むかしむかし、相州の浜前に、サーフボードを削って乗る主人と、波乗りをするおかみさんだけでやっている、小さなサーフショップがありました。
この夫婦は、特別に金持ちではありませんが、毎日の波と乗るボードには不自由せず、健康にもめぐまれて、幸せにくらしていました。
ある日の夕方ふたりで仲良く波乗りをしていると、 かっこいいプロサーファーとそのガールフレンドが黒のAvisoと、EPSクアッドに乗って、ふたりの目の前でバックサイドエアと、波の後ろからフィンまで飛び出るカービングリエントリーを決めました。
それを見て、おかみさんが言いました。
「あの人たちみたいに、わたしも一度でいいから、すてきなEPSのクアッドフィンに乗り、アストロデッキを貼って、ターンをしてみたいものだわ」
すると、主人も言いました。
「そうだな。何をするのにも、あの軽い中空カーボンファイバーならきっとエアが出来るし、目立つし、かっこよくいばっていられたら、もう言うことはないさ」
このおかみさんはスタイルがよく、目のパッチリとした美人でした。
「ねえ、おまえさん。わたしがEPSに乗ってなぜいけないのさ」
「そりゃ、いけないっていうことはないさ。ただエポキシ樹脂の扱いがわからないだけなんだ。そんなこと言うのなら、俺だって毎日、あんな大変なシェイプをやめて楽しく暮らしたいさ」
こんなことを言っているうちに、二人には自分たちの生活が、急にみすぼらしく見えてきたのです。
それからというもの家の前でサーフィンをするプロサーファーを見るたびに、うらやましい気持ちがおこり、とたんに自分たちには、苦労ばかりしかないように思われてきたのです。
おかみさんは、ため息をつきながらつぶやきました。
「こういう時に仙女がいてくれたらねえ。仙女が魔法のつえをひとふりすれば、たちまち願いがかなうっていうのはどうだい?」
こう言ったとたん、家の中にサッと光のようなものがさしこんだのです。
二人はおどろいて、ふりかえってみたのですが、誰もいません。
しかし、家の中には、たしかに人の気配を感じるのでした。
「なんだか、気味が悪いね」
二人が顔を見あわせていると、そこへスーッと、女の人があらわれたのです。
「あなたたちの話は、みんな聞きました。もう、不平をいう必要はありません。願いごとを三つ、口でとなえなさい。注意をしておきますが、三つだけですよ」
仙女はそれだけいうと、スーッと消えました。
主人とおかみさんは、しばらくポカンと口をあけたままでしたが、やがて主人が、ハッとしていいました。
「おいおい、おまえ、聞いたかい!」
「ええ、たしかに聞きました。三つだけ、願いがかなうって」
二人はおどろいていましたが、だんだんうれしさがこみあげてきました。
「えへヘ、 願いごとは三つだけか。そうだな。一番はやっぱり、長生きできることだな」
「おまえさん、長生きしたって、働くばかりじゃつまらないよ。なんといっても、金持ちになるこったね」
「それもそうだ。大金持ちになりゃ、願いごとはなんでもかなうからな。AVISOシリーズ全部買って、フェラーリとくりゃ、この浜の英雄だな…」
二人は、あれこれ考えました。
「ねえ、おまえさん、考えていたってはじまらないさ。急ぐことはないよ。ひと晩寝れば、いい知恵も浮かぶだろうから」
こうして二人は、いつものように仕事にとりかかりました。
しかしおかみさんは、台所仕事をしていても、三つの願いごとばかりが気にかかって、仕事がすすみません。
主人のほうも、夢に見たフェラーリやAVISOが目のまえにちらついて、仕事が進みません。
長い一日が終わって、夜になり、二人は暖炉のそばに腰をおろしました。
暖炉の火はごうごうと燃え、妖しい光をなげかけていました。
おかみさんは、暖炉の赤い火につられて、思わずさけびました。
「ああ、なんて美しい火だろう。この火で肉を焼いたら、きっとおいしいだろうね。今夜はひとつ、分厚いステーキでも食べてみたいもんだわ」
おかみさんがそう言い終わったとたん、 願いごとがかなって、大きなリブアイステーキ肉がバタンと、天井から落ちてきました。
すると、主人がどなりました。
「このまぬけ! おまえの食いしんぼうのおかげで、だいじな願いごとを使ってしまった。こんなもの、おまえの鼻にでもくっつけておけ!」
主人がい言い終わるか終わらないうちに、ステーキ肉はおかみさんの鼻にくっついてしまいました。
あわててひっぱってみましたが、どうしても取れません。
きれいだったおかみさんの顔は、大きな肉がくっついて見られたものではありません。
おかみさんは、大声で泣き出しました。
それを見て、主人は言いました。
「おまえのおかげで、大事な願いごとをふたつも無駄にしてしまった。最後はやっぱり、大金持ちにしてほしいとお願いしようじゃないか」
おかみさんは泣きじゃくりながら、足をドタバタさせました。
「おだまり! もうたくさんよ。最後の願いは、たったひとつ。このステーキ肉が鼻からはなれますように!」
そのとたん、ステーキ肉は鼻からはなれ、おかみさんはもとの美しい顔に戻りました。
それから二人は、二度と不平など言わず、今の暮らしを大切にしたということです。
みなさんもいい波に乗って、楽しく健康に、幸せな年の瀬をお過ごし下さい。
"el arte es una mentira que nos permite descubrir la verdad." ”芸術は私達に真実を発見することを許してくれるうそである。” ーPablo Picasso
この話を読んだ最後にこの絵を見たらピカソの言葉がピンと来ました。この絵の女性はどちら様ですか?
名利共に休す
行く雲のごとく 流れる水のごとく
生きていくことができれば
フォースと共にあらんことを
メキシカンさん、
パブロ・ピカソなんて光栄です。
2006年10月、ロサンゼルスのホテル王で美術品収集家としても知られるスティーブ・ウィン氏が1億3900万ドル(約165億円)で別の収集家に売却する予定だったピカソの名画「夢」に過ってひじを食らわせ、直径約2.6センチの穴をあけてしまった。事件を目撃した友人がインターネットのブログに書き込みをして詳細が発覚した。ウィン氏は97年にこの絵を4840万ドル(約58億円)で購入し、長年大切にしてきた。もうすぐお別れとなる絵の前に立ち、友人らに説明していたところ、誤って名画の真ん中に穴を開けてしまった。
結局、契約はないことになり、名画は修理され、ウィン氏の元にとどまることになった。ウィン氏は穴を開けた瞬間、「何てことをしてしまったのか。でも(破ったのが)私でよかった」と話したという。
なんて話がありました。
さて、この絵は母親の若い頃の写真を元に描きました。
少し外人風ですが、今は亡き母に美人のおまけをした次第です。
ハイカラな母でしたから喜んでいると思います。
ここで一句披露します。
おかあさん
そちらも冷えて
来ましたか
よしさん、
こううんりゅうすい(カウリウー)ですね。
本当に空行く雲や流れる水のように、一事に執着せず、自然にまかせて行動できたらなあ、と思います。
フォースも磨かれるでしょうね。
もしやこの日本昔サーフィン話にはゴーストライターがいるのでは???
なんとなくナキさんと知能指数が違う人がいるような気が??
まぁいいや
しかしこの絵は大豪邸??の私の自宅の玄関に飾るので次回来日時に忘れぬように!
大金持ちになる方を取ろうとした、主人がウケる。そしてそれを言われたおかみさんも、不平を言わず、今の暮らしを大切にしたなんて!僕がおかみさんなら、いじわるっぽくニヤけて「肉、肉」って言い続けるカモ☆
今日300mlほど多く水分とって
胸のシダトラ攻めました
かなりやりましたが
足つりませんでした
ありがとうございます!
明日も飲みます!
itoen リンゴ100
ボストン18さん、
いやあ、童話風ブンタイなのです。
スタイルを変えていくのも味なのかなぁ、って。
ありがとうございます。
1億3900万ドルでよろしいですか?
t-meanさん、
うらやましがってはいけないという教えでしたね。
ユータン2222は鳴りましたか?
nangraさん、
水分でなく、水がいいです。
ジュースはだめですよ。(笑)
それと、サーフサプリを一緒に摂ると◎です。
疲れづらいしなやかな白筋肉がつきます。
ぜひ!
上を見たらキリがないですね
今、自分が置かれているライフスタイルを如何に楽しく過ごしていけるかを考えていくことが一番の贅沢なのかもしれないなぁ、そんなことを感じました
mangaさん、
今頃サッポロラーメン祭りのまっただなかですね。
ドラムカンにあふれる雪で味が薄くなってしまったようですが、大丈夫ですか?
心配になりました。
アックンが早く帰ってくるといいのですが….。
ラーメン祭りへ行くのは明日です(^_^;)
今日から氷点下35℃の寒気が札幌地域を覆うようで、明日は乾き雪が降る模様です
ぼ、僕のスープが心配です…..
ただ若干雪が加わる程度であれば、逆に問題ないと思います。がしかし…..
早くアックンが戻ってきてサポートしてもらわないと…..
mangaさん、
スープのその後がアップされるのか心配です。