こんにちは、
台風8号が沖縄宮古島に近づいています。
暴風と波浪で『特別警報』が出されましたが、
これは「数十年に一度の災害」が予想され、
ただちに命を守る行動が必要だという意味だそうです。
どうかお気をつけください。
7月にこんな台風が来るとは本当に異常気象ですね。
9月になったらどうなってしまうのでしょうか。
こちら南カリフォルニアもその異常気象を受けて、
水温が温かくなっていて昨日が23度。
今日は少し下がって22度。
現在の千葉北や茨城の水温と同一です。
サンクレメンテ周辺では、
海流の関係でこの程度までしか水温が上がらない。
もちろんトランクスで、そして洗濯を兼ねて、
Tシャツをサーフウオッシュしています。
南うねりのブレイク周辺では、
ずっと届いていた南うねりがピークを迎えたようで、
この4日間で最大サイズとなっている。
たっぷりの満潮ということもあって、
タップンタップンの波&スーパーバックウオッシュでした。
無事にセッションを終えて安堵した顔をしています。
□
ピコの海側の行き止まりにあるエリーズでコールと朝食ミーティングをしていたら、
そこに突然現れたのがサニー・ガルシア。
コールはサニーに何本ものボードをシェイプしているから、
話している内容も次のボードデザインのこと。
サニーが好きなのは、
ルースキャノンやHPS系の基本的なモデルで、
ただ体重があるので浮力を調整しているのだそう。
ミーティングを終えてNATION/CANVAS工場に向かった。
ちょうどUSブランクス社のトラックが到着し、
そのブランクスをライアンが確保していた。
サーフボードの中身であるブランクス。
これをシェイプして、
片面ずつグラッシングして、
ホットコートも2日、
そしてフィンを立てる、またはフィンボックスを埋め込み、
サンディングして基本工程は終了します。
他にもカラーを付ける、
サンディンググロスをかける、
グロス&ポリッシュ等があれば、
さらに工程が増えていきます。
それからさらに作業があり、
そして日本までやってきます。
ブランクス、
遙かなるサーフボード旅のはじまり。
コールシェイプに戻ると、
夏の臨時ショップマネジャーのジュロームと、
元天才グラッサーのルーベン(左)がいた。
(レトロツインをシェイプするコール)
友人が、
「日本ではコールは*シャドウシェイパーがたくさんいるという噂が流れています」
(*シャドウシェイパー=看板シェイパーの代わりに削る人のこと)
ということを教えてくれた。
すぐに「まさか」と口から言葉が出た。
その後に彼に説明したのは、
もしコールにシャドウシェイパーがいたらこんなに遅い納期で、
私たちのお客さまに謝ったりしていませんし、
そして超が付くほどの零細、
つまり年間1000本程度の総生産量です。
なので、それを日産に転換すると週休2日で日産3.85本、
およそ週休1日なので日産約3.2本となります。
計算を続けますと、
1本あたりシェイプに2時間30分もかけられるので、
全てハンドシェイプでも可能ですね、
とにかくそれしか削っていないので、
人は必要としていませんし、
材料を安く購入している大手と違って利益も少ないので、
シャドウシェイパーに報酬を出せるわけがない。
さらにコールは、
その職人気質が高すぎるので、
他のシェイパーにCOLEレーベルでもあり、
命でもあるボードシェイプをさせるわけがありません。
というのがその4つの理由です。
□
話はコールシェイプに戻ります。
私が日本に言っているあいだにオフィスを改造して、
グラッシングルームとしました。
ここでプロボードや細かい作業が必要なボードを製作しています。
ポリエスター製で、
サンディングフィニッシュでしたら
たった1週間で完成させられることがその一番の魅力です。
この天才ルーベンは、
元々はコールボードのグラッシングから完成までを完璧になぞる人だったのだが、
彼にもいろいろあって、その結果、自社工場を失ってしまった。
それから何年か放浪を続けていたが、彼はボード製造界に戻ってきたのです。
そんな彼に仕事を与えるためにコールが自分のオフィスをあきらめて、
ルーベンがいられる場所を作ってあげたというのが真相。
サンクレメンテのオヤブンであるコール。
その彼に身を寄せられて、
仕事場所を提供してくれるという恩を身に染み込ませながら、
天才銘職人ルーベンは、
コールボードを丁寧に1本1本グラッシングしています。
彼はカラーワークも得意ですし、
ホットコート、フィンエリア、サンディングもバッチリです。
やはり銘職人の腕は永遠なのですね。
すごい仕上がりです。
これでデイブ・ネイラーと、
ルーベンという両巨頭がサンクレメンテにいるということになりました。
デイブ・ネイラーについてはこちらをご覧ください。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028
以前にも書いたけど、
COLEボードはサンクレメンテの子どもたちに大人気です。
2人の世界的な少年ライダーがいて、
その名を知られているのと、やはりリピーターが多いです。
ニューボードを持つ笑顔がうれしく、
そして波乗りをこんなにも好きになってくれて、
うれしくすばらしいことだと思います。
燃費の悪そうな赤い彗星の反対。
カーゴルームと大きなスタイルはいいのですが、
燃費がものすごく悪いらしく、
聞いてみると1ガロンたったの5マイル。
これを換算すると、1リットルあたりの燃費が2.1km!
ちょっと駅(片道12.6km計算)まで往復するのに
2000円はかかってしまいます。
現在レギュラーガソリンが1ガロン$4.80。
これは1リッター135円なので、
東京ー大阪間の距離がおよそ560km、
往復で1120km。
この車で行くとなると、ガソリン代(現在全国平均が167円)だけで、
89000円という恐ろしさ。
加えて高速通行料金が片道12,550円だというので、
往復114100円という計算となります。
それでも東京ー大阪間の(のぞみ指定席利用)料金が往復で28100円なので、
時間と運転労力を考えなければ車に4人乗ってイーブン。
5人乗ったらお得となります。
JR料金って、距離が出たとたんに高いですよね。
ただ、渋滞や時間、交通事故等も含めると、
経済的にこの大型アメ車で行く価値は全くありませんね。
ちなみに
私がアメリカに越してきた1994年はレギュラーガソリンが1ガロン$1.10。
これは1リッター23円(当時は1ドル=80円でした)なので、
20年間でおよそ6倍も値段が上がってしまった生活必需品ガソリン。
ガソリン離れというか、
みんなで使わないようにすれば価値が下がり=価格は下がるはずですが、
いまだにどこを見てもエンジンをかけっぱなしのアイドリング状態だらけです。
リサイクルゴミとかはきちんとできるのに、
ちょっぴり悔しいです。
□
今夜はトニー大谷さんが、
サンタバーバラ産のウニをたっぷり買ってきてくれたので、
特製ウニクリームのスパゲッティーニを作成しました。
クリームパスタなので、
当然生クリームを使いたかったのですが、
体作りを本気で取り組み始め、
糖質を気にしている身なので豆乳100%仕立てとして、
隠し味に海苔の佃煮と昆布茶を使ってみました。
この特製ソースにアルデンテ2分前のスパゲッティーニを入れ、
吸わせるように含ませながらだいたい3分33秒。(笑)
お皿に盛りつけ、
そしてすりたての本ワサビをお皿のアクセントとし、
おろしたてのパルメジャーノチーズを塩味風味としました。
で、お味はOEC!(©maedaman)でしたよー。
自作パスタはおいしきかな。
あ、自分で言ってはいけないのですね。
それではそれでは台風にお気をつけてください。
みなさんが無事でありますように。
■