新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

『ブラックダイヤモンド(BD)シリーズ歴史のあけぼの編』_エルサルバドルで撮った(サーフライン)ムービー予告にドノヴァン、ドッキー、DCSK、と俺が出演してます。

少し見づらいが、このように進行方向に虹が出た。

これは幸先いいな、

ショールームブログ55555のような気持ちとなる。

北東うねりの勢力は残っているものの、

風向きも北東、つまりノースショアはオンショア。

南南西うねりも入っているので、本日はサウスショアのホワイトハウスだ!

と、勇んで行ったのだが、信じられないくらいマナーがなくて、

異常なる波追い欲を持ったSUP(タチアガリ)ひとりに撃砕された。

「本当にこの人は品がないようなあ」

と感じてばかりの悔しいセッションだった。

オフィスに戻り、メール仕事とデザインをいくつかする。

ボードオーダーもしようと、何本かのアイディアを出してみる。

最近短いボードが好きで、

BD3の5’0″ (152.4cm)で、ほぼどんな波でも乗っています。

変化を味わおうと、

今回のエルサルバドル旅で、

長い岬波用に「ピストル(ミニガン)」をオーダーし、

ケリー・スレーターがパイプラインマスターズで優勝したコンセプトボードをコール風味で削ってもらい、

完成したのが『DEEPEST SIX』。

それらのサイズが5’9″(俺にとっての大波用)と5’4″(パワフル波用)でした。

さらにはエルサルバドル2回目(昨年、波は大当たり)の旅に持ち込んで

テストに明け暮れたファイヤーブレードも5’4″というサイズ。

それはすばらしいマニューバーを放って、至極満足したのです。

そんなことをしていたら、

今度はそのケリーがミクロネシアに5’3″ だかを持ち込み、

ものすごい猛獣波を乗りこなし、

その画像と動画を見たシェイパー、そしてプロサーファーたち、

つまりサーフ業界は現在騒然としている。

2週間前まで一緒だったシェーン・ドリアンがエルサルバドルに持ってきたボードが5’2″。

みんなに「これだけで平気なの?」と聞かれ、

「(彼の住むハワイ島では)けっこう危険な波もコレだけで大丈夫ダゼ押忍!」

と言い放ち、事実マンゴ岬のすごい波もその5’2″クアッドだけで完璧に滑走していた。

で、「これからのボードは全て短くなる」

と予感を確信に変えていると、偶然コールから電話がかかってきた。

「短いボードの時代が来た!」

とあいさつもそこそこに俺の意見を言うと、

「もうそれは時代の流れで変えられないよなあ。すごいことだよ」

と彼も確かにその本流を感じていた。

そこで、こんなことを書いてみました。

「今昔物語集 第555巻 第22話」

今は昔、ケリー・スレーター王のこと、

米国の加州(カリフォルニア州)サンクレメンテ市というところに、

波乗道具の造形が極めて上手な男がいた。

大きな体をした男で「コール・シムラー」という名前で呼ばれていた。

その彼に「車のトランクに入るサーフボードを創りたい」

とコンセプトボードを熱望したのが、西暦2006年の夏。

当初は性能は落ちても収納にこだわり、もしもの時にサーフボードが手元にあるように、

バスやタクシーに簡単に乗れ、部屋の片隅、例えばベッドの下に縦に入れられたり、

そして飛行機チャージを無料に(ウエイク、スキムボード扱いとして)なるように創造したのでした。

最初のモデルがコールから完成し、あまりのかっこよさに

「ブラックダイヤモンド」と命名し、中村竜さんと乗ってみようと、

喜び勇んで奄美大島まで飛んでテストライドをしたのが

「キャッスル」の『ボッコン』というリーフブレイクだった。

そこで竜さんが最初にBDに乗って、

俺が「乗れた?乗れた?」

「いやあ、乗れますよ。これ」

「乗れるのホント?」

「乗れます。もしかするとコレ調子いいかもしれませんね」

という会話から始まったのです。

そこからモディファイ(=modify、修正)モデルをコールにお願いし、

めちゃくちゃ鋭くなって完成したのが

『ブラックダイヤモンド2(BD2)』でした。

それを試乗したら、収納用というコンセプトは吹き飛び、

「これは高性能ボードとして、世界中のサーファーに紹介できるぞ」

という確信めいた予感をもたらし、NAKISURFコムで販売を開始したのです。

その後、あまりの人気と、

夢のような滑りを見て聞いたAVISO社主宰のジョンも両手(もろて)を上げて

「ぜひ!BD2を作成したいデス」と直接連絡が来て、

コールがさらなるモディファイを加え、

フルカーボンファイバー中空製で完成したのが『BD3』なのです。

そんなことを思い出しながら書いていたら

『BDシリーズ歴史のあけぼの編』

となってしまいました。

記録用にここに公開します。

遂にミニ・ボードブームがやってきましたが、

コールと俺たちにとってはおよそ三年も前からケイカクが始まっていたのですね。

短いようで永い日々です。

(おまけ)

しんさんからコメントでいただいたサーフラインを検索してみると、

この予告編動画にドノヴァン、ドッキー、DCSKと俺が出演していました。

上記したディーペスト・シックスの初試乗日ですね。

ぜひ!

http://www.surfline.com/video/events-and-promotions/billabong-go-with-a-pro-2009-week-one_25925


2 thoughts on “『ブラックダイヤモンド(BD)シリーズ歴史のあけぼの編』_エルサルバドルで撮った(サーフライン)ムービー予告にドノヴァン、ドッキー、DCSK、と俺が出演してます。

  1. Fg

    最初にBD2から始り現在AVISO BD3と正しく乗り継いだ事も含め、
    僕も、BD3の始まりからタイムリーに体験したと勝手に思い込んでる一人です。(笑)
    現在、もっとBD3の性能を引き出せるようにダイエット中です。。。
    SURFLINEの動画、拝見しました。
    なんだか凄く得した?嬉しい気持ちになりました。
    もっと見たいです?

  2. naki Post author

    Fgさん、
    ありがとうございます。
    2から3へ正しく乗り継いだ方はそんなに多くないはずです。
    すごくありがたいので、今度移り変わりのインプレッションをお願いしますね。
    波はいかがですか?
    太平洋側は大荒れと聞きました。
    動画お恥ずかしい限りです。
    D大先生主演ですね。
    ドッキーはわかりましたか?