9″でズバズバとリップを切り裂き、
スケートボードで流すように360°を決めたりなんかして、
かのD大先輩に「ゆうすけさんの先輩やるねぇ!乗りこなしちゃてんね」と言わしめたのは、
ドッキーさんの試乗ボードが30本も揃った、かの伝説的なビーチパーティでのこと。
自分の先輩=トモキ君がNEW TOYで波を刻む姿を見ていたD大先輩が
↑ とお褒めの言葉をくれたのでした。
cPhoto by U-SKE先輩
陽が沈んですっかり暗くなるまでドッキーさんのボードに乗っていたメンバー。
左から、僕/D大先輩/緑くん/トモキくん/シモーン先生
fly high@shiohama sk8 park. tomoki
ここぞというシチュエーションで必ずと言うほど注目を浴び、
その場をものにするというか、きっちり仕事をこなすというか。
そんな星のもとに生まれてきたようにいつも思う先輩が
↑ のトモキ君であります。
まぁ、とにかくサーフィンはべらぼうに上手く、
スケートボードも写真のようにカッ飛んでしまうし、
顔はとんだイケメンにしてスポンサーも複数。
それだけ好条件が揃えば、すぅっと通った鼻も
1Q84の売り上げバリにズィズィ伸びようものだが、
ところがギッチョン、その性格は適度にオチャらけた
しっかり兄貴(で、すげーモテる。で、いい感じにエロ。笑)で、
「何から何までかなわなんなぁ」といつも分からされつつ、
日々刺激をもらいながら一緒に波乗りしている先輩であります。
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ここのところ長らくタイミングが合わずに、
しばらく一緒に波乗りできていなかったトモキ君&腐れ縁である麦酒多飲道名誉師範代だが、
先日久々にみんなの休みが合い、平日の海へと向かった。
この3人で波乗りに行くと、
「いいとこ見せてやるぜ!」とどうしても火がついてしまう。
そんな気持ちを3人とも密かに持っているから、こんな日はいつも楽しく燃え尽きる。
波チェック。「ヤバいっしょー!」なひと時。
ラインナップには片手で数えられるだけのサーファーと、
グラッシーで綺麗な形をした胸サイズの波。
いそいそ着替えて我先にと海へと飛び込む。
トモキ君は相当に季節を先取りしてて、このエリアではまだフルスーツが大半、
シーガルがマイノリティな季節にも関わらず、タッパー&トランクスで入水。
「タッパーでも全然いけるよ」なんていいながら、
人の少ないラインナップで超集中して1ラウンドを終了。
ボード談義だの波談義だのをしつつ一休みして、2ラウンド目へ。
陽はさんさんと降り注ぎ、トモキ君はトランクス一丁で入ってきた。
「どんだけ先取りなんすか!笑」なんて話しながら、
1ラウンド目に比べてグッと低くなった水温に苦笑したりしていた。
で、入水後30分するかしないかでトモキ君は予想通り完全に冷えきり(笑)、
ダメだーなんていいながら着替えに上がっていった。
そんなトモキ君を横目に、すぐに戻ってくるだろうと頭の片隅で思いながら
こちらは波を追いかけていた。
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この日は、トモキ君の職場の仲間が別の車で波乗りしにきていた。
そこには久々にお会いする先輩もいたりして、
梅雨の晴れ間&久々の波乗り&久々の再会などが重なり、
それはそれは楽しいサーフタイムを過ごしていた。
そこのブレイクはビーチに消波ブロックがあり、
その後ろには堤防が立ちはだかり、その裏は車をとめられるようになっている。
いつも車を止める場所からは海を見渡すことができるので、
休憩時には友人や上手い人のサーフィンを眺めながらぼーっとできる場所だ。
そして、それは裏を返せば、
友人が休憩しているときは”こちとらのライディングを見られている時”でもあるので、
そんなときに波でも来ようものなら、必要以上に気合いを入れちゃったりするものでもあります。
(ですよね?)
で、このときはトモキ君が休憩していて、そんなところに本日一番のセットでしょ?位の素晴らしい波が
自分の元へとやってきたので、きっちりとインサイドまで自己満ライドをやりきり、
「今のライディングはどうですかー!?」とばかりに期待の視線を車の方へ送ると、
ガッツポーズを送ってくれているはずのトモキ君がそこにはいない。
「・・・・・・・・・・・」と相当やるせない気持ちになりつつ、
しかし、そこにトモキ君がいない疑問が頭をかすめた。
すぐに戻ってくるはずだったトモキ君が戻ってこず、
なんだか心配になりつつ車の方をちらちら見てること数十分。
堤防の上を歩きながら、トランクス一丁のトモキ君が大柄な男と揉み合っている姿が見えた。
「別の友達が来たのかなぁ?」なんて見ていたけれど、
その男を掴みながら、こちらに向かって大きく手招きしている。
どうにもこうにも様子がおかしいので上がっていくと、
それはなんと、知人の車の鍵をこじ開けて荷物を物色していた
車上荒らしの現行犯だったのだ。
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トランクス一丁で冷えきった体で海からあがると、
知人の車の中に2人組の男がいたという。
「あれ??みんな海に入ってるはずなのに、おかしいなぁ。他の友達も来てたのかな?」
なんて疑問を抱きながら、知人の車をじーっと見てると、車内の2人組と目が合った。
彼らはぴたりと動きを止め、それからそろそろ?っと車を出て、背を向けて歩き出したそうな。
そこで、その2人組が車上荒らしだと気付いたトモキ君は、冷えきった体、
トランクス一丁&裸足で丸腰バレバレの状態ながら、どうにも怒りのスイッチが入ってしまったようで、
「オラァー!」と猛ダッシュして犯人を追いかけ始めたという。
その瞬間に猛烈な勢いで逃走体勢に入った2人のうち、
追いつけそうな男に照準を絞り(といってもガタイは厚さ2倍程度の巨漢)、
150mほど全力で追いかけて、茂みに潜む車上荒らしを取っ捕まえて、
海岸まで連れ戻したという顛末だった。
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犯人は日本人ではなく、アジアのとある国から移り住む20代。
ひたすらに謝りながらも、隙あらば逃げようとする。
そんな犯人を皆で取り囲むこと数十分、
警察・検察・鑑識なのか、通報してからもの凄い人数が現場へ押し寄せ、
ひとまずは御用と相成りました。
しかし、逮捕後に近隣の警察署へと身柄を拘束された犯人は、
ずーっとシラを切り続けているそうで、自らの罪を認めないのだそう。
この事件の当日、被害者となった知人、そして友人皆で警察署へと向かったのだが、
そこでは、日本の法律の現実も知ることになり、とても複雑な気持ちともなった。
というのも。
今回被害にあった車は、助手席サイドの後席のキーをこじ開けられ、
物品こそは盗難未遂で済んだものの、車は壊されてしまっている。
これは当然、窃盗未遂だけでなく、器物破損も罪に問われるのかと思いきや、
「犯人の目的は窃盗だったので、器物破損の罪は関係ない」と刑事さんに伝えられたのだった。
ようは、窓ガラスを割って車に入ろうが、鍵をこじ開けて車に入ろうが、
窃盗目的ならばそれらの手段や罪は問うものではない、とのこと。
でも、被害者としては車を壊されてしまっているわけで、
その修理代は犯人にしっかりと払ってもらいたいと思うのが当然の心理。
だけど、もし犯人に修理代を請求するとしても、そこは警察が介入できない局面となるそうで、
相手と話して示談、もしくは民事裁判を起こして自分で戦わなければならないそうだ。
警察の仕事は、あくまで犯人の逮捕であるのだ、と。
被害を受けた方としては、どんな悪党かもわからない相手と直接話したり、
もしくは裁判するなんてことはとても気が重く、
「こちらの住所がばれようものならどんな復讐をされるかわからない」なんて
考えた日には、不安の方が勝ってしまうのもまた当然の心理だろう。
そんな背景からか、こうした事件では修理代を泣く泣く諦める方が少なくないそうだ。
自身の車両保険、もしくは自腹での修理。そんな負担を残していく車上荒らし。
被害に遭うだけ損な事件なので、皆様もくれぐれもお気をつけて下さいね。
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しっかし、考えれば考えるほど、大事に至らずに済んでよかったと思う。
トモキ君が追いかけた犯人が凶器を持っていて、逆に襲いかかられてたら・・・
なんてことを考えると、本当に何事もなくて良かったと思う。
と同時に、良く勇敢にも追いかけまわして捕まえるだけでなく、海まで引き連れて来れたよな?とも。
逆に自分がその状況に立っていたら、自分は同じように出来ていたのだろうか・・・?と
考えても、全くもって自信はない。
「いやぁ、あの場で考えてたら出来なかったと思うし、次に同じようなことがあっても
同じようには出来ないと思うよ。考えちゃったら無理でしょ」とは、トモキ君のヒーローインタビュー談。
それでも、その状況に居合わせてとっさの判断で動き、友人の車を守り、
中々減ることのない車上荒らし犯の逮捕へ貢献したトモキ君。
その勇気に満ちあふれた行動、そして、一人でも車上荒らしを減らすきっかけを作ったことは、
市から、そして県から表彰されてもおかしくない、とても素晴らしい栄誉だと思う。
現場検証だの調書とるのに付き合い、何度も警察に通って時間を使った割には、
警察からの感謝の気持ちは警察仕様の絆創膏(白バイ・パトカー・自転車のお巡りさんがデザイン)っていう
とても小さなものだったけど(笑)、
そこに居合わせた仲間達からの賞賛・敬意は並々ならぬものでした。
それは、トモキ君の名誉、そして、それを見た僕達の一生の記憶に残る名誉でもあります。
その記録として、本日ここに書かせて頂きました。
長々と書いてしまいましたが、2009年の初夏、
とても身近で起きた犯罪、そしてそこで生まれた英雄のストーリーでございました。
ゆーすけサン・nakisurfの皆サン、おはようございます!
I県k市、先日のblogではk地区のS食堂、今回はAに来られてたんですネ!
昨日も今朝も相当なプアコンディションが続いていますヨ。
このblogにある日は、火曜日ですか?
仕事の合間に波チェックに行って、Aの鳥居下から南側のブレイクを見ていました。
トランクス一丁の方がレギュラー側の波を何本か乗ったのを『おっ!上手い人が入っとる』『寒くないんかナァ~』って、見ていました。
会社に戻った後に、この後に事件が起きるとは!
このAは、昔から車上荒らしが多くて、特に夏場は増えてきます。
ゆーすけサン達が来る2~3週前にも、フェンス側で車上荒らしが起きました。
せっかくの楽しい仲間との波乗りが、嫌な気分になっちゃいますよネ。
しっかし、ともきサンはグレイトですネ!
本当に県や市から表彰して欲しいし、ゆーすけサンの友達に何らかの保障も考えて欲しいです。
『検挙率が全国でも低い』と言われている地域なだけに、ともきサンみたいな熱い想いと奮い立つ勇気と実行できる力のある方々が『頑張るだけ損』『やっても無駄』って思わない、市政や司法介入があると良いですネ。
今回も考えさせられる、また気持ちが良くなるblogを、ありがとうございました!
はじめまして、いつも楽しく読ませてもらってます。一昨年僕も鳥居のそばでデリカに乗ったアジア系の2人組にカギ壊されました。幸い未遂でしたが、同じように平日の夕方、人の少ないビーチに車を置いて友人らと3人で入っていたときにやられました。修理代3万円は本当にイタかったぁ?。
ともきさん最高ですね!!
リアルな話に読み入ってしまいました。これからも色々な話楽しみにしています!
本当に強く&カッコイイ男ってこういう男なんだと思う。
とっさに動く勇気と正義。
たまらんね。
今度ともきさんにあったら、後ろからババチョップしたろ。笑
>akiraさん
こんばんは!コメントありがとうございます。
場所はまさにそちらでありました。
さすがにお詳しいですね。
これは2週間ほど前のお話でした。
>『検挙率が全国でも低い』と言われている地域なだけに、
>ともきサンみたいな熱い想いと奮い立つ勇気と実行できる
>力のある方々が『頑張るだけ損』『やっても無駄』って
>思わない、市政や司法介入があると良いですネ。
本当ですね。
少しでも現状が改善されることを望むばかりです。
と同時に、僕達自身が被害に遭わないように、
最大限の防護策をとることも必要だなぁ、と強く感じました。
僕達は最近、車を止めるときは壁ギリギリに止めて、
助手席側からは人がアクセスできないようにして
止めるようにしています。(死角をなくすために)
あとは、見えるところに貴重品を置かない等、
基本的なことですかね。
akiraさんがいつも気をつけていることはありますか?
色々と貴重なご意見ありがとうございました!
>rivi-eraさん
はじめまして!コメントありがとうございます。
rivi-eraさんも被害に遭われてしまったんですね。。。
犯人とはニアミスだったのでしょうか?
キズと被害だけが残る車上荒らし、
被害&犯罪者が減ることを望むばかりですね。
>askyさん
コメントありがとうございます!
トモキ君最高でしたよ??!
お立ち寄り頂きありがとうございます。
>oath41さん
たまらんよね、またわからされてしまいました。
またそこでおごり高ぶらず、多くを語らないしね。
日本フライ級1位ババチョップぜひ!笑
>「・・・・・・・・・・・」と相当やるせない気持ちになりつつ、
>しかし、そこにトモキ君がいない疑問が頭をかすめた。
みんなトモキ様にあっぱれ状態ですが、このユースケ君の判断も偉い!!!
車の方向数十分見つめる忍耐力&サンコンさん並の視力・・・!
こういう感覚はどんな場面でも大事よね。
次は超能力出してね。
ところでトモキ様ってあのトモキ様????
かっこよすぎデス。世の中の草食男子を入門させたい。
>Makiちん
アタシャ何にもしとらんのですよ?。
ずーっと見ていた風に書きましたが、
実のところは、ただただ必死こいて波に乗る度に、
「今のはどうですかー!?」と見ていただけであります。笑
トモキ様はあのトモキ様です。
最後のくだりは相当に吹きました。さすがです。
Makiちん道場にこそぜひ入門させるべきだと思いますが、
いかがでしょうか。笑